※大学不認可の件で動きがありましたので、昨日の記事末尾に追記しています。
昨日6日、JR東日本(本社)から、「秋田新幹線の新しい列車名等の決定について」というリリースがあり、秋田新幹線「こまち」のE3系電車の後継車両で、来春(2013年3月)から導入される「E6系」電車の列車の愛称などが発表された。※今年9月の車両基地公開で見たE6系
そういえば、E6系導入時には、「こまち」以外にすることも含めて検討するということだったが、公募はせずに、名称が決まったということらしい。
で、決まった愛称は「スーパーこまち」。
感想としては、無難にまとめたなというところ。
秋田県民には「こまち」の列車名がとても浸透している。「新幹線で行く」と言わずに「こまちで行く」と表現する人が多いように。
また、一部では、既にE6系のことを「新しい(新型)こまち」と呼ばれてしまっていた。
だから、「こまち」のネームバリューを捨てたくなかったのだろう。
そこに、「スーパー」をくっつけて、新しくて速い列車であることをPRするということか。
「スーパー○○」という列車名は、平成初期あたりの在来線特急で流行った。国鉄型車両と新しい車両が並行して同じ路線に使われるようになった頃で、「スーパーひたち」「スーパーあずさ」など新しい車両であることを示すために使われたのだろう。現在も、JR北海道、東日本、西日本の各社を中心に存在する。(一方で、東海や四国では1つもないかな)
新幹線では、一時期(上野開業~はやて登場以前)、東北新幹線の大宮と仙台にしか停まらない速達タイプの「やまびこ」を指して、「スーパーやまびこ」と呼んでいたことがあったが、それは通称・俗称であり、正式な列車名ではなかった(ただし、JRの広告などでは使われていたこともあったかと思う)。
東日本以外の各社も含めて新幹線の正式な列車名として「スーパー○○」が使われるのは、「スーパーこまち」が初。
今まで慣れ親しまれた「こまち」を残し、簡潔に従来との違いを示した「スーパー」がついて、ある意味分かりやすい名称であり、秋田の人たちはわりと好意的に受け止めているような気がする。
若干安易な気もしなくはないが、あの斬新な車両デザインに合わせるべく奇抜なネーミング(かねがね噂されていた「なまはげ」とか)になったらどうしようと少し恐れてもいたので、そんなわけで、無難なネーミングということで。
【8日追記】コメントをいただいて、報道で見落としていたことがあったのに気づいた。
7日付秋田魁新報社会面(22面)によれば、スーパーこまちの名称は「全てがE6系になった時点で再び「こまち」に統一する予定。」
つまり、「スーパーこまち」は1年間限定の愛称のようだ。
したがって、実質的には「こまち」が継承され、移行期間中に区別するための愛称が「スーパーこまち」と言えそうだ。(以上、追記)
ちょっと気になる点。
現在の「はやて・こまち」と同じく、E6系は東京-盛岡間はE5系と併結して走るので、「はやぶさ・スーパーこまち」となる。ちょっとバランスが悪いような。
それと、英語アナウンスの列車名の部分は、現行は「This is the "Komachi" superexpress bound for Akita」。それを「スーパーこまち」に当てはめると「This is the "Super-Komachi" superexpress …」と、「スーパー」が2度繰り返されてしまうことになる。ネイティブの方はどう感じるのだろう。「頭痛が痛い」みたいなことにならないかな。
列車名以外には、車両シンボルマークが発表された。小野小町の横顔をイメージしたシルエット。現行の筆文字の「こまち」のように車体に表示されるのだろう。インパクトは薄いけれど、悪くないと思う。
E6系は、2013年3月に4編成を投入して4往復を最高速度300km/hで運行。東京-秋田間は現行より5分短縮される。※現行のE3系は275km/h
2014年春までに、24編成に増やして、320km/hに速度を上げる予定。
ということで、おそらく再来年には現在の「こまち」はなくなって、すべて「スーパーこまち」になると思われるが、それでも、列車名は「スーパーこまち」のままなんだろうか?【8日訂正】上記追記の通り、「こまち」に戻すとのこと。
あとは、「スーパーこまち」の普通車指定席料金も発表された。「のぞみ」や「はやぶさ」のように、特急料金が高くなるのだ。
秋田-盛岡の在来線区間相互は現行と同額。在来線区間各駅から仙台までは現行+200円、大宮・東京までは+500円となる。【8日追記】在来線区間の特定特急券(自由席に相当)は同額。
これはちょっと意外。
全部が「スーパーこまち」になってもこのままだとしたら、実質値上げになってしまう。実際には、割引企画きっぷがいろいろ出るのだろうけど。
ところで、少し前から、秋田駅などにこんなポスターが掲出されている。
「進化した未来形」
E6系を正面から見下ろした、流し撮り風の写真。
この写真にちょっと気になることがある。
車両の両脇に縦方向に伸びる線って何?
