Sightsong

自縄自縛日記

生活向上委員会2016+ドン・モイエ@座・高円寺2

2016-10-11 21:48:36 | アヴァンギャルド・ジャズ

座・高円寺にて、ドン・モイエを迎えての生活向上委員会、その実は原田依幸・梅津和時雪解けデュオ。

Yoriyuki Harada 原田依幸 (p)
Kazutoki Umezu 梅津和時 (as, ss, cl, bcl)
Famoudou Don Moye (ds)

原田さんの飽くことなく駆け上ってゆくピアノも、梅津さんの濁ったブルース、ときにコミカルなリードも素晴らしかった。

しかし何よりも、個人的には、今回はドン・モイエである。物理的にデカい音とは言えないような気がするのだが、脳に届く音の圧はとても高い。そしてひとつひとつの周波数が美しい。小さくて大きいファマドゥ宇宙、そこから重力圏外に発せられるパルスはひたすらにカラフルだった。

まるでペナルティを宣告する審判のように腕をくるくる回して叩いたり、スティック1本を口にくわえたり、悠然とベルを鳴らしたり、その身ぶりもまたファマドゥ。19年前の1997年末に、レスター・ボウイ・ブラス・ファンタジーの一員としてやってきたときの雄姿をまた思い出してしまった。演奏後、モイエは、そのときいただいたサインの横に、「19 years later」と書いてくれた。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4開放

※写真は主催者の許可を得ています

●生活向上委員会
生活向上委員会大管弦楽団『This Is Music Is This?』(1979年)
『生活向上委員会ニューヨーク支部』(1975年)

●原田依幸
「KAIBUTSU LIVEs!」をエルマリート90mmで撮る(2)(2010年)
くにおんジャズ(2008年)
「KAIBUTSU LIVEs!」をエルマリート90mmで撮る(2007年)

●梅津和時
くにおんジャズ(2008年)
『鬼太郎が見た玉砕』(2007年)
金石出『East Wind』、『Final Say』(1993、1997年)
梅津和時+トム・コラ『Abandon』(1987年)
梅津和時『竹の村』(1980年)

●ドン・モイエ
ババ・シソコ『Jazz (R)Evolution』(2014年)
ワダダ・レオ・スミス『Spiritual Dimensions』(2009年)
ライトシー+モイエ+エレケス『Estate』(2000年)
アーサー・ブライス『Hipmotism』(1991年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『Null Sonne No Point』(1997年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『カミング・ホーム・ジャマイカ』(1995-96年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『LUGANO 1993』(1993年)
ドン・モイエ+アリ・ブラウン『live at the progressive arts center』、レスター・ボウイ・ブラス・ファンタジー『Serious Fan』(1981、89年)
チコ・フリーマン『Kings of Mali』(1977年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『苦悩の人々』(1969年)