行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第13節 ロアッソ熊本戦

2020-09-01 21:34:00 | カターレ富山
本来であれば2戦連続ホーム戦として、前節八戸戦から中3日で迎えるはずであった今節の熊本戦。
前節が試合開始直前になって不可抗力の中止により、実に中9日の試合として臨むこととなりました。
上位追撃に向けては、たとえ2位につける熊本が相手であろうが、例外なく勝利せねばならないカターレ。むしろ、手強い相手であるからこそ勝たねば、道は拓けません。
勝つか負けるかで、雲泥の差。今後のシーズンの行方すら左右するような一戦。
なんとしても、勝たねばなりません。

中2日でアウェイ連戦となる熊本に対して、試合後のリカバリーを考慮せず、移動も無しに迎えることが出来るカターレ。コンディション面ではカターレのほうに分がある、と言えるかと。
とはいうものの。
数々のJクラブ監督を歴任し、今シーズンから熊本の指揮を執る大木監督。攻撃サッカーに定評がありますが、熊本でもそのスタイルが定着しているようで。
リーグトップクラスの攻撃陣が機能し、前節の沼津戦を3-0で快勝した熊本。確かに疲れの影響もあるでしょうが、メンタル面は充実した状態で乗り込んできます。
いかにフィジカル的な優位があろうと、試合間隔が空いてしまったことによって、いわゆる試合勘が鈍ってしまっているのでは?という懸念も、なくはないカターレ。
ヘタに手こずった挙句に先制を許してしまったりしようものなら、勢いに乗る熊本に押し切られてしまう可能性も高いのではないかと。
いつもにも増して、しっかりと試合に入りつつ先制せねばなりません。

試合の展望としては、いかに序盤から自分たちのサッカーを貫くか、というところではないでしょうか。
ポイントは、試合開始直後の10分から15分あたり。そういった早い時間帯に首尾よく先制点を奪いきってしまいたいところです。
今シーズンこれまでの短期間での連戦において、ある意味両極端の方針を採っていたカターレと熊本。
まるっきり別チームというくらいに大幅にメンバー変更しつつ、誰が出場しても落ちないチーム力を模索したカターレ。
対して熊本は、もちろん疲労へのケアに気を配りつつも、連戦もまったく同じメンバーで臨むことでチームとしての完成度・経験値を上げるスタイルを貫きました。
前節の沼津戦から地元に戻らずに富山入りしての今節。快勝で得た手応えを力に変えて、鼻息も荒く乗り込んでくることでしょう。
それでも。
とはいえ、疲労具合について全く度外視、とはいかないでしょう。もちろん要所は締めながらも、試合序盤は今の自分たちがどれだけできるのか?という見極めの時間にもなるのではないでしょうか。
まさに、そここそが狙い目かと。
試合開始直後から一気呵成に攻め立て、相手が整いきらないうちにゴールを奪い先制する。そんな、奇襲にも似た一点突破戦略が有効ではないかと。
そこで活きるのが、これまでの伏線。だれが出場するかはっきりしない、カターレのメンバー編成。
もちろん出場が有力視され、かつここまで結果を残している武や花井といったメンバーへの対策は、熊本もしっかりと講じていることでしょうが。
そういった対策に、先手先手で押し込むだけの「誰が出場しても変わらない」という力をみせつけ、先制ゴールという結果にまでつなげて押し切らねば。
フィジカル面でのコンディションの差は、はっきりとある。
ならばこそ、相手にビハインド状態を強いて、メンタル面でも追いかけねばならないというプレッシャーを突きつける。
攻撃力が自慢のチームに対し、自分たちのペースにする余裕を与えない。それを上回るだけのクオリティでもって、圧倒せねば。
そのためにも、速攻。相手に「気が付いたら追う展開になっていた」というくらいの。
自分たちのペースになれば、という攻撃に自信を持つ熊本の寄る辺を奪う展開に持ち込みつつ、終始カターレペースで試合をコントロールするくらいでなくては。

幻となってしまった、前節・八戸戦のスタメン。今治戦で高パフォーマンスを見せていた松本や池高らが名を連ねていたのが印象的でしたが。
今節、それを踏襲するのか?はたまた、本来の中3日で迎えるはずであった熊本戦に対応して用意されていたプランをそのまま採用するのか?安達監督の手腕が問われるところですが。
期待したいのは、武。
富山のトップスコアラーとして、熊本も当然のように警戒してくることでしょうが。
その警戒網を力ずくで突破し、熊本ゴールをこじあけてほしいです。
むしろ、警戒されるからこそ。
相手に「警戒しなくてはならないとわかっていたはずなのに、やられてしまった」という精神的ダメージを植え付けるだけのゴールが望ましいところ。
前節からの勢いを継続して乗り込むことが出来る、という熊本のストロングポイントを打ち消すだけのダメージを与えたならば。
そのダメージというものは、必ずフィジカルにも影響します。
うまくいっているときには忘れる疲労も、うまくいかない展開では、どっと押し寄せるはず。
そこを、しっかり休養し、かつホーム戦であるカターレが、完膚なきまでに叩く。
そのためにも、エースストライカーたる武が決めるという意味は、極めて大きいはず。
応援に駆け付けるファン・サポーターに、「武が決めたなら勝てる!」という期待を、希望を抱かせ、さらにそれを勝利という結果に結実させるために。
活躍を、おおいに期待したいです。

シーズンもおよそ3分の1が経過しましたが、厳しい勝ち点差ながらも、それでも優勝を諦めるほどにどうしようもない差ではありません。
それでも。
ここまで、秋田や鳥取という上位争いをしているクラブに敗れてしまっているという事実。それは、目をそらさずに受け止めねばなりません。
だからこその、熊本戦。
J2時代も苦手とし、久々の対戦となった昨シーズンも勝てませんでした。そんなチームが、2位につける勢いのままに乗り込んできます。
跳ね返さずして、どうするか!
上位だから負けても仕方ない、なんてことは、ありえません。優勝を狙うクラブであるなら。
むしろ、逆。
上位だからこそ、倒して差を詰めなければ優勝は見えてこない。それが現状。
だったら。
勝たねばならない理由しかありません。
これまでの5勝を、すべて3得点以上を挙げて積み重ねてきたカターレ。
ならば、そのジンクスを継続してやろうじゃないかと。
攻撃力が自慢の熊本?それがどうした。
どちらが3得点以上で勝つか、知らしめてやろうじゃないか。こんなはずでは、という敗戦をくれてやろうじゃないか。
相手を圧倒する攻撃サッカーを標榜するからには、いかに攻撃力が自慢の相手とて、それをねじ伏せねば。そんな強さをみせつけねば。

今シーズンが終了したとき、きっと、今節が分水嶺となっているはず。
「あのホーム熊本戦の勝利が、勝ち点3以上の価値をもたらして以後の方向性を決定づけた」
そう言えるだけの結果になれば・・・いや、しなければ!
上位撃破、必須!
難敵撃破で、さらなる高みへ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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