行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

シーズン初連勝!攻守が噛み合い価値ある勝ち点3 FC大阪戦

2024-05-20 05:07:50 | カターレ富山
2-0で勝利!
11位ながらも2位までの勝ち点は、わずかに3。そんななかで迎えた、上位につけるリーグ最少失点・FC大阪との対戦。
上位に詰め寄るか、引き離されてしまうか。やはり、勝つのと負けるのとでは天と地の差。プレッシャーも、当然のようにあったことでしょうけれど。
そこで、勝った。課題であった複数得点を挙げ、守ってもしっかりと無失点。
きちんと自分たちのやりたいサッカーを体現、攻守にわたって良さを見せたなかでの完勝と言っていいでしょう。
これまでは、せっかく勝っても次につなげられないという状況が続いてきましたが。
前節のアウェイ戦初勝利に続き、今節は初の連勝。
遅ればせながらも、チームの頑張りが結果につながるようになってきたからには。
この勢いを、継続していかねばなりません。

雨の心配が全く無い晴天の下での試合は、それはそれでありがたかったけれど。それでも、やはり暑かった前回リーグ戦ホームゲームであった宮崎戦と同じくらい、5月で気温28.8℃は、コンディション的には厳しかったことでしょう。
前週の県選手権決勝と同じスタメンで臨むこととなった今節。継続性を重視しつつ、その時々で調子の良いメンバーを起用するという監督の方針通り。
その意味においては。
90分でケリをつける勝利こそ挙げたものの、反省点も少なくなかった富山新庄クラブ戦。その反省をいかに改善していくかが問われた試合。
それでなくとも、上位進出に向けて重要度の高い試合となった今節。
堅守ぶりを発揮して上位につけるFC大阪対し、いかに勝ちきるか。
前節・今治戦が、数的優位でたまたま勝てただけ、などとは言わせないだけの、連勝して上位戦線に喰らいついていく気概を見せられるかが問われる、大事な試合。
ここまで1度もなかった連勝を、今節こそ成し遂げるべく。
気合を入れて臨まねばなりませんでした。

同じ相手ではない以上、単純な比較はできないにせよ、それでも。
前回のリーグ戦ホームゲームであった宮崎戦では、相手FWの圧力に対して引き気味になってしまった、攻撃では手数を掛け過ぎてスピード感がなくなってしまった、といった反省点がありましたが。
やはり強力なアタッカー陣を擁する今治をしっかりと抑え込んで勝利した前節を経ての、今節・FC大阪戦。
集中した守備もさることながら、これまでと変化を感じたのは攻撃面。
ただ単に型にはまったようにボールをつなぐのではなく、相手の動向を見極めながら攻め入るチャンスを伺っている様子が、しっかりと見てとれました。
なんというか、「矢印が相手の方向を向いている」というか。
良くない時期には、横を向いてサッカーをしているんじゃないのか?といった場面もあったり。後方からボールをつないでビルドアップ、はいいけれど、それが単に相手の守備陣形回復の時間になってしまっていたような。
それを思うとき。今節はボール回しひとつとっても、しっかりと攻勢に転じるための布石という本来の意図が、しっかりと体現出来ていたかと。

そんななかで、14分。
ピッチ中央で河井の縦パスを椎名が折り返し、その跳ね返りを井上が相手ディフェンスラインの裏へと蹴り出すと。
そのボールへと猛然とダッシュし、追いついたマテウス。
エンドライン付近で、個人技で追いすがる相手を振り切ると、そのままゴールへと迫り。
角度がない位置ではあったものの、迷いなく左足を振り抜きシュート!それが見事に決まり、今季初ゴール!前半の良い時間帯に堅守のFC大阪から先制することに成功したのでした。
ボールに追いついた時点で、その後のプレーのイメージがあったということなのでしょう。
ここで、もしも日和ったプレーになっていたならば。
味方の上がりを待とうとか、角度的にキツイから持ち変えようとか、躊躇があったならば。おそらくは、決めることができなかったと思います。
チャンスを逃さず、やるべきことをやりきるーーー言うは易く行うは難しというプレーをしっかりとやりきったこと。価値あるゴールであったと思います。
33分ごろにはペナルティエリア付近で細かく繋ぎながら最後は布施谷のシュート、前半アディショナルタイムには河井のFKから神山が頭で合わせるも、GKのファインセーブでゴールならず、など。追加点にこそならなかったものの、積極的に攻め入ってゴールを狙う姿勢。連勝を狙うカターレにあっては、なんとも頼もしいものでした。

