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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

名古屋を少々

2015-03-03 23:51:48 | 旅行記
伊勢の帰りに立ち寄った、名古屋市について少々。※旅行記の前回の記事
日程の都合上一泊する程度でほとんど観光はしなかったけれど、名古屋は約4年ぶり。
中区栄の名古屋テレビ塔
テレビ塔の下周辺(久屋大通公園)には、イルミネーション。多くの街で見られるものだけど、「ノーベル賞受賞記念」とか書いてある。青色LEDの開発は名古屋大学が関わっていたからだと納得。

久屋大通公園のすぐ隣は、東区東桜となる。そこにあるのが、
円盤?
2002年にできた「オアシス21」という、商業施設、バスターミナル、公園を併せた公共施設。
円盤状のものは「水の宇宙船」と呼ばれ、商業施設がある地下から続く吹き抜けの大屋根。
屋根の上には、水が張ってあり、自由に上ってその周囲を歩いたり休んだりすることができる。写真の通り、夜はライトアップされる(色のパターンは複数あり)。
屋根の上からテレビ塔を眺める
通路部分は半透明になっていて、ライトアップの光が下から透ける。水が張ってある所は透明なので、
水を通して吹き抜けの下が見える
この時は、下の「銀河の広場」が「トヨタホームリンク」としてスケートリンク(氷を使わない方式らしい)になっていた。
【9月26日追記】この年の9月、ダイハツが「CAST」という車種を新しく発売することになり、そのCMのメインとしてオアシス21が登場(舞台)している。「このまるい感じなんかいいよね。」とのセリフがあり、車のデザインとの共通性で選ばれたのかと思われるが、新しくもない施設が選ばれたのがおもしろい。なお、ダイハツはトヨタ系列だが、本社は大阪。


「名駅」という地名である名古屋駅周辺。
52階建ての駅ビル「セントラルタワーズ」の15階「スカイストリート」
既に高層ビルがたくさんあるが、その新陳代謝も進んでいた。駅の真向かいには、1965年にできた12階建て「大名古屋ビルヂング」があったが、2012年に解体。今年後半から来年にかけてのオープンを目指して、34階建ての2代目ビルが建設中。
下と上は鉄骨で、真ん中だけガラスがある
他にも、JRや日本郵政が、超高層ビルを建設中とのこと。


さて、名古屋滞在中に衣料品を購入する必要が生じた。
駅ビルでもコンビニでも、適当なスーパーでも買えるけれど、ダイエーがあったのを思い出し、ホテルから地下鉄で遠くないので行ってみることにした。

今はなきダイエー秋田店に慣れ親しんだ者としては、「ダイエー」の名を聞くと懐かしくなるが、今はロゴマークも変わり、イオン傘下入り。ダイエー自体、入店するのは5年ぶりくらいなので、どう変わっているか・変わっていないか、興味があった。

名古屋市内は比較的ダイエーの店舗が残っているが、その1つ「金山(かなやま)店」へ。10年近く前に1度訪れている。
多くの鉄道路線が乗り入れて「総合駅」と呼ばれる金山駅を出て、ショッピングモール(?)「アスナル金山」を抜けて、交差点の向かいという道順は、歩いているうちに記憶がよみがえった。目の前に現れたのが、
ダイエー金山店
あれ? こんな建物だったっけ?
ダイエーには間違いないので入店したけれど、中は妙にきれい。

帰ってから調べると、ダイエー金山店は、同じ場所で建て直されて、昨年夏に開店したばかりだった。
先代は6階建てで2012年9月閉店。現店舗は3階建てで2014年7月開店。

衣料品はちょうどいいものが安く手に入り、ついでに食品売り場を見学。
ユニークなのは、食品売り場が地下1階と地上1階の2フロアからなること。1階は惣菜などがメインで、多くの客が来ていた。
レジは両方のフロアにあるが、2フロア分をまとめて地上1階のレジで精算することも可能。未精算のカゴを持ったままエスカレーターに乗るという、珍しい経験ができる。

食品や日用品が2フロアに分散している総合スーパーは、古い建物では、仙台のダイエーとか松本駅前のヨーカドー(当時は「エスパ」ブランドの店舗)で遭遇したことがあるが、新しい店舗でもその方式が採用されているのが意外だった。
面積の都合やダイエーが力を入れている「中食」の都合なんだろうけど、慣れない客としては、戸惑った。

