広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

竿燈3

2010-08-05 23:58:39 | 秋田の季節・風景
(本記事の実際の投稿日は6日ですが、便宜上、5日にさせてもらいます)竿燈まつり関連の前回の記事はこちら
竿燈まつり3日目、5日はとにかく暑かった。秋田市の最高気温は35度と、3年ぶりの猛暑日になった。
深夜の今でも、セミが鳴いています。

夜のまつり会場を歩いてみると、イベントとしての運営上、昨年より改善されたり、おそらく今年初めて実施されたと思われる点がいくつかあったので、挙げてみたい。
・「秋田・ロマンス」
こちらやその後こちらで紹介した、20年ほど前、秋田市制100周年を記念して作られた歌「秋田・ロマンス」。最近はめっきり耳にしなくなっていた。
ところが、まつり開始前、17時過ぎに観光客が集まり初める頃からまつり開始前にかけて、会場内の放送で、歌入りとメロディだけの2バージョンの「秋田・ロマンス」が流れていた。
この時間の会場を通るのが初めてだったので、昨年以前も行われていたのかもしれないが、久々に秋田・ロマンスを聞くことができて、懐かしかった。
多くの人は何の歌か分からないだろうけど…【2022年8月1日追記・交通規制開始前にこの歌を流すのが恒例になっているとのこと。】

ほかにも、場内放送では、まつり終了後に川反で合同「戻り竿燈」(これも今年初の試み)が実施されること、昼間の妙技会の結果などをアナウンスしていて、放送を効果的に使っていると感じた。(昔ほど、迷子放送が流れなくなった気もした)

・横断しやすい
昨年も書いたが、まつり中に竿燈大通りを横断したい時は苦労する。
交差点部分にはびっしりと観覧席の長椅子が設置されているから渡れず、横断地下道をくぐるしかなかった。
その地下道も場所が限られており(すべての交差点にはない)、遠回りを余儀なくされることが多かった。特に西側では、地下道を1つつぶして、秋田中央道路地下トンネルの避難口にしてしまったため、それが顕著だった。
ところが今年は、
山王十字路の次の信号機のある交差点(名鉄観光前)
交差点部分なので、長椅子の観覧席が設けられるが、昨年や他の交差点よりも、スペースに余裕のある配置がされているような気がする。
これにより、椅子のすき間を通れるようになり、横断が容易になった。
竿燈にぶつかったり、観覧席のお客さんを邪魔しないように注意が必要だが、これはありがたい。

・スクランブル横断
まつり中、「8時から二丁目橋交差点でスクランブル横断を行います」といった放送が何度か流れていた。
会場東端、秋田駅寄りの二丁目橋交差点は、横断歩道橋しか道路を横断する手段がなく、歩道橋が混雑していた。現場を見ていないが、おそらく、その対策として、いったん車を止め、交差点を歩行者に“開放”するのだろう。
昨年はやっていなかったと思うが、これも歩行者のスムーズな移動に貢献していそうだ。

・枡席
会場の中央分離帯上に設けられる、有料の観覧席。
昔は、大相撲の桟敷席のような平らな板敷きだったが、だいぶ前にひな壇式の椅子席に変わった。(上記の通り、交差点部分などは長椅子席)
ひな段
上の写真は会場西側、秋田中央道路地下トンネル出口付近。
手前に比べて、奥の方が全体的に位置が高い。ここが「S席」で、1席2500円。トンネル開通により構造上、高くなってしまったのを逆手に取ったわけだ。
観覧席の大部分は、写真手前のような低いひな段や交差点の長椅子の「A席」で2000円。
会場中程。ローソン秋田大町二丁目店付近
手前側がまた違った構造。
横断歩道から撮影
昔の桟敷席もこんな感じだったはず。
数は少ないが、今年から「桝席」が復活したのだそうだ。1桝6名定員で2万円。
ある人が「昔は桟敷で車座で宴会ができたが、ひな壇ではやりにくい」と言っていたが、そういう需要に応えたのだろうか。
今日見たところ、けっこう埋まっていた。立ち上がっても後ろの人の邪魔にならないので、写真撮影にも向いていそう。

実行委員会側もいろいろ考えているようだ。


以下は民間のことです。
その桝席のそばには、秋田では名の知れた料亭「志田屋」がある。昨年も紹介したが、平屋部分の屋根の上(?)に、仮設のベランダ状の桟敷を設置している。
公式の観覧席以上におカネがかかるでしょう

そしてその真向かいには、かつての三井アーバンホテルの建物がある。
たしか3年【16日訂正・4年】ほど前に撤退したが、以後空き屋となったままで、1988年築の比較的きれいな建物がもったいない。ところが、
2階に人がいる!!(手前の人たちは分離帯の観覧席)
しかも電気も点いているようだ。
ずっと空き屋でカビ臭そうだし、空調やトイレはどうしてるのか気になる。そもそも中にいる人たちはどういう方々なの?
まさか、幽霊?!
【16日追記】こんな事情だったようです。


では、今日の竿燈の光景です。
笛の合図で一斉に立ち上がる
はじめる時は必ず、お城の方に竿燈の正面を向けるのだそうだ。殿様に披露していた名残なのだろう。



赤丸が揃う

一層高くなってしなる

両手に唐傘
6日はいよいよ最終日。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
竿燈、私も大好きです (takenokopanda)
2010-08-28 21:42:01
写真、ほんとに上手ですよね。
私も写真に残したいといつもチャレンジするのですが、まるでお化けのような写真しか撮れません。。。
竿燈は、ここ5~6年で大好きになりました。
近くで見る迫力、一斉に竿燈が持ち上がったときの感動、何より演技している人たちが楽しそうでほんとに素敵な祭りだと思います。
今年は毎日晴れて、楽しかったですね。
いろんな視点で、祭りの裏側をレポートしてくれていて、初めて気づくこともありましたよ。
来年の記事も楽しみにしています。
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数打ちゃ当たる (taic02)
2010-08-28 23:37:19
度々恐れ入ります
「数打ちゃ当たる」で、何十枚ものボツ写真があるのですけれど…
明暗の差が大きく、動きがあるので、竿燈の撮影はとても難しいですよね~

竿燈は誰でもが参加できるまつりではなく、それがつまらないという人もいるみたいですが、それは違うと思います。
素晴らしい演技を見て、声援を送り、一体感を感じることこそ、竿燈の魅力だと思います。一種の芸術というか芸能というか。

会場近くで育ったこともあり、竿燈まつりは思い入れのあるイベントですので、いろんな面を紹介していきたいです。
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