Sightsong

自縄自縛日記

デイヴィッド・ビニー『The Time Verses』

2017-03-06 22:09:40 | アヴァンギャルド・ジャズ

デイヴィッド・ビニー『The Time Verses』(Criss Cross Jazz、2016年)を聴く。

David Binney (as, vo, eletronics)
Jacob Sacks (p)
Eivind Opsvik (b)
Dan Weiss (ds)
Jen Shyu (vo) (6)
Shai Golan (alto part) (11) 

ビニーは不思議な音楽家だと思う。アルトサックスを吹くと、早いパッセージや低音・高音の迫力やコードからアウトした即興やなんかでは決してアピールしない。だからと言って面白くないわけではなく、聴けば聴くほど、中音域のぬめぬめしたソロが好きになってくる(ドナルド・ハリソンだってそうだったかもしれない)。

そして、ペドロ・アズナールの声がパット・メセニーのサウンドに与えた色のように、ビニーの声が入るとポップ色が快感領域まで急に高まる。本盤でも2曲目はそのように気持ちが良い。ダニー・マッキャスリン『Beyond Now』『Casting for Gravity』への貢献も忘れてはいけない。

本盤は、前作『Anacapa』とはうって変わってシンプルな編成。ジェイコブ・サックスの品のあるピアノ、アイヴィン・オプスヴィークの包み込むようなベース、柔軟なダン・ワイスのドラムスも良い。1曲だけ参加しているジェン・シューもやはり気持ちよく華を添えている。

いやー、ホントに気持ちいい。ビニーは日本で過小評価されていると言いたい今日この頃。

●デイヴィッド・ビニー
ダニー・マッキャスリン『Beyond Now』(2016年)
デイヴィッド・ビニー『Anacapa』(2014年)
ダニー・マッキャスリン『Fast Future』(2014年)
ダニー・マッキャスリン『Casting for Gravity』(2012年) 

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