なお、イオン銀行ATMは地下1階のレジの脇の目立たない場所にあった。


かつてのダイエーはプラベートブランド商品「キャプテンクック」や「セービング」がたくさん並んでいたもの(過去の記事)だが、トップバリュに統合された今は、イオンの店と違わない。
そんな中、1つだけ懐かしい商品を見つけた。
(再掲)秋田店で買ったキャプテンクックの牛乳(1000ml)
秋田店があった頃はよく飲んでいた、青に白い格子が入ったパッケージの牛乳が1種類(500ml116円)だけ売られていた!
プラベートブランドでは、モノは同じでもパッケージデザインが変わることはあるのに、10年以上変わらないとは。
ただし、「キャプテンクック」ではなくなっていて、その部分に「大自然の恵み」と書かれており、そういうブランド名に変更されたのだろう。
トップバリュにも500ml牛乳はあるのに、残ったのが不思議。残すのなら1000mlも残せばいいのに。【4日追記】店舗によっては青格子の1000mlを今も発売している。


ダイエーでも、昨年からやっとWAONが使えるようになった。
衣料品売り場のレジでは「OMCカードはお持ちですか?」と尋ねられた(後述のセルフレジの画面でも尋ねられたかも)ので、OMCとWAON両方のポイントを貯めることが可能なんだろう。
WAONの読み取り装置は、白いPanasonic製で、ピンパッド(選択ボタン)と一体化した液晶画面にタッチするタイプ。すなわち、昨秋開店のマックスバリュ東北の秋田市の泉店で使われているのと同タイプ。
今現在も、パナソニックのホームページには出ていない、最新型だと思われるが、金山店がオープンした昨年夏には製品化されていたようだ。
【2015年3月20日追記】マックスバリュ泉店で、Panasonicロゴの下の型番を確認したら「JT-R700CR」だった。やはりパナソニックのサイトには記載がないが、「パナソニック システムネットワークス」の製品で2013年11月に「技術基準適合証明等」を受け、2014年7月に「リーダライタRF性能検定合格製品」に登録されている。

イオンの店舗では、電子マネーで支払う時は、客がピンパッドのボタンを押して使う電子マネーの種類を選んでからタッチする。マックスバリュ泉店の新型でも同じ。
ダイエーでは選択せずにタッチするだけでよかった。交通系電子マネーも使えるはずだけど、レジ側で切り替えるのだろうか?
【4日追記】コメント欄のやり取りのように、現時点では、ダイエー全体としてはWAON以外の電子マネー(交通系など)は使用できないような雰囲気。しかし、金山店オープン時のリリースには、「「WAON」をはじめ、交通系電子マネー「manaca(マナカ)」などでの決済が可能です。」と明記されている。
3階の衣料品売り場のレジのピンパッドの選択ボタンには「WAON」のシールだけが貼ってあって、それ以外は使えないようにも受け取れた。リリースが誤りなのか、売り場によっては交通系が使えるのか、よく分からない。(以上追記)

1階には、セルフレジもあった。
通常のレジが空いているのに、セルフレジをあえて選ぶ人もいるようで、秋田のマックスバリュとは逆だ。僕も好奇心で使ってみた。
秋田のイオンリテール御所野店のものとも、マックスバリュ東北のものともまったく違うタイプのセルフレジ。
なんか金属のパイプに各装置を取り付けて自作したような雰囲気のセルフレジだった。電子マネーリーダーはこちらもPanasonicの新タイプ(マックスバリュ東北のセルフレジは従来型)。
「商品を1つ取って、バーコードを白く光っている所にかざしてください」「商品を袋に入れてください」などと、手順を1つ1つ丁寧にしゃべってくれるのが、おせっかいなような親切なような…
【11月8日追記】マックスバリュ東北のセルフレジでは「商品をスキャンしてください」「商品をマイバッグに入れてください」という言い回しで、しゃべる回数が少なくタイミングが遅い感じ。そんな点ではダイエーのほうが「おせっかい」または「親切」に感じた。
【3月5日追記】画面の表示内容・レイアウトもマックスバリュ東北のとはまったく別。操作方法を詳しく表示したり、文字が大きめだったりして、全体的に分かりやすかった。

