西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

飛ばしてしまってすみません。。。の12月議会×一般質問のご報告は、これにて終了!最後は保育所待機児童対策の話です。

2017-02-22 11:08:46 | すべての人にやさしいまちを実現するために

予定どおり、月曜日で駅立ちは終了!
この寒さを考えると、早めに終わらせることが出来て、ほんま、よかった。。。
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さて本題、うっかり飛ばしまくっていた12月議会での一般質問のご報告の続き、「保育所の待機児童をなくしたいと思っているのなら、既存保育所への支援も忘れちゃダメですよ!」という話の続きです。
それでは早速どうぞ。
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【ご参考】
ほんまに「保育所の待機児童は市にとっての最重要課題!」と全庁的に認識してるなら、こんな色々問題起こらんと思うんですけどね。。。+1×4回前のブログ

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縦割り行政が保育所待機児童の解消を阻害しているという観点から、もう一点、取り上げます。
従来、本市における待機児童の中心は0~2歳児であったため、市の対策の中心も0~2歳児を受入対象とする小規模保育施設の新設となっていました。
ところが、これに伴い、保育施設に通う2歳以下の児童数が大幅に増え、現在ではその子供たちが3歳になったときに通える施設がないことが深刻な課題となっています。
こうした事態を踏まえ、国は小規模保育施設が3歳児を預かる特例継続入所を推進する方針を示しており、市も
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●ハード・人員等の面から、施設での受入が可能
●施設側に3歳児受入の意思がある
●継続入所を受け入れなければ、当該施設から待機児童が発生する
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という条件を満たしている場合、特例継続入所を認める考えを示しています。
ところが、そんな中、公立幼稚園に隣接する市保有施設の中で運営しており、三つの条件を満たす小規模保育施設において問題が生じています。

この小規模保育施設に隣接する幼稚園は休級・休園規程の対象となっており、2階のほとんどを特別な行事等がある場合を除いては使用していません。
そこで幼稚園に隣接、というか廊下で直接つながっている当該施設が、特例継続入所実施のために利用されていない空き部屋の使用を申し出たにも関わらず、市から許可が出ないというのです。
しかしながら市は、部屋の使用を許可しなかった場合に発生する3歳の待機児童をどうするつもりなのでしょうか。
待機児童問題が重要課題だと考えているなら、空き部屋を当該施設が利用できるようにするべきではないのでしょうか。
それでは以上の内容を踏まえて二点質問します。

【質問①】
特例継続入所を実施するため、市が提供可能な施設等を積極的に活用することを市の方針として明示すると共に、方針に沿った対応を徹底・推進するべきと考えるが、どうか?
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【答弁①】
保育所待機児童の解消が、本市における最優先課題であるという認識のもと、その解消に向けて、保育施設として提供可能な市所有の施設を有効に活用することは、当然行うべきものと考えております。
一方、現在、3歳以降に地域型保育施設を卒園する児童の卒園後の受入れ先がなく、児童が待機となってしまう施設のうち、施設、人員の面で条件を満たしており、当該施設に3歳児の受入れの意思がある場合には、国が特例として認めている継続入所を本市においても行っております。
ただし、この特例継続入所については、地域型保育施設が、本来3歳以上の児童の受入れを想定していない施設であることもあり、市としても、地域型卒園後の受入れ先の確保が困難で、やむを得ないと判断した場合に限り例外的に認めているものであり、特例継続入所を実施するかどうかは、個々の施設の状況を見て、決定しております。
このように、特例継続入所については、その実施にあたり、慎重に取り扱っていく必要がありますが、一方で、本市の待機児童解消にとっても有効な手段と考えていることもあり、今後、事業者とも十分に協議してまいりたいと考えております。

【質問②】
休級・休園規程が適用され、休園になる公立幼稚園を、保育所として積極的に活用するべきと考えるが、どうか?
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【答弁②】
適正配置が進められている公立幼稚園において、休園となる公立幼稚園の保育施設への転用は優先して行うべきことと考えます。
その手法につきましては、施設の改修方法なども含めて、引き続き検討してまいります。

【まとめて要望】
「保育所待機児童解消のための、全庁一丸となった取組の推進について」のうち、開発協議に関わる質問に対してはスケジュール短縮のための具体的な取組を述べると共に、「より詳細な協議が必要な場合は、課題整理や方針策定など、各所管が連携して対応を進めてまいります」というご答弁でした。
また特例継続入所については「待機児童解消にとっても有効な手段と考えていることもあり、今後、事業者とも十分に協議してまいりたい」「休園となる公立幼稚園の保育施設への転用は優先して行うべきことと考えます」というご答弁でした。
概ね納得できる内容ですが、少し苦言を呈しておきます。
「所管部局に関わらず全庁的な共通認識を既に有している」「待機児童の解消が、本市における最優先課題であるという認識のもと」「保育施設として提供可能な市所有の施設を有効に活用することは当然行うべきものと考えております」という答弁がありました。
たいへん結構な答弁だと思います。
しかしながら本当に、そのような状況であるなら、今回取り上げたような問題が起きるでしょうか?
「待機児童解消が」「最優先課題であるという」「全庁的な共通認識を既に有している」役所が、今現在、多くの子供を受け入れている小規模保育施設を、単なる手続き上の問題で廃園にするでしょうか?
受入可能な児童数が少なくなることが分かっているにも関わらず、駐車場台数を今より増やせと指導するのでしょうか?
横に使える空き部屋があるにも関わらず、部屋の利用を断るでしょうか?


幸いなことに、様々な調整の結果、各所管から個々の事例の解決に、前向きに取り組むことを約束して頂けました。
関係各位に心より感謝申し上げます。
しかしながら今回質疑した事例は全て、私が問題にしなければ「待機児童解消!」という観点からは好ましくない結論となっていたことでしょう。
いくら結構な答弁でも、それを現場の意識として共有し、その方向に向けて取り組まなければ、なんの意味もありませんし、現状はそうなっていません。
現実を素直に見つめ、認めることの重要性を指摘すると共に、改めて、所管の枠を超えて課題を洗い出し、整理し、方針を確立し、それに沿った対応を進めて頂くよう要望しておきます。

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てな感じです。
実務家気質の強い私としては、言葉を飾ることも結構やけど、内実ともなってないと意味ないでしょ!と思っちゃうんですよね。
悲しいことに、現在の市の方向性は、むしろ私の求める方向性とは真逆な気がして仕方がないわけですが。

というわけで引き続き、大きな話から小さな話まで、しっかり追いかけてまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼いたします。


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