広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ハミングロードの花

2011-05-12 21:00:07 | 動物・植物
秋田市中心部の北側にある住宅地、泉地区。
その中央にある市立泉小学校・秋操近隣公園周辺を中心とした遊歩道「ハミングロード」。
いろいろな樹木が植えられており、地域の人たちによって手入れされているのを、おととしの春など、当ブログでも何度かご紹介している。

最近は天気がぱっとせず、ソメイヨシノもいつのまにか終わってしまったが、ハミングロードはどうなっているだろうかと、先日行ってみた。
シダレザクラやいくつかのサクラが満開だった。
ピンクの八重

白くてコロコロしている
品種名の札が一部を除いてなくて、分からないのが残念。

そして、
この1本と
少し離れて
この数本
天候や光線の状態で分かりにくいけれど、サクラの花なのにピンクでも白でもない。
淡い緑色の桜!
たぶん、「御衣黄(ぎょいこう)」という品種。
秋田県内では由利本荘市東由利(旧東由利町)の「黄桜の里」や井川町の「日本国花苑」にあるのが有名だが、秋田市内でも見られた。
白い八重の花弁の一部に緑色が混ざっている
本来葉っぱにある葉緑体が、御衣黄では花弁にも生成されるため緑に見える。
開花が進むと赤っぽくなるそうだが、この時はほとんど緑色だった。

もう1つは、
こちら
白というより少し黄色っぽく見えた。中心が赤い。
花弁は八重咲きより少なく、一重咲きよりは多いから“二重咲き”?



ハミングロードといえば
「果実の道」

ナシの花が満開
同じバラ科だからサクラやリンゴの花と似ているが、少し違う。
真っ白の大ぶりで角張った花弁で、蘂(しべ)がくっきり目立って、なんとなく自己主張が強そうな感じ。ニオイもちょっとキツイ。
地元の人によって、受粉や摘花(花を摘んで減らし、果実に栄養が行き渡るようにする)作業が行われているようだ。
【13日追記】上の写真では、ナシの花の一部がピンクになっている。これは花や花粉の本来の色ではなく、人工授粉用の花粉に混ぜられている着色料(作業済かどうか確認しやすくする)の色だと思う。

それから
リンゴ(ジョナゴールド)
つぼみはピンク、開いた花は白。葉っぱとのコントラストも美しい。(ナシよりかわいらしいでしょ)
先日、ソメイヨシノは1つの花芽から3つ程度の花が咲くと書いたけれど、リンゴでは5つ咲く。中央に1つ(中心花)、周りに4つ(側花)。中心花が先に咲くので、摘花作業では側花4つを摘むのが一般的。
ジョナゴールド
ジョナゴールドはだいぶ咲いていたが、それ以外の品種は咲き始めからつぼみの状態。
ふじ
花が遅く咲く「ふじ」はまだつぼみが寄り添っていた。

今年はやはりリンゴの開花も遅れている。
青森県黒石市の青森県りんご研究所(旧りんご試験場)では、10日に王林が開花しただけで、他の品種はまだ。また、今日の陸奥新報によれば、昨年の猛暑や日照不足により花の数が少なめだそうだ。今後の適切な栽培管理が求められそうだ。

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2 コメント

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 (たむたむ)
2011-05-13 09:59:05
いろんな種類の木が植えられているのですね~。
よく見ると、花の形も違うし、
お天気の良い日に、散歩すると
素敵な小道になりますね!
実がなるのもまた、楽しみですよね~。

今年は、リンゴの花芽が少ないと
昨日のニュースで言ってました。
今後、台風やひょう、霜などの
被害が出ないことを願いたいです。

私も、ちょうど、赤いリンゴの花を
昨日ブログにアップしたところでした!
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住宅地の中なのに (taic02)
2011-05-13 22:13:08
こんな住宅地の中なのに、果樹をはじめいろんな花を楽しめるのって、珍しいですよね。
地域の皆さんの散歩道として親しまれているようです。
収穫したものは、果樹の手入れをしている泉小学校の子供たちが食べるのかな。

そうですね、ここ数年はひょうの被害がけっこうありましたよね。
今年はせめて天候だけは順調に推移して、収穫の秋を喜べるように祈りたいです。

赤いリンゴの花といえば五所川原ですね。
実物を見たことはないですが、白いのとはだいぶ雰囲気が違いますねー
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