広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

流氷特急

2009-02-25 16:50:29 | 旅行記
※この旅行全体の目次はこちら
札幌から旭川・北見を通って網走まで向かう特急列車は「オホーツク」。
1日4往復運転され、国鉄時代製造のディーゼルカーが374.5kmを5時間15分で走っている。
古さは秋田-青森の特急「かもしか」と同レベルかな。

ゲラゲラうるさくて遅い。他方面のように新型が入れば結構時間短縮されると思うけど。
網走より大きい工業都市の北見(人口は道内8位の13万人弱、網走は4万人)までの利用が多いが、網走まで乗り通す人も多かった。でも、稚内方面の列車に比べれば、お客そのものの数が少く感じた。


流氷観光シーズンだけ、さらに1往復臨時特急が運転されていて、それに乗った。
列車名は「流氷特急オホーツクの風」という寒そうな名前。ずっと内陸を走るので、車窓から流氷が見えるわけではなく、流氷を見に行くための特急という意味。

「ノースレインボーエクスプレス(列車名でなく車両自体の名前)」という5両編成のリゾート車両が使われる。観光列車らしい窓の大きな車体だけど、最初の写真の通常のオホーツク用車両を改造したものだから所要時間は同じ。
神出鬼没な車両で、5年くらい前まで夏は秋田にも「ハーバー函館」で来ていたし、今春も弘前さくらまつりの臨時特急として海を渡ってくる予定で、各方面の臨時列車で活躍している。

 車内
通路が2段高く、座席はさらに1段高くなっていて、座席の目線はかなり高い。

天井にも窓がついているが、色付きで、氷も付いて明り採り程度にしかならないが、開放的な気分になる。座席もややふっくらしていい座り心地。天井に液晶テレビと飛行機みたいなイヤホンもあり、オーディオや映画(この時はクロサギ)、運転席からの前方中継が楽しめる。
秋田のリゾートしらかみの方が座席間隔や窓の開放感はより大きい気がするが、これはこれでリゾート気分になっていい。

この構造ゆえの欠点は荷物置き場が少ないこと。小さな荷棚とデッキの大物置き場しかなく、キャリーバッグの人は苦労していた。

僕の取った席は先頭車の前から3番目。

運転席との仕切りがないので、前方の景色が楽しめた。(前の席の背もたれが邪魔で、座ったままではちと見難い)楽しむばかりでなく、ヒヤッっとした体験もしたので、別記事で

 
乗車証明書をくれた。ハガキになっており、車内のポストに投函すれば、専用の消印を押して配達してくれる。切手は車内の売店で販売。(網走郵便局の消印なので、札幌行き車内で投函した場合、折り返しの翌日の消印になる)
日曜を挟んだが、秋田に届くまで5日もかかった。

段差があるので、ワゴンの車内販売はできない。その代わり、3号車に売店があってオリジナルグッズや電子レンジで温める軽食なども売っている。途中駅の駅弁の予約販売や、沿線の牧場のデザートを扱っていたので、これも別記事で。

車内の案内板
英語と中国語が併記されている。Okhotskとなっているのはロシア語表記のようだ。中国語はなんとなく「おほーつく」と読める。

この列車に乗れば、より楽しい北海道旅行ができはず。臨時だからあまり混雑しない気もする。時刻表の臨時列車を要チェック!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
へ~ (あどれ)
2009-02-26 20:50:23
2段になってるの面白~い。そっか、景色をよく見せるためね。確かにこれだと眺めが良さそう~。野生のシカと会えて良かったね!
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上げ底 (taic02)
2009-02-26 21:41:41
床をかさ上げしてるわけです。バリアフリーの観点からは問題があるので、今後はなくなっていくかもしれません。
観光バスみたいな雰囲気でしたよ。
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