札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

東洋はり医学会札幌支部の例会

2011-11-16 18:11:11 | 医療・健康
[経絡治療] ブログ村キーワード
この前の日曜日は、私が所属する鍼灸の研究会である、東洋はり医学会札幌支部の例会でした。
一人の鍼灸学校の学生を含めて、2名の聴講参加もありました。
病院で検査しても、原因が分からない腰痛に対する治験発表を、ある会員がしてましたが、このように機能的気質の疾患は、まさに経絡治療による適応疾患だと、改めて思わされました。
その他、「ヘバーデン結節」の発表をした会員もいました。
私は初めて聞く疾患でした。
http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html
↑こちらによりますと、↓
> 指の第1関節(DIP関節)が変形し曲がってしまう原因不明の疾患です。第1関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。この疾患の報告者へバーデンの名にちなんでヘバーデン結節と呼ばれています。いろいろな程度の変形があります。すべての人が強い変形になるとは限りません。
↑という事です
これまた原因不明の疾患ということです。
発表者はどうだったか分かりませんが、上にも書いたように、私は初めて聞く疾患ではありましたが、本来東洋医学、それも本会が行っている日本の伝統的な鍼灸術である「経絡治療」は、けして「病名治療」ではないだけに、その病気に対する知識がなくても、とりあえず対応が出来るということですね。

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シンガーソングライターで尼さん

2011-11-11 19:51:51 | 仏教関係
[仏教] ブログ村キーワード
日曜日の朝、以前はTBS系のテレビ番組「サンデーモーニング」を、よく見てました。
今はテレビのない生活をしているので、テレビのアナログ放送が終了してから、8:30-9:00の時間帯にしている、NHKラジオ第2放送の「宗教の時間」↓
http://www.nhk.or.jp/program/kokoro/
↑を、よく聴くようになりました。
最近印象に残っているものとして、「内村鑑三が遺(のこ)したもの」、でした。
それともう一つ、シンガーソングライターでもある尼さん住職の、やなせななさん
http://www.yanasenana.net/
↑の話に聞き入ってしまいました。
その時は他のことをしながら、なんとなく聞こえていたという感じで、若々しく可愛らしい声だけに、最初は一信者の人が話しているのかなぁなんて、思ってました。
そのうち歌が流れてきて、この「宗教の時間」に静かな曲ではありますが、ポップなものがかかるとはと思い、つい聴いてしまいました。
この番組で仏教などの話をする時、仏教の知識がない自分にとっては、けっこう難しかったりします。
しかし、彼女のその曲の後の話も聞き易かったです。
東日本大震災で避難所を訪問した時のことや、
30歳の時子宮体ガンで子宮を摘出したことなど、聞き入ってしまいました。
声の感じから、20歳代の女性だと思っていたのですが、1975年生まれということで、実際私と10歳しか違わないのですよね。
なんだかもう一度聴きたくなり、翌日曜日18:30からの再放送も聴いてしまいました。
その後youtubeで彼女の歌を探して、聴いたりもしてます。↓
http://www.youtube.com/watch?v=afk8xavSJBU
↑さすがプロのシンガーだけあって、歌声は全く違いますね。
寺などでコンサートをしているそうですが、札幌に来られたら聴いてみたい気もしました。
自分がクリスチャンとして、他宗教の人達との対話も重要なことですし。
原理主義で排他的狂信的な牧師の説教なんかより、よっぽど癒されます。
いや、そのような牧師と一緒にしては、彼女に失礼ですね。
その番組の出演に際して↓
↑以下のように書いてました。↓
 
10月16日(日)朝8時30分~9時にNHKラジオ第二放送で流された『宗教の時間』ですが、10月23日(日)18時30分より再放送されます。
約30分間、ひとりでお話をして、曲も法話の中でほんの一部ですが、放送していただけます。
全国どちらからでもお聞きいただけますので、ご興味のある方で、お時間のご都合がつく場合は、拙い話で恐縮ですが、よろしければお聞き下さいませ。
どうぞよろしくお願い致します。
(↑以上、↓
http://www.yanasenana.net/archives/417
↑からです。)
と、ここまで書いて思いましたが、普段ハードロックヘビーメタルを聴いてて、さらに以前バンドまでやってた自分にとっては、似合わないですかね?(笑)
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コメント (4)
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「ニューエイジについてのキリスト教的考察」を読んで

2011-11-05 20:12:34 | 宗教・カルト問題
[ニューエイジ] ブログ村キーワード
先月、「ニューエイジについてのキリスト教的考察」
教皇庁文化評議会・教皇庁諸宗教対話評議会著
カトリック中央協議会・司教協議会秘書室研究企画訳
(カトリック中央協議会発行)
↑を読みました。
「ニューエイジ」、宗教のようで宗教ではないのか、以前から理解しているようで理解が出来ていないというのが、私の正直なニューエイジに対してのイメージです。
ただ、原理主義的なキリスト教の中には、西洋的思考に当てはまらないものを、どうもニューエイジとして決め付けているのではないかと、私は感じてました。
たとえば、医学を含めた東洋文化などです。
私が行っている鍼灸治療に対しても、ニューエイジと観ている向きも、一部ではあるようです。
この本を書かれるに当たって、教皇庁諸宗教対話評議会も、著者の一つとして関わっています。
それだけに原理主義的要素は少ないのではと、私は期待していたのですが、どうもその期待は、うらぎられてしまったようです。
一応、読みながら気になったところをメモとしておいたものを少し上げますと、↓
 
