西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

市の土地・建物を無料で貸し出していることに異論あり。適正な家賃を徴収するため、きちんと協議していくべきです!

2021-10-29 13:51:44 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

現職の財務次官が「このままでは国家財政は破綻する!」と発信して話題になった内容、読了。
菅野議員、貸していただいてありがとうございます。
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国家財政については破綻する・しないの両者で激しい論争が行われており、内容自体に新味はありませんでした。
どっちかというと、現職の財務次官という立場にある方が、こうした発信を実名で雑誌上で行ったこと自体に意味があった感じですかね。
個人的には、破綻しない派の主張に対する反論とかを書いてくれると、もっと興味深い内容になっただろうになあ…と思いつつ。

さて本題。
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●市が保有する土地・建物を外郭団体や民間事業者に無料で貸し出している事例が存在する
⇒本来、受け取るべき使用料は年間数千万円に上る
⇒使用料徴収に向けて、協議を進めるべき
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ということを問題視し、議会での質疑を行ったのは2019年6月議会でのこと。
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【ご参照×市政報告58号@2019年8月発行】


その後、会派としての予算要望でも取り上げていたのですが、いまいち進んでいる様子が見えなかったんですよね。
なので今回改めて進捗を確認したところ、市の外郭団体である社会福祉事業団とは、他の使用料を支払っている事業者と同じ条件で使用料を支払うことで合意。
現在は経過期間中のため割安な使用料となっていますが、再来年度からはきちんと支払われることになっていることが分かりました。
これによって従来、取りっぱぐれていた年間600万円以上の使用料を回収できることになります。
とても良い感じですね。

一方で、他の民間事業者のところへは議会での質疑後、一度は行ってみたものの相手が協議に乗ってきてくれず、そのままになってしまっているそうな。
いやいや、それじゃダメでしょうよ…

相手さんにとってみれば、大きい話ですもの、言われてすぐに「はい、わかりました!」となる話でないというのは分かります。
でも、だからと言って、他の事業者さんからは普通に頂いている使用料を一部の事業者さんについてだけスルーというのは非常に問題があると思うのですよ。
なお、これらの事業者から頂くべき使用料は年間約2600万円に上ります。
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【ご参照】
「ほとんどの事業者さんからは料金を頂いてます。でも外郭団体や一部の事業者だけは無料ですよ!」ってのは不公平でしょ???@2019年8月のブログ

それにしても、やっぱり進捗確認することって大切ですよね。
引き続き、しっかり追いかけてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


必要性の低い計画をせっせと作るの、止めましょうよ... そんなんしてるから人が足りないと言われても説得力がないわけで。

2021-10-26 16:51:24 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

自民党の安倍元首相に、日本維新の党の松井代表・吉村副代表、立憲民主党の枝野代表など、ビッグネームが次々と西宮ガーデンズ前にやってこられては各党候補の応援演説をされているそうな。
過去、これほどのビッグネームが次々と衆院選の時に来られていた印象はないよなあ…
やはり西宮市南部を含む兵庫7区はかなりの激選だということなんでしょうね。
興味津々。

さて本題。
先日の民生常任委員会で「第2次西宮市消費者教育推進計画(素案)」についての報告がありました。
概要版はこちら。
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【P1】

【P2】

で、本編の目次はこちら。
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「第2次」という名前から分かる通り、この計画には前身となる「西宮市消費者教育推進計画」が存在します。
最初の計画が策定されたのは平成28年のこと。
この計画の計画期間が5年であり、令和2年度が計画最終年度となることから今回、第2次計画を策定したのだそうな。
でも、こういう計画策定に多大な労力をつぎ込む意味ってあるんですかね???