イオンの店では、セルフレジは4台か6台1組で、「ロ」の字の内側に客が入って操作するのを、専任の係員が見守る(監視する)形式。
ダイエー金山店では6台あったが、2台×3列で、全部同じ方向を向く配置。監視役はその背後のサービスカウンターにいる。(カウンター内には2人いた)
だから、客の背中側から見る形であり、位置によっては距離が遠く、客と係員が目を合わせたり会話したりして意思疎通がしにくい構造だ。
また、レジ袋が有料のようだが、購入する客に対してはその都度、サービスカウンターから持って行って手渡ししていて、その時に別の客が酒を買って年齢確認が必要になるとそっちにも駆けつけて(カウンターからでも対応できるはずだが、戻るよりは当該レジに直接行ったほうが早いので)と、店員さんは忙しそうだった。
セルフレジのレシートの一部 ※買ったものの一部は、この記事後半で紹介しています
レシートの印字は、通常レジと同一の書体(数字は違う)なので、同じメーカーのプリンターのようだ。(イオンではセルフレジは文字が違う)
ダイエーのレシートの書体は、昔は別だったはず(ローソンと同じもの?=ダイエーと元は同じ企業)だけど、今はイオンと同じものに変わっていた。
ただし、フォーマットは昔のダイエーに近いもので、今なおイオンとは一線を画している。
商品名の頭に3桁の分類番号(?)が入ったり、冒頭に長々と宣伝文句が入ったりするのが、ダイエーらしい。昔は店長名まで記載されていた。【4日追記】このレシートの宣伝文には、ダイエー独自のOMC優待デーとイオン側のお客さま感謝デーの告知が共存している。ダイエーがイオンに吸収されつつある過渡期を象徴するものと言えそう。
WAONの残高などの表示は、すっきりまとまっていてイオンのものより見やすくて分かりやすいかも。


近い将来、ダイエーの名前自体がなくなってしまうそうだけど、その時、まだ新しい金山店はどうなって、その個性をどうやって活かしていくのだろう。
【2015年10月29日追記】その後、段階的にエリアごとにダイエー店舗のイオン系列他社への移管・ブランド変更が実施された。名古屋では2015年9月1日付で5店舗がイオンリテールへ移管、10月1日から「イオン」としてオープン。ダイエー金山店も「イオン金山店」になった。

※旅行記の続きはこちら

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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-03-04 01:55:44
ダイエーではWAONしか使えないんだと思いますよ。

ちょっと気になってダイエーのプレスリリースを見てみましたが、交通系マネーについては言及されていませんでした。

http://www.daiei.co.jp/corporate/index.php/release/lists/detail/994
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Unknown (虎好会)
2015-03-04 03:00:31
ダイエーですか懐かしいですね。と言っても弘前のダイエーには当時のダイエーホークスが優勝した時と、他に数回しか行ったことがありませんでしたので殆ど覚えておりません。ただ、記憶が正しければ今で言う都心の家電量販店みたいに食料品フロアの天井板が無かったと思います。ダイエーの店舗はどこもそうだったのでしょうか。
返信する
コメントありがとうございます (taic02)
2015-03-04 21:10:14
>Unknownさん
やっぱりそうなんでしょうか。
実は、衣料品売り場レジのピンパッドの選択ボタン部分には「WAON」のシールしか貼っていなかったので、WAON専用なのかと思っていました。

でも、帰ってから金山店オープン時のリリース(http://www.daiei.co.jp/corporate/index.php/release/lists/detail/1048)には、
「「WAON」をはじめ、交通系電子マネー「manaca(マナカ)」などでの決済が可能です。」
とあるのです。
食品売り場だけは交通系が使えるとか、なのかもしれませんが、よく分からないですね。

>虎好会さん
調べたら、弘前店は1994年3月4日開店でした。ちょうど21年前の今日開店だったみたいです。閉店からは秋で10年になりますね。
本文の通り、僕はダイエー秋田店に慣れ親しんでいましたから、弘前でもヨーカドーよりダイエー派でした。少数派でしたけどね…

天井はたしかにそうでした。配管むき出しで「倉庫みたいだ」と思った記憶があります。
1981年オープンの秋田店は普通の天井でした。もっと古い仙台店は天井が異様に低かったはずです。
弘前店でほかには、レジでバーコードスキャンと袋詰めを同時に行うための滑り台みたいな装置とか、出入口の自動回転ドアとかも初めて見たもので戸惑いました。
外国のディスカウントストアなどを意識した造りだったのかもしれませんが、滑り台は数年で廃止、回転ドアも森ビルの事故の影響なのか廃止、天井板もいつの間にかついたようです。
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