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『マダム・ウェブ』

2024-02-22 11:01:27 | 新作映画を見てみた

『マダム・ウェブ』(2024.2.14.ソニーピクチャーズ試写室)

 ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)は、生死の境をさまよう事故に遭ったが、未来を予知する能力を手にする。

 突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女(シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、イザベラ・メルセド)が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男(タハール・ラヒム)に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。

 マーベル・コミックスのキャラクター、マダム・ウェブを主役に描くミステリーサスペンス。彼女の若き日の物語を描く。監督はテレシリーズ「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」などを手がけてきたS・J・クラークソン。

 マーベルの新機軸として、ミステリー要素を取り入れたとのことだが、ミステリーにしてはストーリーがあまりにも大ざっぱな感じがして、ほとんど効力を発揮していない。未来予知の描写も稚拙だ。

 アクションも地味、キャラクターも、マダムウェブ、4人のスパイダーウーマンズの卵たち、悪役のどれもが存在感が薄くあまり印象に残らない。唯一、アダム・スコットが演じたベン・パーカーがわずかに興味を引いたが…。

 マーベル(ソニーピクチャーズ)としては、この映画を序章として新シリーズを展開させるもくろみなのだろうが、これでは少々きついと言わねばなるまい。


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