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寮管理人の呟き

滋賀県草津市の立木神社(後編)

交通安全厄除けの神社として信仰を集める立木神社。その歴史はおよそ1250年。私は厳かな気持ちで神門を潜った。

立木神社拝殿

祭神の武甕槌命(タケミカヅチノコト)は日本神話に出てくる神で火の神・カグツチの血から生まれたとされる。カグツチの誕生はイザナミが黄泉の国に旅立つ原因(出産の際の火傷)となりイザナギを激怒させた経緯は広く知られている。

立木神社本殿

立木神社境内にある明治天皇御製碑

参拝を終えて鳥居に向かおうとすると明治天皇御製(ぎょせい)と刻まれた石碑が目に入った。草書の心得がある戦前生まれの人ならばスラスラと読みあげるだろうが、現代人には難しい。かなの一部には漢字が当てられている。

これは「いにしへの すがたのまゝに あらためぬ 神のやしろぞ たふとかりける」という式年遷宮(伊勢神宮の社殿を20年ごとに建て替える神事)についてお詠みになった和歌であり、我々が学びとることは実に多い。第1回神宮式年遷宮が行われたのは持統天皇4年(690)で来年(2013)に第62回を迎える。1300年以上に亘り昔のやり方で続けられていることに私は深い感動を覚えるのだ。

変革という聞こえのよい言葉(幻想)に簡単に惑わされ最悪の結果を招いた(神を畏れ崇めることも忘れた)罪人たちも来年は否が応でも現実を直視することになる。火事場泥棒および盗賊を手引きした者どもの仕置きは当然たんたんと行われるだろう。深い反省の後に真の国家再生が始まる。

立木神社の神馬(しんめ)

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