簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

俳聖・芭蕉(JR乗り潰しの旅・関西本線)

2017-02-15 | Weblog
 伊賀線を上野市で降り地下道でその線路を潜り、町中を突き抜ける国道25号線
を横切ると豊かな緑に包まれた上野公園がある。
一体は上野城跡で広大な緑地は文教地区にもなっていて市役所や学校等も有る。



 天正年間に筒井氏が三層の天守閣を築いたのがこの城の始まりだ。
その後江戸時代になって伊予の国から国替えで移ってきた藤堂高虎が、大阪の豊
臣家との戦を意識して整備を始め、五層の天守閣の建設に着手したが、その半ば
暴風により倒壊し、その後は再建されることが無かったと言う。
今の天守閣は昭和10年に、藤堂氏時代の天守台に建てられたものである。







 そんな巨木に覆われ城址公園の一角に、「芭蕉記念館」がある。
この地で生まれた松尾芭蕉は二十歳前頃から仕官をし、俳諧を学び始めその後
10年ほどして江戸に出て本格的な活動を始め四十前頃から芭蕉と名乗ったらしい。
ここでは芭蕉の生い立ちや、俳聖としての業績を学び知ることが出来る。



 園内には芭蕉の旅姿をイメージして建てられたと言う「俳聖殿」がある。
芭蕉の生誕300年を記念して建てられたもので、その姿は芭蕉の旅姿をイメージし
たものらしい。

 茅葺の丸い屋根は旅笠、上層部に架かる木額は顔、初層の庇は衣に蓑を覆った
姿だそうだ。さらに胴部、脚、杖も各々建屋の各部に意味付けられていて、言われ
て見れば見えなくもないが・・・・。
殿内には等身大の伊賀焼芭蕉像が安置されている。



 また公園から数百メートルほど離れた国道沿いには、「芭蕉翁生家」も残されて
いて、内部は公開されている。(続)



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