一瞬、線路(レール)かと思ったが、車両の幅より広いので、そんなわけはない。単なる光の線ってことなんだろうか。
※続きはこの記事中ほど
昨日6日、JR東日本(本社)から、「秋田新幹線の新しい列車名等の決定について」というリリースがあり、秋田新幹線「こまち」のE3系電車の後継車両で、来春(2013年3月)から導入される「E6系」電車の列車の愛称などが発表された。※今年9月の車両基地公開で見たE6系
そういえば、E6系導入時には、「こまち」以外にすることも含めて検討するということだったが、公募はせずに、名称が決まったということらしい。
で、決まった愛称は「スーパーこまち」。
感想としては、無難にまとめたなというところ。
秋田県民には「こまち」の列車名がとても浸透している。「新幹線で行く」と言わずに「こまちで行く」と表現する人が多いように。
また、一部では、既にE6系のことを「新しい(新型)こまち」と呼ばれてしまっていた。
だから、「こまち」のネームバリューを捨てたくなかったのだろう。
そこに、「スーパー」をくっつけて、新しくて速い列車であることをPRするということか。
「スーパー○○」という列車名は、平成初期あたりの在来線特急で流行った。国鉄型車両と新しい車両が並行して同じ路線に使われるようになった頃で、「スーパーひたち」「スーパーあずさ」など新しい車両であることを示すために使われたのだろう。現在も、JR北海道、東日本、西日本の各社を中心に存在する。(一方で、東海や四国では1つもないかな)
新幹線では、一時期(上野開業~はやて登場以前)、東北新幹線の大宮と仙台にしか停まらない速達タイプの「やまびこ」を指して、「スーパーやまびこ」と呼んでいたことがあったが、それは通称・俗称であり、正式な列車名ではなかった(ただし、JRの広告などでは使われていたこともあったかと思う)。
東日本以外の各社も含めて新幹線の正式な列車名として「スーパー○○」が使われるのは、「スーパーこまち」が初。
今まで慣れ親しまれた「こまち」を残し、簡潔に従来との違いを示した「スーパー」がついて、ある意味分かりやすい名称であり、秋田の人たちはわりと好意的に受け止めているような気がする。
若干安易な気もしなくはないが、あの斬新な車両デザインに合わせるべく奇抜なネーミング(かねがね噂されていた「なまはげ」とか)になったらどうしようと少し恐れてもいたので、そんなわけで、無難なネーミングということで。
【8日追記】コメントをいただいて、報道で見落としていたことがあったのに気づいた。
7日付秋田魁新報社会面(22面)によれば、スーパーこまちの名称は「全てがE6系になった時点で再び「こまち」に統一する予定。」
つまり、「スーパーこまち」は1年間限定の愛称のようだ。
したがって、実質的には「こまち」が継承され、移行期間中に区別するための愛称が「スーパーこまち」と言えそうだ。(以上、追記)
ちょっと気になる点。
現在の「はやて・こまち」と同じく、E6系は東京-盛岡間はE5系と併結して走るので、「はやぶさ・スーパーこまち」となる。ちょっとバランスが悪いような。
それと、英語アナウンスの列車名の部分は、現行は「This is the "Komachi" superexpress bound for Akita」。それを「スーパーこまち」に当てはめると「This is the "Super-Komachi" superexpress …」と、「スーパー」が2度繰り返されてしまうことになる。ネイティブの方はどう感じるのだろう。「頭痛が痛い」みたいなことにならないかな。
列車名以外には、車両シンボルマークが発表された。小野小町の横顔をイメージしたシルエット。現行の筆文字の「こまち」のように車体に表示されるのだろう。インパクトは薄いけれど、悪くないと思う。
E6系は、2013年3月に4編成を投入して4往復を最高速度300km/hで運行。東京-秋田間は現行より5分短縮される。※現行のE3系は275km/h
2014年春までに、24編成に増やして、320km/hに速度を上げる予定。
ということで、おそらく再来年には現在の「こまち」はなくなって、すべて「スーパーこまち」になると思われるが、
あとは、「スーパーこまち」の普通車指定席料金も発表された。「のぞみ」や「はやぶさ」のように、特急料金が高くなるのだ。
秋田-盛岡の在来線区間相互は現行と同額。在来線区間各駅から仙台までは現行+200円、大宮・東京までは+500円となる。【8日追記】在来線区間の特定特急券(自由席に相当)は同額。
これはちょっと意外。
全部が「スーパーこまち」になってもこのままだとしたら、実質値上げになってしまう。実際には、割引企画きっぷがいろいろ出るのだろうけど。
ところで、少し前から、秋田駅などにこんなポスターが掲出されている。
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E6系を正面から見下ろした、流し撮り風の写真。
この写真にちょっと気になることがある。
車両の両脇に縦方向に伸びる線って何?
