スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

香港国際レース&両立し得ない感情

2007-12-11 20:29:59 | 海外競馬
 9日に香港で行われた国際レースのうち,日本馬が参戦した2レースを,いつものように日本の馬を中心に回顧することにします。
 レース順にまず香港マイル。ここはコンゴウリキシオーが逃げました。追ってきたのはDown Townだけで,かなり楽なペースと思えます。直線までは先頭でしたが,そこから追われるとまったく伸びず,9着と惨敗でした。能力から考えればこんなに離されて負けるとは考えづらく,前走の毎日王冠も春のレース振りからすると負けすぎていましたので,体調面が整っていないのかもしれません。勝ったのは香港のグッドババでした。
 続いて香港カップ。ここはシャドウゲイトが好発。逃げられそうでしたがRoyal Princeを先に行かせて2番手から。3コーナーでこれを交わして先頭に立ちましたが,直線では外の2頭に抜け出され5着でした。ここは前走でイギリスのGⅠを勝っていたドバイのRamontiが優勝。能力的にはシャドウゲイトでは太刀打ちできない相手と思われますので,止むを得ない結果といえそうです。
 マイルではコンゴウリキシオーを追ってきたDown Townが最下位。カップは逃げたRoyal Princeが最下位。やはりペースがよほど緩くならない限り,香港の馬場は先行する馬にとっては厳しいようです。

 明日は広島記念の決勝です。並びは平原ー神山ー手島の関東,村上ー米沢で西日本,石丸ー小林ー西田で中国ですが,地元の小林と西田は競る可能性もあるそうです。城戸崎は単騎。これは関東勢が強力すぎます。

 また,明日から竜王戦七番勝負第六局が指されます。どうせなら第七局も見たいという思いも個人的には強いですが,渡辺竜王からしたらそんなことをいっている場合ではないかもしれません。

 相反する感情として両立し得ない感情,とくに愛という感情について,これをもう少し詳しく分析してみます。
 人間を対象にすると面倒なことになるので,ここではAのうちには,ラーメンに対する愛とカレーライスに対する愛のふたつがあると仮定します。正確にいうならばそれらを食することに対する愛であって,その表象がAに喜びをもたらすわけです。味覚ももちろん表象の一部です。
 これらふたつの愛というのは,大抵の場合にはAのうちで両立し得る愛です。したがってその限りでは相反する感情であるということはありません。しかし,どちらかを食べるとなった場合には別です。ラーメンに対する愛はラーメンを食べる方向へAを引きずるでしょうし,カレーライスに対する愛はAをカレーライスを食べる方向へとAを引きずることになるでしょう。一度に両方を食べれば解決ですが,それはないものとすれば,ラーメンを食べることはカレーライスを食べることを断念することを意味し,逆にカレーライスを食べることはラーメンを食べることを断念することを意味するわけです。したがってこの観点からみる限り,Aのうちでラーメンに対する愛とカレーライスに対する愛は,明らかに両立し得ない感情ということになります。よってこれは明らかに相反する感情であるということになります。
 つまり,Aのうちにあるふたつの感情が両立し得るか両立し得ないかということは,場合によって異なるということが理解できます。よってあるふたつの感情が相反する感情であるかそうでないかということは,絶対的な仕方によって決定することができず,諸個人によって異なることはもちろん,同一人物のうちでも,相反する感情であったりそうでなかったりするということになるといえると思います。
コメント
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