広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

サザエさん@秋田

2014-04-05 23:28:13 | 秋田のいろいろ
フジテレビ系のアニメ「サザエさん」のオープニングアニメーションに、明日から半年間、秋田県が描かれることになった。
オープニングでサザエさんが全国各地を旅するのは定番で、僕はそれしか知らない(火曜日にあった再放送は除く)。1974年に始まったそうだ。
現在のように半年ごとに1つの都道府県を舞台にするのは2000年からだそう。2000年以降は舞台となる自治体から800万円程度のお金をもらっているそうだが、同時間帯にCMを流すのと比べてずっと割安で宣伝効果は高いのだとか。

2010年に富山県のことを取り上げた時、「秋田でもやったらどうだろう。 」と書いたが、それが実現した。
秋田県では、韓国ドラマのロケを2度誘致して、特に2度目はあまり効果が出なかったようだが、何千万単位の支出だったはず。それと比べれば安いものだし宣伝効果も大きいはず。


4月1日秋田魁新報社会面と5日朝日新聞秋田版より。
・「県観光連盟が864万円を掛けてAKTに委託した。」(魁)
・費用は「情報発信の委託料として」(朝日)
→フジテレビに直接支払うのでなく、秋田テレビ(AKT)が間に入って広告代理店みたいなことなんだろうか。

・「秋田テレビが開局45周年を迎え、10月から国民文化祭も始まることもあって」秋田県が選ばれた(朝日)

・「本県が登場するのは1986年に山形県とセットで登場して以来28年ぶりで、本県単独は初めて。」(魁)
→今のように特定の県に絞る前の話。なんとなく覚えているような…

6月までの「春バージョン」と以降9月までの「夏バージョン」2つが制作される(先の他県も同様)。春バージョンでは、
・「鳥海山や男鹿半島、仙北市角館の武家屋敷、小坂町の康楽館など13カ所が登場。」(魁)
・「「E6系こまち」とともに市女笠姿で登場するサザエさんが、角館の武家屋敷を人力車で巡り、ジュンサイ採りでは小舟から落ちそうになる」「旧小坂鉄道の線路を走る「レールバイク」も描かれる」(朝日)
→気が早いけど夏バージョンでは、竿燈など夏祭りや大曲の花火が出るかな。→夏バージョンについて


※放送を見たら、具体的な内容を追記します。
【2014年4月6日追記】春バージョンオープニングの流れ。カギカッコ内太字は表示される字幕の内容。
01.「秋田新幹線こまち」ホームをゆっくりと動いて停まるE6系と市女笠のサザエ
02.「鳥海山と由利高原鉄道」鳥海山を背景、菜の花畑を前景に左から右へ動く2両の列車、空にサザエ気球。「サザエさん」タイトル
03.「角館武家屋敷(仙北市)」枝垂れ桜の花びらが舞う中を、人力車で通るサザエ
04.「康楽館(小坂町)」前を左から右へレールバイクに乗ったサザエ
05.「秋田蕗」フキ畑の中で遊ぶサザエと子犬(秋田犬?)
06.「じゅんさい摘み(三種町)」小舟でじゅんさいを採るサザエが落ちそうになる
07.「男鹿半島・入道崎(男鹿市)」灯台越しに海の俯瞰。サザエ気球
08.「田沢湖(仙北市)」たつこ像のそばに立つサザエ。雲の切れ間から光が差し、龍が現れる
09.「手這坂(八峰町)」花が咲き乱れる集落を歩くサザエ
10.「きりたんぽ鍋」いろり端で食べるサザエ
11.「大館曲げわっぱ(大館市)」職人と向き合って、お盆を作るサザエ
12.「本荘ごてんまり(由利本荘市)」背景にたくさんのまり。まりを持って回る和服姿のサザエ
13.「乳頭温泉郷(仙北市)」夕暮れの温泉の門をくぐる和服のサザエ→夜・露天風呂入浴

冒頭は背景からして秋田駅12番線【7日訂正】11番線で間違いない。しかし、ホームの構造上、映像の方向から列車が動いてきて停まることはない(緊急停車でない限り)。
ちなみに、現在は12番線【7日訂正】から発車する営業列車はなく、到着専用(到着後車庫へ入る)。E6系は前照灯も尾灯も消えているように見える。
【7日追記】本来の発車専用ホームである12番線だと、背景が広告看板や空き地になってしまい、画にならないだろうから、理解はできる。

由利高原鉄道の車両は、旧型の「YR-1500」形と思われる。水色と黄色の塗装からすれば、最後に残った2両の1501と1502のようだ。


丁寧な取材に基づいたのであろう、きれいな映像だった。13か所は秋田県内ではどれも知られているが、県外の人にはマイナーながらも興味を持ってもらえそうな場所が多いと思う。
ジュンサイの場面では、画面左上に丸で囲ってジュンサイを説明するような絵が入って親切。一方、康楽館が日本最古の芝居小屋の1つであるとか、手這坂が「桃源郷」と呼ばれる場所であるとか、田沢湖の龍は伝説にちなむものであるといったことは説明がなく、知らない人には分かってもらえないのが、残念。
一部旅番組やサスペンスものでも同様だが、紹介する場所が飛び飛びで実際にその順番で旅行したら極めて効率が悪くなりそうだ。それにサザエさんは、場面ごとに違う服を着ている。最後の2か所の和服も、それぞれ異なる着物。ただし、手這坂ときりたんぽは、なぜか同じ服。

