浄土真宗本願寺派・薬上山光蓮寺(こうれんじ)の敷地南側辺りはかつて餌差町と呼ばれていた。町の名は餌差が居住していたことに因む。 餌サシ町 光蓮寺ノ南ノ小路ナリムカシ鷹師鳥サシコヽニスム水野家ノ時マテモ田獵ノ役ツトムル人ハコヽニ置レシヨシナリ 『福山志料』 参考までに説明すると餌差(えさし)とはお殿様の鷹の餌となる小鳥を獲ったり育てたりする者のことである。広島県道390号三谷神辺線を南へ進む。時々テレビの取材を受ける鯛焼き屋を通過した辺りから国道313号線が視界に入っていくる。 小さな古い水路の少し先、つまり広島県道390号と国道313号との合流点の手前辺りに神辺宿の惣門はあった。