一瞬、線路(レール)かと思ったが、車両の幅より広いので、そんなわけはない。単なる光の線ってことなんだろうか。
※続きはこの記事中ほど
こまち側を値下げし、かわりに停車駅を増やして東北アクセスに特化や自由席復活などしないと乗車率に偏りが生じるような。
バスに対抗するこまち、飛行機に対抗するスーパーこまちならいいかと思いますが。
でも、たしかに仙台・東京への直行以外各地への需要があってもいいですね。
E3系のうち、後期製造の比較的新しい車両は廃車するにはまだ早いと思うので、その使い道としてとか…
料金の方は「はやぶさ」との併結を想定している以上、「はやぶさ」料金に合わせるべしという判断でしょう。一瞬「ん?」と思いましたが、よく考えると納得しました。
公式リリースだけを見てそこにはこまちに戻すことが書かれておらず、報道はほとんど見ていなかったので、気づきませんでした。
たしかに、はやぶさと同ダイヤで走るわけだから、料金の統一は必要ですね。
ただ、はやて・やまびこも利用できる盛岡以南と違い、E6系しか選択肢がない秋田側では、実質値上げという感じがどうしてもしてしまいます。
ロゴマークは個人的に好きですけど、せめて平仮名の「こまち」くらいはあってもよかった気がします。
何気にいまのロゴがシンプルで好きです。
秋田-仙台が200円アップで10,080円は、少々痛いですね。1万円台に乗ると、さすがに感じ方が違います。
周りでは、仙台出張をこまちから「仙秋号」へ切り替えしてる会社もある、そんな時代です。
でも、5分短縮に200円は答えかねます(笑
現行のE3系は、運用上の都合で「やまびこ」や「なすの」に使われる場合もあるので、大きく「こまち」と書かれていると、紛らわしいことがありました。E6系もそうなるでしょうから、控え目にしたのかもしれません。
たしかに、短縮時間と値上げ額を比較すると、高いですね。
一概には比較できませんが、東海道の「のぞみ」は、今や多くの人が高くても利用するようにはなっているという例もありますが。
全てがE6系になった時、どのような割引きっぷ(割引率)が出てくるか、期待したいです。
それでも「こまち」の愛称が浸透し、秋田の人をはじめ愛着も深い名前だったのでスーパーを冠して残したと。
ごく妥当な対応だったんじゃないかと思います。
E3系の去就はさておき、秋田新幹線からは1年で置き換え予定なのははっきりしていますし、
2014年以降全列車がE6系になるまでの経過措置としては。
秋田から仙台は一日で往復するには片道は新幹線にしたいところですね・・・
千秋号だと往復で7200円、時間も新幹線と1時間しか変わらないのでリーズナブルで便利なのは間違いないのですが。
個人的には、高速バスは敬遠してしまいますが、けっこうな利用があるようですね。仙台までなら自家用車で行く人も少なくないですし。
高速バスとの競争が激しい、山梨・松本方面の中央本線の特急では、「えきねっとトクだ値」の割引率が優遇されています。スーパーこまちでも、そういう展開になるかもしれません。