今までも同様だったのだろうが、サザエさんがいない場所では、サザエさんの顔の黄色い気球が飛んでいる。それにサザエさんが乗っていて、常にサザエさんと同じ視点で観光地を紹介しているということなんだろう。(以上追記)


以下は希望的憶測。
3月までのオープニングは静岡県(静岡は2004年にも舞台になったらしい)、その前の2013年4月~9月は福島県だった。
両県はオープニングに合わせるかのように、同時期にアニメ本編の舞台にもなっている。4月7日放送「花と星の福島旅行」で磯野家・フグ田家一家が訪れ、12月1日放送「羽衣伝説 カツオ天女に会う」では羽衣伝説をモチーフにした番外編的お話だった。
静岡はほかにも、2月2日放送「オテンバの人」で御殿場が出てきた。元々、舟さんの実家があり(沼津?)、兄の石田鯛造さんがたまに出てくるという縁もある。さらに、伊佐坂先生の前に隣に住んでいた、画家の浜さんは伊豆長岡に引っ越したことになっている。

2012年以前は、オープニングの舞台が必ず本編の舞台になるわけではなかったものの、昨年度を踏まえれば、サザエさん一家が秋田を訪れる話が放送されるかもしれない。

※7~9月放送の後編・夏バージョンの内容はこちら
【9月30日追記】残念ながら、結局、本編で秋田を訪れることはなかった。10月5日放送の放送開始45年特番では、10月からのオープニングとなる長野県を訪れる話が放送される。【10月5日訂正】特番では、長野県の伝統民芸品「ねこつぐら」にちなんだ「タマのおうち」(舞台はずっと自宅周辺で長野には行かない)と、一家が鹿児島県種子島を訪れる「列車は思い出を乗せて」「宇宙に一番近い島」が放送された。

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3 コメント

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みました (FMEN)
2014-04-07 00:48:41
秋田市は秋田駅と仁井田の蕗畑だけですね。
開始前には長い案内CMがあり、夏は…とか紹介してました。
仮にスペシャルがあるならサザエ一家はどこに行くんでしょうか。
多分E6で行ける場所(宮城、福島はE2でした)ですから
・大曲花火師にあう
・角館散策
かな。
まさか仁井田の蕗畑なんかに来たらすごいですが。

秋田が舞台といえば、AAB開局してすぐにやってたセーラームーンを思い出します。
通常は五人で悪の組織と戦うんですが、この話だけは田舎の湖のある温泉に家族で泊まり、湖の主たる女が龍に化けて温泉街を襲うのを止める話。
悲恋の恨みや龍女、出てくる像からして明らかに田沢湖だったと思ってます。
まだ特急たざわの時代。
見ました! (たむたむ)
2014-04-07 10:50:48
この年になっても、当たり前のように、
日曜日には、このチャンネルを見ている私!
きっと、番組が無くなるまで、見続けるんだろうな~!
なので、昨日のサザエさんも、見ましたよ!
オープニングが、秋田バージョンで、
テンション上がりました!
新幹線こまちの頭は、すごくリアルに感じて、
本当に見に行って描いたんだろうな~!って
思いました。(細かいところまではわかりませんが…)
話の中でも、秋田をぜひ旅してもらいたいですね!
定番だと思っている、「竿灯」も、知らないかたも
結構、いらっしゃるようですし~。
コメントありがとうございます (taic02)
2014-04-07 18:18:50
>FMENさん
自治体名が表示されない場面もありますね。
おそらく、きりたんぽは鹿角発祥で本場は大館ということで、特定の自治体を指定できない事情(配慮)があるのでしょう。秋田蕗は県北部でも栽培されていますし。
直前に30秒でしょうか、AKTアナウンサー総出演の告知CMがありましたね。
特番は、あとは男鹿でサザエを食べるとか(笑)
最近は、ただの家族旅行でない大胆なストーリー展開のこともあるので、どうなるでしょうかね。やるとすればですが。

セーラームーンは見ていませんでしたが、そんな特番があったんですか。当時はテレ朝系列局が続々と開局していましたから、他県バージョンもあったかもしれませんね。

>たむたむさん
やっぱりサザエさんは国民的番組ですよね。永遠に続いて欲しいし、ずっと見ましょう!
E6系は若干鼻が短い気もしましたが、きらりと光ったりして、上手く表現されていたと思います。実際にスタッフが秋田に来て、取材したそうですよ。

秋田といえば、なまはげときりたんぽしか連想されない方々も少なくないようです。
海外から客を呼ぶのもいいけれど、国内の人にもっと知ってもらって、訪れてもらいたいです。

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