Sightsong

自縄自縛日記

デイヴィッド・ビニーと仲間たち@Nublu

2017-09-16 15:54:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

「Dave Binney and Friends」(2017/9/14)。昼間に何気なく発見し、驚いて、マタナ・ロバーツのコンサート後に直行した。前に告知もされていなかったはずである。

David Binney (as)
Donny McCaslin (ts)
Chris Potter (ts)
Ben Monder (g)
Thomas Morgan (b)
John Escreet (key)
Dan Weiss (ds)

まるでウルトラ兄弟大集合のようなメンバーである。翌日にアントニオ・サンチェスのバンドでフロントを任せられたふたり(ダニー・マッキャスリン、クリス・ポッター)に加えて主役はデイヴィッド・ビニー。その隣にベン・モンダー。後ろにトーマス・モーガン、ダン・ワイス、告知には入っていなかったがジョン・エスクリート。

The Stoneより北上したあたりにあり(つまり駅から遠い)、看板はない。扉の横に白墨で微妙に書いてあるだけである。IDの提示を求められ、パスポートを見せて入った。20ドル。

中は半地下になっており、ステージの向こう側にはロフトがあってそのカウンターからも見下ろすことができる構造。客は30人くらいだろうか。

そこから1時間のステージは、やはり、それぞれの個人技が愉しめるものだった。マッキャスリンのテクが凄いのはもちろんだが、ポッターのテナーが意外にも野太いことに驚いた(ECMを聴いているとそうなるのか)。ワイスはスティックのみで攻めた。エスクリートのキーボードもぎゅんぎゅん追い込んでめちゃめちゃクール。ビニーはとなりのふたりのメタルと違ってラバーのマウスピースを使い、ぬめっとしたウェットな音を出しつつ、他のソロにも聴こえない程度に伴奏したり、全体のサウンドを気にしたりしていた。

もうお腹いっぱい、というか、何時間もかけて堪能するべきメンバーなのだった。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4

●デイヴィッド・ビニー
デイヴィッド・ビニー『The Time Verses』(2016年)
ダニー・マッキャスリン『Beyond Now』(2016年)
デイヴィッド・ビニー『Anacapa』(2014年)
ダニー・マッキャスリン『Fast Future』(2014年)
ダニー・マッキャスリン『Casting for Gravity』(2012年)  

●ダニー・マッキャスリン
マリア・シュナイダー・オーケストラ@ブルーノート東京(2017年)
ダニー・マッキャスリン『Beyond Now』(2016年)
デイヴィッド・ボウイ『★』(2015年)
ダニー・マッキャスリン@55 Bar(2015年)
ダニー・マッキャスリン『Fast Future』(2014年)
ダニー・マッキャスリン『Casting for Gravity』(2012年)
フローリアン・ウェーバー『Criss Cross』(2014年)
マリア・シュナイダー『The Thompson Fields』(2014年)
マリア・シュナイダー『Allegresse』、『Concert in the Garden』(2000、2001-04年)
 

●クリス・ポッター
クリス・ポッター『The Dreamer is the Dream』(2016年)
『Aziza』(2015年)
クリス・ポッター『Imaginary Cities』(2013年)
ポール・モチアンのトリオ(1979、2009年)
ポール・モチアン『Flight of the Blue Jay』(1996年)

●ベン・モンダー
ベン・モンダー・トリオ@Cornelia Street Cafe(2017年)
マリア・シュナイダー・オーケストラ@ブルーノート東京(2017年)
ベン・モンダー『Amorphae』(2010、13年)
ビル・マッケンリー+アンドリュー・シリル@Village Vanguard(2014年)
トニー・マラビー『Paloma Recio』(2008年)
ビル・マッケンリー『Ghosts of the Sun』(2006年)

●トーマス・モーガン
ヤコブ・ブロ『Streams』(2015年)
ジェン・シュー『Sounds and Cries of the World』(2014年)
クレイグ・テイボーン『Chants』(2013年)
ポール・モチアン『The Windmills of Your Mind』(2010年)
菊地雅章『Masabumi Kikuchi / Ben Street / Thomas Morgan / Kresten Osgood』(2008年) 

●ジョン・エスクリート
アントニオ・サンチェス@COTTON CLUB(2015年)
デイヴィッド・ビニー『Anacapa』(2014年)
ジョン・エスクリート『Sound, Space and Structures』(2013年)

●ダン・ワイス
デイヴィッド・ビニー『The Time Verses』(2016年)
マット・ミッチェル『Vista Accumulation』(2015年)
デイヴィッド・ビニー『Anacapa』(2014年)
ジェン・シュー『Sounds and Cries of the World』(2014年)
フローリアン・ウェーバー『Criss Cross』(2014年)
エディ・ヘンダーソン『Collective Portrait』(2014年)


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