行政が策定する計画には「これを作らないと国・県から指導が入る、あるいは補助金が下りない...」といったものが少なからず存在します。
ことの良し悪しはともかくとして、そういう場合は作らざるを得ないのでしょう。
でも、そういう事情がないにも関わらず、せっせと手間暇をかけて計画を作る必要があるとは思えないんですよね。
百歩譲って作るにしても、概要程度のもので十分ではないのだろうか、と。
実際、そうした姿勢を取っている自治体もあるようです。

計画策定に過重な負担をかけない自治体が存在する背景には「計画を作ること自体が目的化してしまっていている...」という問題意識と、その手間が市民生活の向上に繋がっていないという現実があるのだと思います。
だからこそ、こういうところは見直すべきだと思うんですよね。
そうした点も是正できるよう、働きかけているつもりなのですが、なかなか、どうにもならないのは悲しいところ…
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【ご参考】
10年も先の細かい話なんて、きっと誰にも予測不可能。だったら審査するべきなのは、むしろ他の部分では??と思うわけで。@2018年1月のブログ

とはいえ、めげていても愚痴っていても話は前に進みませんし、地道にコツコツ頑張ります!
というわけで今日のブログは、この辺で。
それでは失礼いたします。


実は問題の多い「全国学力・学習状況調査」。全員実施の中止を求める請願に対する反対討論(←それ自体には必ずしも反対ではないのですが)を行いました。

2021-10-22 11:44:10 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

今日のブログは少し前のお話で、9月議会に提出された請願についてですよ。
ちなみに請願とは『市政に関する皆さんの要望や意見を市議会に提出することができます。この制度を「請願」「陳情」といいます。議員の紹介のあるものを「請願」、ないものを「陳情」として取り扱います。』というもの(『 』内は西宮市議会HPより引用)。
以下、請願の全文です。
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全国学力・学習状況調査の悉皆実施中止を求める請願

小学校6年生と中学3年生を対象に悉皆で実施されている全国学力・学習状況調査(以下、全国学力調査)は、「児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し」、学校における「教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる」ことが目的とされています。
しかしこの間、平均正答率(学力テストの得点)の公表により、学校や地方自治体が序列化され、子どもと学校が競争に追い立てられる事態が生じています。多くの都道府県や市区町村が、全国学力調査の対策を兼ねて独自の学力テストを実施しており、4割を超える学校で「過去問題を使って指導する」「学力テストを想定した宿題を出す」「実施教科の授業時間を増やす」などの特別な事前指導がおこなわれています。

文科省は、全国学力調査の「実施要領」の中で、「調査により測定できるのは学力の特定の一部分」であり、「序列化や過度な競争が生じないよう……十分配慮することが重要である」などとしていますが、学校も地方自治体も平均正答率に振り回され、全国学力調査と地方独自の学力テストが、本来の授業や学校のとりくみに支障を及ぼし、教育を歪めていることはあきらかです。
また、各学校での事前の準備や独自採点・集計・分析などをおこなうことに膨大な時間と労力が費やされ、教員に長時間労働を強いる要因ともなっています。
コロナ禍のもとで昨年度の全国学力調査は中止となりましたが、2021年度については例年より1か月遅れで実施すると発表されたことを受け、全国一律休校を経て再開された学校では「(休校中の)遅れをとり戻せ」とばかりに、7時間授業や長期休業の短縮などが行われ、子どもたちや教職員に大きな負担をもたらしました。
「あまりに競争的な教育環境」の改善という国連子どもの権利委員会勧告(2019年2月)にこたえるためにも、今、必要なことは、毎年約50億円もの予算を費やして子どもと学校をテストの点数で競わせることではなく、一人ひとりにゆきとどいた教育を保障するための条件整備をおこなうことです。
仮に、全国的な学習状況の調査が必要であるとしても、抽出方式の調査で目的は達せられるはずです。

請願事項

すべての子どもにゆきとどいた教育を求める立場から、下記の内容の意見書を文部科学大臣に提出することを請願します。

1 全国学力・学習状況調査の悉皆実施を中止すること。
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私なりに要約すると「全生徒・児童を対象に『全国学力・学習状況調査』」を実施することは、学校や子供たちの序列化を助長する。即刻辞めるべき!」というところになろうかと。
そもそもこの話、国政に関するところなので、私共、市議会でどうこうできるところではありません。
が実は私自身、全国学力・学習状況調査を今のまま、全員を対象に実施し続けることには問題が多いと考えています。
というわけで、以下の内容を請願に対する討論として述べてきました。
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文部科学省は、全国学力・学習状況調査の目的を

①義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
②学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
③そのような取り組みを通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。

としています。
しかしながら「全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る」ことが目的であるなら、全員を対象とした試験を実施する必要はなく、抽出調査で十分であるという意見が多くの専門家から述べられています。
また採点・集計に時間がかかり、数か月後にならないと結果が公開されないことから「児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる」ことが難しいという指摘も多くなされています。

こうした指摘に加え、問題の漏洩を防ぐため、同一受験日に全国で一斉実施を行う必要があること等に伴う現場負担の大きさ、目的の①②に示されている通り、いわば「政策のためのテスト」と「指導のためのテスト」という相互に矛盾する要素を一つのテストに持たせたことによって、いずれの目的も果たすことができない中途半端な存在となってしまったといった厳しい指摘もなされています。
こうした点も踏まえ、会派・ぜんしんは全国学力・学習状況調査について、試験自体の在り方も含めた、より広範な範囲での見直しが必要という立場に立っております。

我々は請願の趣旨は一定程度、理解できると考えます。
しかしながら請願趣旨において、現状の日本の教育を「あまりに競争的な教育環境」と定義するなど、我が会派の考えとは異なる立場も含まれています。
また国民的な合意が得られていない現状において、請願が求める「悉皆調査の中止」を求めることは早急に過ぎるものであると考えます。
加えて、目的の③で述べられている「教育に関する継続的な検証改善サイクル」の確率の重要性は言うまでもありません。
こうした点も踏まえ、我々は当該調査について、専門家も含めた広範な議論を行ったうえで、抜本的な見直しを行うべきと考えます。

よって、請願第15号については不採択とすべきと考えます。
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なお以下のリンク先の49分くらいから、動画でもご覧いただけます。
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西宮市議会 議会中継


請願って、政党の主張に沿うような形で、地方自治体単独ではどうしようもない話が上がってくることも結構多いんですよね。
こういう時に、自分も政治家の端くれなんやな…ということを強く実感します。
ある意味、議会全体が議案よりも盛り上がることも多いですし。

と、ボヤきも入りつつつつ今日のブログはこの辺で。
それでは失礼いたします。


一人一人の投票行動でしか、政治を変えることはできません。皆さん、選挙に行きましょう!

2021-10-19 14:04:15 | 主張・広報と活動のお知らせ

本日から衆議院議員選挙スタート。
激戦が予想される兵庫7区(西宮市南部+芦屋市)の候補者はこちら。
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西宮市北部が含まれる兵庫2区については、身近に掲示板がないものですみません...

で選挙については予想やらなんやらが色々されていますが、今日は、投票について共感する部分が多かった内容をご紹介。
ネタ元は、出口治明氏の「人生を面白くする本物の教養」です。
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内容は以下の通り。
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現代の選挙では、事前にメディアが予想を立てるのが当たり前になっています。
つまり、投票前にどの候補者が優勢かが判明しています。

そこで北欧では子どもたちに選挙について次のように教えるそうです。
「もし、あなたが有力候補を支持するのであれば、三つの方法があります。
すなわち、有力候補の名前を書いて投票するか、白紙で投票するか、棄権するかのどれかです。
逆に有力候補を支持しないのであれば、あなたには一つの方法しかありません。
すなわち投票に行って別の候補者の名前を書くしかないのです」と。
じつに具体的で分かりやすい教え方ではありませんか。

現代の選挙のシステムでは、白票や棄権は有力候補に投票するのとまったく同じ効果をもたらします。
つまり、白票や棄権は有力候補を支持しているのと事実上何も変わりがないのです。
2014年の総選挙では、自民党の有権者に対する絶対得票率(比例区)は16.99%でした。
にもかかわらず「圧勝」したのは棄権や白票が多かったからです。
かつてとある元首相が「選挙に関心のない人は寝ていてくれたらいい」と発言して物議をかもしましたが、実は正鵠を射た発言だったのです。