1-0で折り返し、迎えた後半。その開始時に、一挙3枚替えを敢行したFC大阪。同点、逆転に向けて早めのテコ入れということだったのでしょう。
今節、富山県出身・元カターレのDF舘野 俊祐が出場停止。ここまで全試合に出場しているFC大阪の主軸と言えるベテラン。戦力ダウンは免れない状況であったようで。
もちろん、もらいたくてもらったカードであるわけもなく。致し方ない事情とはいえ、出身地富山への凱旋の機会が無くなってしまったことは、やはり無念だったことでしょう。
そのほかにも負傷欠場の選手、その穴埋めに今季初出場という経験の少ない選手を起用といった具合に、メンバー編成に苦慮していた部分もあったようで。
ただ、それを言うならば。
カターレの側だって、大山が負傷離脱中で、練習には合流したとのことながら、今節はメンバー外。前FC大阪選手として、古巣対戦に出場できない無念は、やはりあったことかと。
メンバーのやりくりが大変なのは、お互いさま。大変さでは、カターレのほうは、中3日でルヴァンカップ3回戦・ヴィッセル神戸戦を控えていることも考慮せねばならないくらいで。
相手の事情がどうあれ、同情などしている場合ではなく。
むしろ、戦力がダウンしているというならば、それを徹底的に叩く必要すらあるかと。
ただし、交代を契機に気を引き締め直したFC大阪は、やはり手強く。
途中出場のMF宇高 魁斗、MF島田 拓海らが果敢にシュート、カターレゴールを脅かすという場面も。
やはり、1点差ではなにが起こるかわからない。勝利のためには、追加点が不可欠だろうと。

59分にヨシキとショウセイ、70分に吉平と末木を投入。次の1点を獲りに行くという、小田切監督の明確なメッセージ。
先制ゴールと同じようにマテウスが強行突破、ライン際から中央のヨシキに蹴り出すも、ふかしてしまって決めきれず。
その直後、ヨシキが前線へとプッシュ、それを受け取ったマテウスがシュートを放つもバーに弾かれる、と。
ショウセイのシュートをGKが弾いたこぼれ球を吉平が狙うも、惜しくも枠の外。
立て続けに惜しいシーンもありつつも、ゴールには結びつかず。
けれども、あきらめなかった。
相手に主導権を渡さず攻め続け、チャレンジし続けました。

後半開始しばらくはFC大阪の時間帯もあったものの、時間が経つにつれて、カターレのペースに。その攻勢は、明らかにカターレの優位を示していました。
勝つためのプレー。それが、しっかりと体現出来ていたという手応え。
迎えた、77分でした。
自陣右サイドから、西矢が前線へと鋭いスルーパス。それを受けたショウセイが攻め上がり。先にも同じような位置からシュートを狙っていただけに、相手も彼のシュートを警戒していたところ、シュートかと思わせてヒールパス。そこに猛然と走り込んできた西矢。相手の虚をつくパスが通り、そのまま中央にいたヨシキへとグラウンダーのクロス。それを受けたヨシキがくるりと反転、迷いなく左足を振り抜き、シュート!
先ほどは外れたシュートが今度はしっかり決まり、待望の追加点!
ヨシキの今シーズン初ゴールが、連勝を大きく手繰り寄せることに!
それにしても、その連携の鮮やかさよ!
今シーズン新加入の大卒ルーキー3人による、見事なゴール。
京都産業大学時代から、「なぜそこに西矢」というオーバーラップが持ち味だったということですが、その持ち味を発揮しサイドを一気に駆け上がっていった西矢。それを信じ、まさに阿吽の呼吸で通したショウセイのヒールパス。流れるような反転、利き足の左足で見事に決めきったヨシキ。
このときには交代で退いていたものの、それまで攻守に良いリズムを演出していた瀬良も含めて・・・大卒カルテットのチカラ、いよいよ本物なのか?
これは、ワクワクが止まらんヤツだ。
さぁ、こうなれば連勝あるのみ!

