秋田県沿岸南部の羽越本線・羽後本荘駅と内陸に入った矢島駅を結ぶ第3セクター鉄道「由利高原鉄道」。※会社名が「由利高原鉄道」、運行する路線名が「鳥海山ろく線」
旧国鉄矢島線を第3セクター化したもので、秋田県内のもう1つの転換3セク「秋田内陸縦貫鉄道」とともに、厳しい経営状況の中で営業努力がされている。
昨日、「由利高原鉄道応援パン(と大福)」が発売されることが発表された。
矢島の「花立牧場工房ミルジー」の牛乳を使ったパン6種と大福を3月からたけや製パンが発売する。包装には同社の車両や路線図などがあしらわれる。【28日追記】2月25日以降、由利本荘市内のコンビニなどで先行販売されている模様。
今日の秋田魁新報県央地域面では、鉄道とたけやが「共同開発した」と表現されている。
しかし、鉄道の公式ホームページでは「たけや製パンと花立牧場工房ミルジーの協力を得て 」「由利高原鉄道では、地域の地場産業との協業を第一に考え、沿線の由利本荘市(矢島地区)の特産である花立牧場工房のジャージー牛乳をパンに使う事を企画提案しました。 」「パンの販売による由利高原鉄道の収入はありません」などの言い回しがあり、由利高原鉄道とたけやのどちらが言い出しっぺなのかよく分からない。
魁では「たけや製パンが展開する地産地消シリーズの一環で」とあるので、基本的にはたけや主導なんだろう。
「応援パン」と銘打ちながら、鉄道側主導で売るのでは、自分で自分を応援していることになってしまうし。
その他、報道などによれば、
・秋田県内1100店で販売
→たけや製品を扱うお店の数ということでしょう
・「1種類当たり月6万個の販売を目指し、月1千万円の売り上げを見込んでいる。」
・「青森、岩手、宮城の各県でも販売したい考えだ。」
→たけや自らが県外へ(一部)進出することを明らかにしたと受け止められる。
青森の工藤パン製品が秋田など青森県外でもいくつか流通しているのに対し、たけやの製品はほとんど県外へ出ていないはず(一部菓子類が青森で売られているとのこと)だったので、画期的。
せっかくだから由利地方からすぐ隣りの山形県でも売ればいいのに。
・今後も由利高原鉄道にちなむ新商品を開発予定(ABSでは「今後も毎月、新商品が発売される予定 」としている)
→たけやでは、最近はいろいろな地元企業とコラボ製品を出しているが、あまり長続きしていない印象がある。ほんとうに「今後も毎月、新商品」?
さて、3月に発売される6商品の名称は、
牛乳食パン、生キャラメル風蒸しぱん、みるく大福、牛乳パン、電車パン、レアチーズケーキ
鉄道好きとして、ものすごく引っかかったのが、「電車パン」。
現在の日本では、一般的に「鉄道車両全般」を指して「電車」と呼ぶ人や場合が多い。英語の「train」の意味。
しかし、厳密には電車=trainは間違い。
※trainを誤解なく日本語にするには「列車」が妥当だろう。
「電車」とは、「モーターで自走する鉄道車両」のことで、英語なら「electric train」とか「electric multiple unit」に相当する。
だから厳密には、機関車に牽かれないと走れないブルートレインのような「客車」は電車とは呼べないし、由利高原鉄道の車両もディーゼルエンジンで自走する「気動車」であって電車ではない。
鉄道会社が関与しながら、その会社が保有しない「電車」という誤った言葉を使った商品を出すというのは、どういうことか。
パン発売を取り上げた「由利高原鉄道のアテンダントブログ」の今日の記事の末尾に「※因みに・・※」として答えが記されていた。
「子供目線で考えた時、「列車」より「電車」の方がわかりやすいし馴染みがあるということで」
だそうだ。
なるほど。
秋田では列車全般を指して、年齢の高い人は「汽車」と呼ぶものの、若い人には「電車」が定着しつつあることを踏まえれば、あえて「電車」というネーミングにしたことに、ある程度の理解と納得はできる。
だけど、鉄道会社が関わり、自社気動車のイラストが包装にあるパンが「電車パン」という名前なのは、個人的にはやっぱりどうも引っかかってしまい、スッキリできない。鉄道会社自らが電車=trainという誤解を助長しているようにも思える。
例えば「ゆりてつパン」とかじゃダメだったのだろうか。
まあ、パン類の名称なんて、「ホットケーキ」なのに「和生菓子」扱いだったり(現在は変更済)、「学生調理」「粒あんグッディ」、「イギリストースト」「シベリア」等々よく分からないネーミングのものが多いから、この程度は許容範囲とするべきか。
それにしても、今回原料を供給する「花立牧場工房ミルジー」は、昨年末にはシライシパンに提供しており、複数のパンメーカーと取り引きをすることになる。※さらにシライシが受託製造するNEWDAYSのパンにも供給していた
シライシでも、2月からは別のものが出ている。
「ジャージー牛乳のシチューパン」240kcal
三角関係というか二股かけているみたいなことになってますが、大丈夫なんでしょうか。
※続きはこちら
旧国鉄矢島線を第3セクター化したもので、秋田県内のもう1つの転換3セク「秋田内陸縦貫鉄道」とともに、厳しい経営状況の中で営業努力がされている。
昨日、「由利高原鉄道応援パン(と大福)」が発売されることが発表された。
矢島の「花立牧場工房ミルジー」の牛乳を使ったパン6種と大福を3月からたけや製パンが発売する。包装には同社の車両や路線図などがあしらわれる。【28日追記】2月25日以降、由利本荘市内のコンビニなどで先行販売されている模様。
今日の秋田魁新報県央地域面では、鉄道とたけやが「共同開発した」と表現されている。
