山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

百古里めぐりの奥では

2017-03-26 16:13:52 | 市民活動・まち育て
百古里(スガリ)集落の奥側には1000年を越えたと言われる「将軍杉」がたたずんでいる。
 幹周りは10.6mもある静岡県下有数の巨樹である。
 征夷大将軍坂上田村麻呂が隣の「武速神社」に祈願に寄ったとされるが、真偽はわからない。
 その境内でシンガーソングライターの畑中摩美さんのステージが作られていたが本人を見られなかった。

                             
 その向かい側で、静岡文化芸術大の羽田隆志教授制作のバイクが展示されていた。
 車好きの人にとってはたまらない工房がある。
 また、その近くでミカンの木だけで作った炭も売っていた。

   
 元お茶工場には鈴木青宵さんの「直透焼」の陶芸工房があり、版画家佐野せいじさんの木版画も展示されていた。
 鈴木さんの深く洗練された陶芸といい、佐野さんの日常を切り取ったアングルといい、ひなびた山里に燦然とした美意識をさらりとむき出しにしている。

                                   
 いっぽう、この山里の住民がお茶畑の整備や元肥の施肥作業も行っていた。
 すべてをまわることはできなかったが、集落の村人が何らかの形でイベントに参画しているかが見どころだ。
 その意味で、以前に参加していたおばあさんの野菜・加工販売コーナーがないのが残念だった。

 イベントの中心メンバーのそば処「すがり庵」さんの心意気の高さがうらやましい。
 しかもそれに応えるアーティストや地元農家がいることが心強い。
 孤立無援からスタートする「覚悟」とときどき対話しているオイラでもある。
 
 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする