たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

同じルーツ

2017-09-07 10:12:09 | 白山信仰・楠と白石

<手取川 てどりがわ>

 

日本三名山のひとつに数えられる白山周辺では、

日本最古の石のひとつ・オーソコーツァイト

という丸みを帯びた白い玉石が、

麓を流れる手取川の一帯だけでなく、

山頂近くの登山道でも見られるそうです。

通常、河原や海辺で採取された石には、

様々な成分が混在していると聞きますが、

オーソコーツァイトは「石英の粒」のみで構成され、

それ以外の鉱物はほとんど混入していないのだとか。

 

主に砂漠地帯を源とし、日本のような島国には

存在しない石英の粒が見つかるということは、

白山あたりの地層と東アジアの地層とが、

非常に深いつながりを持つ証拠とも言えます。

もしかすると、白石崇拝の伝統を受け継ぐ

チベットの少数民族・チャン族が、

祭祀などで使用する石英の石と、

手取川や白山の登山道で見られる玉石とは、

同じルーツに属しているのかもしれません。