80分にはFC大阪の交代で、今シーズン新加入の元カターレ・FW武 颯が登場。2点差をひっくり返しての勝利は厳しくなってきているものの、せめて一矢を!というところだったかと。もちろん、恩返しゴールはなんとしても阻止せねばなりませんでした。
試合最終盤までしっかりと集中、攻撃の手を緩めないカターレ。
87分にマテウスに代わって松岡が入り、持ち味であるところの右45度からの果敢なシュート。ゴールならずも、当てずっぽうではない、最後まで攻め切る意志を感じるシュートでした。
4分あったアディショナルタイムも、FC大阪の反撃を許さず。欲を言えば、ダメ押しのダメ押し点として、もう1点でも2点でも追加出来たら良かったのですが。
そして、タイムアップ。
堅守のFC大阪から2得点を奪い、守ってもしっかりとクリーンシート達成。前節・今治戦に続く上位チーム撃破によって、今シーズン初の連勝を成し遂げたのでした。

試合後には、武がゴール裏に挨拶に来ました。
カターレ在籍は2020シーズンの1年だけではあったものの。移籍決定時の「あの武がキターーー!」という衝撃、実際の活躍ぶりも、まさに「FWらしいFW」として、カターレファン・サポーターの心に残り続ける選手です。
福島在籍時以来、再びカターレの前に立ちはだかる今シーズン。次回対戦はシーズン後半戦の最初の試合・第20節となりますが、そのときには今回出場のなかった舘野も含め、ホーム・花園でリベンジを期して待ち構えていることでしょう。
もちろん、カターレとしても譲る気は無し。昨シーズンに続くシーズンダブルを達成し、勝ちっぱなしを継続してやんよ!と。

2位まで勝ち点差3という大混戦のなか、11位として迎えた今節。負けてしまうと引き離されてしまうリスクもあったなかで、見事に勝利し、7位にジャンプアップを果たすこととなりました。
今節対戦したFC大阪とは同勝ち点となったものの、得失点差によって順位を入れ替えるには至らず。
ただ、それでも。
今シーズン14試合目にして、初めて得失点差でプラスに転じました。14試合で14得点、1試合あたり平均1得点としたものの・・・正直、物足りなさは拭えませんが、それも追々改善していけばよい、と。
前回ホームゲームであった宮崎戦では、不甲斐ない試合をしてしまったものの。その反省をもとに、今治戦・そしてFC大阪戦に連勝。
相手が万全ではなかった?それはそれ、これはこれ。
努力が必ずしも結果に結びつくわけではないーーーそのことを思い知らされてきた、今シーズンここまで。
長いリーグ戦のなかにあっては、チーム状況というものは、水物。それは自他共に。
それでも、結果を追い求めていかねばならないということ。
そんななかで、連勝という結果を残したということ。
首位・大宮が頭一つ以上に抜きんでた状態で、その差を詰めるのは容易ではないですが。
それでも。今節の勝利によって、2位までの差は3から2にまで縮まりました。つまり、次節の状況如何では、7位から2位までジャンプアップ可能ということでもあり。
もちろん、狙っていく。
まずは、プレーオフ圏内、自動昇格の2位、いずれは首位へと。
今節の連勝を起点に、更なる飛躍へ。
勝ち続けていかねば。
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