もし有力候補を支持しないのであれば他の候補者に投票するしか選択肢はありません。
白票や棄権は、実は逆のことをしていることになるのです。
ところが、日本では一部の評論家が
「白票も現状にノーという立派な意思表示である」
「意中の候補者がいなければ堂々と棄権しなさい」
などと奨励し、それが現状に対するアンチの意思表示だなどと言っているのです。
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私も、白票・棄権という行為に対しては同じように考えています。
少なくとも、現状に不満がある方々にとっては、そこに意味などないと思うんですよね。
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【ご参照】
明日は選挙なので。@2013年7月のブログ

一人でも多くの方が、選挙を我がことと捉えて投票に足を運んでくださるよう、切に願っています。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


失敗対応で大切なのは、二度と同じ失敗が起きないようにすること。条例の作り自体を見直すべきです!

2021-10-14 17:17:44 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

「46歳にしてアフリカの小国ルワンダの中央銀行総裁に突然任命された日銀マンが 悪戦苦闘しながら超赤字国家の経済を再建しつつ国民の生活環境を向上させた 嘘のような実話」という、まさに帯通りの内容のこの本、むちゃくちゃおもしろい!
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結局、何かを改善させるために必要なのは課題を見つけ、改善させるための具体策を立案し、それを粘り強く進めていくに尽きるんだな…ということを強く感じさせられる内容でした。
いくら立派なお題目を唱えてみた所で、それだけではなんにも前に進まないですもんね…
現在47歳の私としては「46歳にして」というあたりにも、色々と感じさせられるところがありました。
やっぱり読書って素晴らしい。

さて本題。
9月議会で審議された議案の中に
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●法改正に伴い、西宮市立介護老人保健施設の利用料金を一部改訂する必要が生じた
→本来であれば8/1までに利用料金を定めた条例も改正しなければならなかった
→ところが条例改定の必要に気付かなかった...
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という経緯を経て、本来、議決が必要な時期を過ぎてから、あがってきた議案がありました。
実害はあまりないのですが、役所の常識からすると、ちょっと考えられない、格好悪い話ですね。
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今回、こうしたミスが発生した背景には
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●他の多くの同種条例には、法に準拠することが明記されている(=具体的な金額は記載されていない)
⇒その場合、法改正されれば自動的に金額も変わることになるので、条例改正の必要はない
⇒ところが当該条例には具体的な金額が記載されているため、法改正にあわせて条例を改める必要があった
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という事情がありました。
いやいや、だったら、この条例も法に準拠する形に改めばいいのでは???と。
また他に同じような条例がないかをチェックして、この機会に改めることも大切だと思います。

指摘に対して、市側も内容の妥当性を認め、今後、対応を進める旨、確約を得ることができました。
ささやかながら、こういうところでも、職員さんの手間を減らすことはできるはずです。
しっかり取り組んでほしいと思っています。

人間がやることですもの、ミスや失敗はあって仕方がない面もあると思っています、個人的には。
大切なのは、それを糧とし、二度と同じ失敗を起こさないようにすること。
そのための対策を徹底することだと思っています。

こうした観点からも、きちんと業務の進められ方等、見ていかなければなりませんね。
引き続き、監視の目を光らせてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


過去最大の黒字を計上した2020年度決算。でも、その内実は借金が増え、貯金は減るなど、到底楽観できるものではありません…

2021-10-11 12:29:16 | 市政全般に関連すること

10月のこの時期は毎年恒例のお祭り!
なのですが状況が状況だけに去年に続き、今年も神輿は展示だけにとどめ、来てくれた子供達にお菓子を配りました。
しかし、ちょっと暑すぎますね、こりゃ…
というわけで、やってきた息子たちとパシャリ。
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さて本題、今日は西宮市の2020年度決算についてご報告。
やや難しめの話ではありますが、大事な話ですし、お付き合いくださいませ。

