簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

川越まつり会館(JR乗り潰しの旅・川越線)

2019-09-25 | Weblog

 川越に来てどうしても見て触れておきたいものの一つに「川越まつり」がある。
江戸の影響を強く受けてこの地の根付き発展を遂げた祭りは、国の重要無形民俗文
化財となると同時に平成28年12月にはユネスコの向かい文化遺産にも登録された。





 今から370年ほど前、時の川越藩城主が地元の氷川神社に、祭礼用具を寄進
し祭礼を奨励し、それを受けた氏子による御輿を渡御したのがその始まりとさ
れている。その後町民が屋台を造り披露したことから、次第に祭りの主役が山
車に置き換わり、各町が競って発展させ、今日に見る絢爛豪華なものに育て上
げたそうだ。





 この川越の山車の最大の特徴は、二層構造になった「あんどん(鉾)」と
そこに飾られる山車毎に設けられたテーマ所縁の人形にあるそうだ。
一番上層には人形が飾られていて、それは二層目にすっぽりと収まり、それ
はそのまま一層目のお囃子台(舞台)に収められる伸縮自在のエレベータ構
造になっていて、これは城の門を潜る為の工夫だ。またその台も水平回転す
る回り舞台になっているという。

 山車は、赤や黒の漆塗りや、金箔がふんだんに使われている。
川越職人の手になる精巧な木組みと彫り物に、金銀刺繍仕上げの艶やかな幕
が飾られたさまは見るものを圧倒する美しさである。





 そんな山車の実物を展示するのが「川越まつり会館」である。
ここには定期的に入れ替えられる山車が見られると同時に、休日などにはお
囃子の実演も行われ、祭りの模様を伝える上映も有る。
帰り際案内の男性が、「実際の祭りも見に来てください」と声をかけてくれ
たが、一度は実物を見てみたい祭りの一つかも知れない。(続)




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