しかし、鉄道の公式ホームページでは「たけや製パンと花立牧場工房ミルジーの協力を得て 」「由利高原鉄道では、地域の地場産業との協業を第一に考え、沿線の由利本荘市(矢島地区)の特産である花立牧場工房のジャージー牛乳をパンに使う事を企画提案しました。 」「パンの販売による由利高原鉄道の収入はありません」などの言い回しがあり、由利高原鉄道とたけやのどちらが言い出しっぺなのかよく分からない。
魁では「たけや製パンが展開する地産地消シリーズの一環で」とあるので、基本的にはたけや主導なんだろう。
「応援パン」と銘打ちながら、鉄道側主導で売るのでは、自分で自分を応援していることになってしまうし。
その他、報道などによれば、
・秋田県内1100店で販売
→たけや製品を扱うお店の数ということでしょう
・「1種類当たり月6万個の販売を目指し、月1千万円の売り上げを見込んでいる。」
・「青森、岩手、宮城の各県でも販売したい考えだ。」
→たけや自らが県外へ(一部)進出することを明らかにしたと受け止められる。
青森の工藤パン製品が秋田など青森県外でもいくつか流通しているのに対し、たけやの製品はほとんど県外へ出ていないはず(一部菓子類が青森で売られているとのこと)だったので、画期的。
せっかくだから由利地方からすぐ隣りの山形県でも売ればいいのに。
・今後も由利高原鉄道にちなむ新商品を開発予定(ABSでは「今後も毎月、新商品が発売される予定 」としている)
→たけやでは、最近はいろいろな地元企業とコラボ製品を出しているが、あまり長続きしていない印象がある。ほんとうに「今後も毎月、新商品」?
さて、3月に発売される6商品の名称は、
牛乳食パン、生キャラメル風蒸しぱん、みるく大福、牛乳パン、電車パン、レアチーズケーキ
鉄道好きとして、ものすごく引っかかったのが、「電車パン」。
現在の日本では、一般的に「鉄道車両全般」を指して「電車」と呼ぶ人や場合が多い。英語の「train」の意味。
しかし、厳密には電車=trainは間違い。
※trainを誤解なく日本語にするには「列車」が妥当だろう。
「電車」とは、「モーターで自走する鉄道車両」のことで、英語なら「electric train」とか「electric multiple unit」に相当する。
だから厳密には、機関車に牽かれないと走れないブルートレインのような「客車」は電車とは呼べないし、由利高原鉄道の車両もディーゼルエンジンで自走する「気動車」であって電車ではない。
鉄道会社が関与しながら、その会社が保有しない「電車」という誤った言葉を使った商品を出すというのは、どういうことか。
パン発売を取り上げた「由利高原鉄道のアテンダントブログ」の今日の記事の末尾に「※因みに・・※」として答えが記されていた。
「子供目線で考えた時、「列車」より「電車」の方がわかりやすいし馴染みがあるということで」
だそうだ。
なるほど。
秋田では列車全般を指して、年齢の高い人は「汽車」と呼ぶものの、若い人には「電車」が定着しつつあることを踏まえれば、あえて「電車」というネーミングにしたことに、ある程度の理解と納得はできる。
だけど、鉄道会社が関わり、自社気動車のイラストが包装にあるパンが「電車パン」という名前なのは、個人的にはやっぱりどうも引っかかってしまい、スッキリできない。鉄道会社自らが電車=trainという誤解を助長しているようにも思える。
例えば「ゆりてつパン」とかじゃダメだったのだろうか。
まあ、パン類の名称なんて、「ホットケーキ」なのに「和生菓子」扱いだったり(現在は変更済)、「学生調理」「粒あんグッディ」、「イギリストースト」「シベリア」等々よく分からないネーミングのものが多いから、この程度は許容範囲とするべきか。
それにしても、今回原料を供給する「花立牧場工房ミルジー」は、昨年末にはシライシパンに提供しており、複数のパンメーカーと取り引きをすることになる。※さらにシライシが受託製造するNEWDAYSのパンにも供給していた
シライシでも、2月からは別のものが出ている。
「ジャージー牛乳のシチューパン」240kcal
三角関係というか二股かけているみたいなことになってますが、大丈夫なんでしょうか。
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goody
/-i/【名】[C]≪略式≫[しばしば~ies]
U+2460菓子, キャンデー.
U+2461楽しい[魅力ある]もの.
U+2462≪英≫英雄;(映画や本の)正義の味方.
━━【間】=goodie.
だそうです。これなら菓子パンに付けても違和感がないような。ただし知名度があまり高くない単語ですが。
また、シベリアについては、Wikipedia<http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2_(%E8%8F%93%E5%AD%90)>によると
「冷蔵庫の普及していない時代、ひんやりとした食感と涼しげな名前が好まれ、昭和初期には「子供達が食べたいお菓子No.1」であったと伝えられているが、発祥地から考案者、名称由来、食品分類に至るまで未だ正式な解明がなされていない。ただ、かなり古い歴史があるようで、1916年創業の横浜のコテイベーカリーによれば、誕生は明治後半から大正初期頃で、当時はどこのパン屋でも製造していたとの記録がある。」(一部抜粋)
とのことで、ようは「カステラで羊羹を挟んだ菓子を全国的にシベリアと呼ぶ」ということみたいですね。
シベリア、ジブリ映画の「風立ちぬ」にも出ていましたよ。
シベリアの由来には諸説あるそうですが、いずれにしても、シベリアとはゆかりがなさそうで、ネーミングとしては無理があると思います。
ある程度広く認知されてしまった以上、それはそれでいいのですが。