エディ・ヘンダーソン『Collective Portrait』(Smoke Sessions Records、2014年)を聴く。気になっていた盤であり、これを出している「Smoke」のバーで購入した。(実は、ライヴを聴く客にはチャージの他に最低20ドルの支払いが義務付けられているのだが、ジンジャーエール2杯ではそれに足りなかった。ちょうど良かった。)
Eddie Henderson (tp, flh)
Gary Bartz (as)
George Cables (p, rhodes)
Doug Weiss (b)
Carl Allen (ds)
別に何か新しい要素や革新的なものがあるわけではない。しかし、演奏は一級品である。それでいいのだ。(とはいえ、ゲイリー・バーツの音楽は、昔の「Ntu Troop」以外面白いと思ったことがないのだが。)
ヘンダーソンのトランペットは、理知的に抑制されていて、とても抒情的。大好きである。最後に、ウディ・ショウの曲「Zoltan」をもってきていることには意表をつかれてしまった。ヘンダーソンとショウの共通点はいかに。
カール・アレンのシンバルワークは鋭く爽快。ニコラス・ペイトンらとともにシーンに登場してきたころ、よく聴いたドラマーである。今回日程が合わず彼のプレイを観ることができなかったが、この「Smoke」において、アート・ブレイキーとエルヴィン・ジョーンズに捧げた企画のライヴをやっていた。CDを出してくれればぜひ聴きたいと思っている。
●参照
ジェレミー・ペルト@SMOKE(エディ・ヘンダーソンが遊びにきていた)
エイゾー・ローレンス@Jazz at Lincoln Center(エディ・ヘンダーソン参加)
ローラン・ド・ウィルド『セロニアス・モンク』(エディ・ヘンダーソンは精神科のインターン時にモンクを担当した)