ニューエイジは宗教ではないが、神的と呼ばれるものに関心を持つ。
ニューエイジの共通点として、
(1) 宇宙は有機的な全体として考えられる。
(2) 宇宙はエネルギーによって、動いている。そのエネルギーは、神的魂または霊とも言える。
(3) さまざまな霊的存在の介在絵の信仰。
(4) 人間は目に見えない高次元の所に上昇し、また、死を超えて自分の人生を統御することが出来る。
(5) 歴史以前の、あらゆる宗教や文化を越えた「永遠の知識」があると考える。
(6) 覚醒した死に従う
ニューエイジの問題の一つとして、自分の完全な人生を積極的に作り上げるのではなく、ニューエイジ(新しい時代)の到来を待つことを口実にして、無力感と無責任にひそかに身をゆだねること。
その他、
(1) 西洋的世界は、一神教と超越と他姓と分割に基づいて分裂していると考える。
(2) ニューエイジは東洋宗教の実践のさまざまな要素を借用し、西洋人に合うようにそれらを再解釈します。(中略)、東洋文化の影響が用いられるのは、まさに東洋文化が西洋文化の代替だからに過ぎないのです。
(3) (中略)、拡張し続ける自己に基づく未来像が、個人に恩恵をもたらすのか、社会に恩恵をもたらすのかは、はっきりしません。
 
↑と、気になったところをメモとしておいたものからですが、これらに対しては、私も理解出来ます。
しかし、前から気になっていたことですが、この本も今日社会的に認められている分野にまで、ニューエイジとして否定的に触れていることです。
たとえば、ユング心理学や量子力学、そして上にも書いたように、東洋医学もです。
量子力学は別としても、心理学や東洋医学などは、確かに今日の科学では説明がつかないことが殆どだとは思います。
しかし、科学的に証明されなくても、事実として現象はあるのです。
その現象によって、多くの患者の病気が治っていることも事実です。
どうも、心理学にしても東洋医学にしても、理論付けられる過程で、ニューエイジ的な思想によって説明されることから、そのあたりをニューエイジと混同しているように、私は思っています。
その意味でもマクロビオティックなどは、桜沢如一の思想・哲学を理解しないとマクロビオティックではないかのような風潮があるだけに、分かるような気はします。
聞きかじりでしか桜沢の思想を私は知りませんが、桜沢の思想がニューエイジであることは、疑う余地はないと思ってます。
それはそれで理解出来ますが、マクロビオティックの健康法や食事療法までもがニューエイジと観るのは、単なる東洋に対する偏見にも思えてなりません。
地元で生産された素材で作られた、質素な食事をするならば、マクロビオティックを意識しようがしまいが、結果としてマクロビオティック的な食事になる訳です。
ただ私としても、桜沢をはじめニューエイジ的な思考で物事を考えることを避ける意味でも、薬膳のような中国医学古来の食事療法も、考えに取り入れるようにしていることは、事実です。
と、この本に対してここまで批判的に書きましたが、改めてこの本から知ったことも書いておくとします。
「潜在能力の開発」。
これはしばしば事件にもなる、カルト的な自己啓発セミナーにも影響しているようです。
さらにいうなら、マルチ商法など、怪しい儲け話でよく聞かれる、訳の分からぬ成功哲学にも、影響を与えているようにも思いました。
「ヒューマンポテンシャル運動」の思想から来ているようです。
「ポジティブシンキング」と言えば、確かに聞こえはいいのですが・・・・。
ただここで思ったことがあります。
経済成長時代のこともあり、原理主義的なキリスト教に影響を与えた、「繁栄の神学」。
「否定的な思いは不信仰」、「貧乏は呪いから来る」などなどと、「反映の神学の影響を受けている説教者は、しばしばポジティブシンキングを聖書の事柄と結びつけて強調します。
ニューエイジだと批判する原理主義的な教会の中に蔓延している、この繁栄の神学そのものがニューエイジ的だと、私は思いました。
最後に、「1章 本書で行う考察の性格 1.1 なぜ今ニューエイジの考察を行うのか」に↓
>これは占星術の専門家が、魚座 -彼らはそれをキリスト教の時代と考えます- が終わりに近づいたと信じる時代に到来したものでもあります。
>私たちはニューエイジについて考察しますが、ニューエイジ(新しい時代)という名称は、占星術でいうアクエリアス(水瓶座)の時代が間近に迫っていることから取られています。
↑と書かれていて、「魚座がの時代が終わり・・・・・」、「水瓶座の時代・・・・」と、この占星術から来ていることを、やたらと何度も触れてました。
今日から読み始めた本、生駒孝彰著、「迷えるアメリカの心」(PHP研究所)にたまたま書かれていて、インドからアメリカに伝わった宗教である「3HO(Health Happy Holy Organization)」の教えにあるようです。
この本についても、また書きたいと思います。
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