行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

劇的ゴールで見事に勝利!ホーム開幕戦を白星で飾る 藤枝MYFC戦

2018-03-18 20:18:50 | カターレ富山
2-1で勝利!
せっかくの先制ゴールも実らず、また勝てないのか―――昨季10月の藤枝戦を最後に、その後の6試合、そして前節の敗戦を含め、7試合にわたって勝利から見放され続けてきたカターレ。今節もまた、試合終盤に同点にされてしまうという苦しい状況に追い込まれることとなりました。
しかし。
諦めない姿勢を貫き続けた試合終了間際。重点的に取り組んできたセットプレーの練習が実を結ぶかたちで、CKのチャンスを見事にものにして決勝ゴール!ホーム開幕戦につめかけたファン・サポーターに今季初勝利を届けることに成功したのでした。

前節の初夏を思わせるような沖縄の気候からは打って変わって。晴れてこそいたものの風の冷たさが身に染みる、気温にして10℃も差があるなかでのホーム開幕戦となりました。
県総の大型ビジョンが改修中で使用できないなかでのホームゲーム。いつもの癖でスタンドから振り返るかたちで経過時間やリプレイを確認しようとして「あっ!?」ということが、自分含めてサポーター仲間の多くがやらかしていましたが。
とにもかくにも、ホーム開幕戦。
前節の4点もの大量失点を喫しての敗戦は、やはりショックで。それを引きずらないかは懸念材料でした。そして、劣勢の中でも3点を返したその力は、ただのマグレだったのか、それとも?と。
前節とは多少メンバーを入れ替えるかたちとなったスタメン。弓崎が控えに回り、谷奥を起用。前節はFWとして途中出場でしたが、今節は本職のDFとしてのスタメン出場となりました。
前節の途中で負傷退場した影響か、苔口がメンバー外に。代わって新井が移籍後初出場。前節はトップを務めた才藤が下がり、代わって遠藤が最前線に位置することとなりました。

試合開始からカターレ寄りのペースで進行することに。大量失点の反省を基に、しっかりと気合をいれて臨まねば!という気概が伝わってくるようなプレーぶりであったかと。
ホームのファン・サポーターの目を引き付けたのは、やはり、期待の10番・新井。たとえ数的不利であっても怯まずに仕掛けていける度胸とテクニックは、その期待をかけるに足るもの―――そう印象付けられたのではないかと。
13分にはその新井から遠藤へと絶妙なパス。角度のないところから果敢に狙ったシュートは惜しくも弾かれてしまったものの、前線の2人による可能性を感じる場面が演出されたのでした。

そんななか、先制ゴールがうまれたのが24分。
相手陣内でボールが行ったり来たりするなか、相手のボール回しが甘くなった隙を見逃さなかった才藤。すかさずそれを前方に蹴り出すと、飛び出した遠藤に渡ってGKと1対1に。
そこで冷静に動きを見極めつつ蹴りこんだボールは、そのままゴールに吸い込まれ。遠藤の移籍後初ゴールにして、今季ホーム戦初ゴールとなる得点が決まったのでした。
なんというか、“FWの選手らしいゴール”という印象。1対1という状況であれ、そこで焦ってしまって蹴りそこなう、判断が遅れてしまってシャットアウトされてしまうなんてことは、十分にあり得る話。そこでしっかりと決めきる力。熟練のストライカーとしての実力を、ホームのファンサポーターに印象付けたのでした。
富山‐藤枝戦で“3試合連続”ゴールを決めた遠藤。前節の才藤に続き、古巣を相手に恩返しのゴールを決めてみせたのでした。

