自然からのたより

四季の生き物たちの命の輝きを写真でお伝えします

アケビコノハ飼育記録

2023-10-20 00:00:03 | 飼育記録
日中は独特のポーズでアケビのつるにぶら下がっていますが、夜になると動作が活発になり、アケビの葉をもりもりとよく食べます。
驚いたことに蛹になる3日前位からあまり葉を食べなくなり、硬い茎をぼりぼりと音をたてて食べていました。繭を作る糸の原料のセルロースを摂取するためででしょうか?

■ アケビコノハ飼育記録
アケビコノハは年2化(一年に二回幼虫が産まれる、春と秋)です。
今回は9月末に幼虫を見つけたので、秋羽化して成虫で越冬し、秋アケビの実も食べるそうです。
一生をアケビに依存するチョウ目ヤガ科の虫です。
幼虫は複数回脱皮しますが、脱皮殻を食べてしまうので、確認が難しいです。

0924:アケビコノハ幼虫を見つけて飼い始めました
1001:だいぶ大きくなりましたが、スズメガほど大食漢ではなく、主に夜食べているようでした。
   最近気づいたことですが、葉よりも茎が好きなようで、ボリボリ音をたててかみ砕いていました。
   かなり神経質でちょっと虫かごを移動したりすると、動作を止めます。
1004:あまり動かなくなりました。葉より茎をもりもり食べる音が凄く、吐く糸のためのセルロースを摂取か?
1007:朝見ると三枚の葉でうまく包んで前蛹になっていました。
1029:朝羽化していました。春は羽化まで2週間あまりですが、秋は3週間かかりました。
   オレンジの下翅がとても綺麗、上翅は木の葉に擬態しているので、自然界で見つけるのは困難でしょう。

撮影 2023.09.24


右側が頭で、茎を音を立てて食べています



左側が頭で、寝ています



繭を作る寸前、体色が薄くなりました



アケビの3枚の葉を合わせて繭を作りました



まだ前蛹なので中の体に変化はありませんが、上部の空間を糸で囲み、翌々日蛹になり、長い眠りにつきました


コメント
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