西宮市の2020年度決算は
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●歳入(=収入)の総額が3287.5億円
●歳出(=支出)の総額が3221.7億円
⇒実質収支は62.8億円の黒字
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でした。
ちなみに実質収支が62.8億円の黒字というのは過去最大の黒字額とのこと。
一見、新型コロナ感染症の影響とは無縁の良好な決算に見えますよね。
ところが内実は大きく異なっておりまして。

お役所の決算では
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●市債を発行して得た借金
●過去に積み立てた貯金(=基金)を取り崩して得た資金
●他社に貸していた資金が返却されたもの
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が全て、その年の収入として計上されます。
そのため単純な収支だけでは実際の財政状況は判断できないんですよね。

実際、2020年度決算については過去最大の黒字を計上する一方で、
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●市が「実質的な収支は赤字」と表明
●1999年度以降で初めて、市債残高(=借金額)が増加
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等、厳しい状況を示す要素が数多く表れています。
てゆうか、貯金取り崩してやりくりした結果が「過去最大の黒字!」ってのは、どう考えても違和感ありありですよね…

国と違って貨幣の発行権を持たない地方自治体において、適切な市民サービスを提供し続けるためには、健全な財政状況を保つことが、きわめて重要です。
だからこそ私は引き続き、堅実な行政運営を求めるとともに、市政における課題・問題点の追及、改善策の提案に力を注いでまいります。
引き続き、地道にコツコツ頑張ります。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


来年度で終了する事業に5000万円も投入する必要がありますか?そこらへんの感覚がどうにも理解できない...

2021-10-06 16:54:35 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

8月末に始まった9月議会も、今週頭で終了。
同じ日に、来年度の予算編成に向けた会派としての予算要望を提出してきました。
左側が、私も所属する会派・ぜんしんのメンバーで、右側は正副市長ですね。
(草加議員は議長在任中のため出席せず。)
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 ↑
読んで字のごとく予算に対する要望ですから、子育て支援・教育施策の充実から介護施策の多様化・まちづくりなど多岐にわたる内容の意見・要望を含むのは当然のこと。
我が会派の予算要望の特徴は、そうした施策の実現に欠かせない財源捻出のため必要不可欠な行政改革系の内容の圧倒的な充実度だと思っています。
ブログ等で取り上げている内容も多いですが、予算要望の項目数は全部で約100。
この作成と取りまとめが会派としての、この時期最大の課題の一つであり、これが終わるとややホッとしますね。
というわけで今日は、その中から、新たに今年度加えた内容をご紹介。

西宮市には「市内の中小企業に勤務する従業員の福祉を増進するため」「各種給付金の支給や福利厚生サービスを提供する」「西宮市中小企業勤労者福祉共済事業」があります。
この事業、「昭和48年の事業開始当時、民間事業者等による福利厚生サービスが現在のように充実しておらず、事業主が単独で実施することが困難な中、安価な経費負担で従業員の福利厚生の充実を図る制度として開始した」ものだそうです。
こうした事業発足当時の状況については、十分、理解できますね。

一方で「事業発足当時とは異なり、近年では公益財団法人や民間事業者等による福利厚生サービスも充実しており、事業者にとっては選択の幅が広がって」いる中、「実際の事業費のうち、約40%に相当する額を毎年度、一般会計より繰り入れている」という現状があります。
こうした状況も踏まえ、県の公益財団法人が実施する事業に移行勧奨する方向で、検討を進める考えが9月議会で示されました。
この方向性自体は大いに賛同できるものと受け止めています。
(ここまでの「 」内は、市配布資料に記載されていた内容の引用です。)

一方で、強く「???」と思っているのが「来年度の予算でも従来通り、5000~5500万円程度を一般会計から繰り入れます!」という話。
令和2年度の決算によると
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●年間の支出総額は1億2150万円
●加入者からの掛金収入は5400万円
●基金の残高が1億240万円
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となっています。
過去、収入不足の補充のために行われてきた結果である基金残高と、加入者による掛金収入を合計すると、来年度は繰り入れを行わなくても十分、事業は運営できるはず。
にもかかわらず、担当部署は強硬に繰入の必要性を主張しています。
いやいや、令和4年度で終了することが決まっている、しかも繰入金がなくても十分やりくりができるはずの事業にあえて皆様の税金から数千万円を投入する必要があるとは思えないのですが…
(なお市は「市共済を終了する場合には、その残額の取扱いの検討が必要」「具体的には、会員への分配方法等について ~中略~ 検討する」と資料に示しており、会員企業に分配したい意向を強くにじませています。)

というわけで、この内容について会派からの予算要望では、以下の内容を上げておきました。
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中小企業勤労者福祉共済事業は年間の収入1億数千万円のうち概ね5千万円を一般会計から繰り入れることで事業を行っており、令和2年度末時点での基金残高は約1億円となっている。市は、当該事業を令和4年度末で終了する考えを示したが、基金残高と加入者による掛金収入で令和4年度の事業は遂行可能である。また掛金収入と一般会計からの繰入金はまとめて扱われており、繰入金があったからこそ積み立てられた基金残高を、事業終了が目前に控えているにもかかわらず、さらに増やすような行為を行うべきではない。よって令和4年度については、一般会計からの繰入を行うことのないよう要望する。
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展開にもよりますが12月議会で取り上げるべきなんでしょうね、この話。
一般質問の機会を頂ける可能性大ですし、なんとか止めなければ...と思っています。

というわけで、今日のブログはこの辺で。
それでは失礼いたします。


休級期間が一週間に及んだ某小学校で、きちんとオンライン授業ができたとのこと。こういった事例を糧に、全体を底上げできるよう願います!+α

2021-10-04 13:53:27 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

衆議院議員選挙の日程が、10/19公示・10/31投開票で固まったようですね。
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【速報】衆院選 今月19日公示・31日投開票 岸田総裁が意向固める

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業界的には「友引・仏滅は縁起が悪い… なので11/7投開票のラインが強い!」とも言われていたわけですが、それよりも一日も早く実施できる選挙日程を選んだということなんでしょうね。
なにはともあれ多くの有権者が投票し、国政に多くの国民の意思が反映されることを願います。

さて、今日は軽いご報告2件ですよ。


以前から継続して追いかけている、学校でのオンライン授業の件。
市の姿勢は「1日程度の突然の休校では対応は困難。が、それが一定期間に及ぶようであればオンラインでの授業対応が必要になるし、対応できるだけの体制は整っている。」というものでした。
一方で、学校の休級・休校が一定期間に及ぶという事例は、これまで発生していなかったんですよね。

が、ついに、この度それに合致する状況が市内公立小学校で発生しました。
そこで早速、経過を確認したところ、
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●教師が教室で授業している様子をWEB配信
⇒児童は家庭で、それに対応(いわゆる同時・双方向での授業)
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という形で対応できたとのこと。
よい話であり、現場が対応のための準備を重ねてくれたからこその結果だと思います。
一方で、こういう対応がどこの学校の、どのクラスでもできるかは分かりません。
こういった事例を糧に全体の底上げにつなげることができるよう、研鑽を続けていただきたいと思います。


「保健所業務を中心に、新型コロナウイルス感染症(第4波迄)の対応検証報告書を作りました!」という話について、
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●保健所業務だけを検証しても、意味がないのでは???
●検証するのはいいとしても、こんな分厚い冊子にまとめる必要があるのか???
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という疑問を持っていたのは、以前ブログでも取り上げた通り。
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【ご参照】
むしろこれまでの市の対応全体をこそ検証するべきでは?保健所の対応策だけを示しても、意味がないと思うのですが…+α。@2021年7月のブログ

このことについて9月議会の委員会でも厳しく指摘したところ、9/29の新型コロナウイルス対策調整会議でも取り上げられ「今後の感染症対策に活かすためにも、一定落ち着いた段階で全庁的な検証を行いたい」との姿勢が示された模様。
こちら、重要なことだと思います。
引き続き、今後の展開を見守っていかなければなりませんね。

というわけで今日のブログは、このへんで。
ぼちぼち、市長室に会派の予算要望をもっていってきます。
それでは失礼いたします。