そのまま1-0で前半を終了。
ただ・・・。
正直、そのまま素直に1-0で終了することはないだろうな、という予感がありました。
先制にこそ成功したものの、一気呵成に押し込めていたわけではなく。反撃の危険性は、しっかりとあり続けたのでした。
もちろん、前節の反省から集中力を切らすことなくしっかりとディフェンスを続けてきたカターレ。ですが、それでも。安定感が失点の予感を消すほどには、相手の藤枝の攻めの勢いも衰えず。
気を抜くとやられそう、そんな危機感はぬぐえませんでした。
それを回避するためにも、1点のままではなく、追加点は必須である、と。

後半、だんだんと藤枝ペースから防戦を強いられたカターレ。
すると、そんな予感が的中するかたちで。
72分、岩淵 良太に決められてしまい、同点に。
先制点を挙げた遠藤は試合後のコメントで「自分は点を取ることが仕事だと思っているし、点を取るまで富山のサポーターの皆さんに受け入れてもらえるかなという不安はすごくあった」と語りましたが、それは藤枝に移籍した岩淵にとっても同じだったことでしょう。
先代の背番号8であった遠藤と、それを引き継いだ岩淵。それぞれのチームのFWのプライドがぶつかり合う試合となったのでした。

刻々と進んでいく試合時間。大型ビジョンが使用不可で確認がとりづらかったけれど、猶予がほとんど残されていないことだけはわかりました。
前節に続いてエドと前嶋が途中出場、それに加えて今季初出場の佐藤を加えて、なんとか勝ち越し点をめざすものの、なかなか思うようにはいかず。
逆転負けは論外として、このまま引き分けでも、それは負けと同じこと。先制しながらみすみす勝ち点3を逃すなどという事態は、なにがなんでも避けねばなりませんでした。
息をのむ展開が続く中、いよいよ試合も大詰め。
苦しい時間帯のなか、進藤の果敢な仕掛けからCKのチャンスを獲得。キッカーは差波。
ここだ!という、まさに試合の勘所。
ニアに蹴りこまれたボールに谷奥が頭で合わせ、ファーに流れたところを狙いすまして代がヘッド!まさにミラクルなタイミングで劇的ゴールが決まり、勝ち越しに成功!
信じて応援し続けたファン・サポーターの願いをかなえる、勝利に導くゴールでした。
そして、アディショナルタイムをしのぎきり、試合終了。ホーム開幕戦で白星を挙げることに成功したのでした。

ちょうどこの日、代に長男が誕生。先制ゴールの際にはゆりかごパフォーマンスも。そんな試合で、自らの決勝ゴールで花を添えるとは。
振り返ってみれば、2016年のホーム藤枝戦勝利のときも、先制ゴールを挙げて貢献していた彼ですが。さらに、昨季は自身の入籍を祝うような開幕戦チーム初ゴールを挙げて勝利に導いています。
そんな、“持っている男”が、またしてもやってくれました。
一昨年まで“敗戦率100%”であった、開幕2戦目。しかし、去年に続き、今年も勝利。代の劇的ゴールは、そんなジンクスに打ち勝つゴールであったとも言えるかもしれせん。

1勝1敗という数字は藤枝と変わらないものの、総得点の多さにより上回り、11位から7位に浮上。得失点差はプラスマイナス0に。
今後は、得失点差がマイナスにならないようにしなければ。単純なこと、勝ち続けるかぎりは、プラスにこそなってもマイナスにはならない。
無失点に抑えられなかったことは残念ではありますし、まだ守備のクオリティを高めていく必要はあるでしょうが。
それでも。
敗れた前節にしろ、今節にしろ。最後の最後まであきらめないでやり切る姿勢というものを、プレーで示すことが出来た。今節は、それを勝利に繋げることができた。
それは、大いに自信にしていいところ。続けていかねばならないところ。
次節は、中3日ですぐにやってきます。
ひとつ勝利を挙げたことで肩の荷が下りた部分もあるでしょうが、そこは、勝って兜の緒を締めよということで。
勝ったからこそ、次の勝利へ。
まだ、シーズンは始まったばかり。
さしあたっての連勝に向けて。精進を続けていかねば。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする