西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

重要なのは具体的な対策を示し、それを推進すること。コロナ禍が再び拡大する今、学びを止めないために求められているのはそこなのです。

2020-07-31 07:29:47 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

議会終了ごとの恒例行事、市政報告62号もほぼ完成!
なのですが現下の状況を見、今後の状況を考えるに、つくづく広報活動をどうするかが悩ましい…
「きちんと定期的に情報提供するのは議員として最低限やるべき、やって当たり前のこと!」という個人的信念の下、「これができなくなった時は、議員を辞める時!!」ぐらいに思っている私ですが、どう考えても駅立ちはようやらんよな…と。
加えて、ポスティングに対しても賛否両論あることが予想されることとか、マスクをつけてやるのが望ましいこととかを考えると、本当に悩ましい…
そろそろ原稿を確定させ、印刷工程に入るべき時期が来ているのですが、どうしたものやら。
う~ん。。。

さて本題、前回ブログの続きです。
総合教育会議で配布された資料には「ICTを活用した学びの姿」として、以下の姿が描かれていました。
 ↓

 ↑
この左上に書かれている「反転学習」とは
-----
●従来の形は、学校で授業を受け、家で復習するというもの
 →これを逆にして、家で動画などを見て予習をし、授業の中で理解度や定着度を測るとともに、個々に応じた指導を行う
-----
という形ですね。
 ↓
【ご参照】
注目の反転授業とは? 反転授業のメリット・デメリット@ベネッセ 教育情報サイト

 ↑
その他も含めて、上で示された内容は、私が主張している
■■■■■
----
●市内で統一した質の良い授業動画をレベルに応じて複数パターン用意し、児童・生徒はその動画を見て学ぶ
→加えて、個別に用意したドリルで理解度を測る
→児童・生徒の理解度に応じて教師が指導する
-----
という形をとることで「個別最適化された学習」が可能になる
■■■■■
という内容と通底する部分が非常に多いかと。
そして速やか、かつ円滑なオンライン教育の推進という観点からも、こうした手法はきわめて有効!と考えています。
 ↓
【ご参照】
質の高い授業動画の配信+個別のレベルに応じたドリル。これがICTを利用した教育の基本形だと思うのですが、どないでしょ?@前回ブログ
 
あと「休校時の緊急対応としてのオンライン教育!」という点から考えるなら、「朝の会・終わりの会は、リアルタイム双方向を導入!」という形を取ることが望ましいよな…と。
生活リズムを整えることにもつながるし、友達や先生と触れあう感覚を持つことも一定可能となるはず。
そこだけのリアルタイム双方向なら、いろんな意味でのハードルも低いと思うんですよね。
そういったことも踏まえて、私は、
-----
●上で述べた方針を明確にし、各校に徹底すること
→あわせて動画の作成もしくは選定を速やかに進めること
-----
にこそ、今後、起こり得るコロナの感染拡大も考え、最優先で取り組むべきだと考えています。
 ↓
【ご参照】
【オンライン授業】「全員一律は無理。だから一切やらない!」は思考停止が過ぎるでしょ... できることから少しずつでも取り組むべきです!@2020年5月のブログ

一方で、市が、こういった対策をどのような形で進めていくつもりでいるのか、その具体的な内容と工程がどうにも見えてこないというのが正直なところです。
こういう問題について唯一絶対の正解などありませんし、市の考えは私とは異なるのでしょう、きっと。
ただ市が考えているのが、どのような方向であるにしても、重要なのは、速やかに、その方向性を明示し、具体的な対策を進めていくことだと思うんですよね。
既に市内公立校で感染者が確認された事例もあります。
望む・望まないにかかわらず、オンライン教育を推進しなければならない時が、遠からず現実のものとなる確率は極めて高いと言えるでしょう。

緊急事態宣言の発令後、5か月近くがたちました。
にもかかわらず、遅々として具体的な対策が進められていない現状は、非常に残念だと思うんですよね…
引き続き、現状を、より良い方向にもっていくことができるよう微力を尽くしていかねば…と、改めて思った次第です。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


質の高い授業動画の配信+個別のレベルに応じたドリル。これがICTを利用した教育の基本形だと思うのですが、どないでしょ?

2020-07-29 20:30:12 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

総合教育会議で「GIGAスクール構想と西宮市の方向性」が議題に上がっていたので、傍聴へ。
 ↓

 ↑
ちなみに
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●総合教育会議とは「市長と教育委員会等で構成し、大綱の策定、教育の条件整備など重点的に講ずべき施策や、児童・生徒等の生命・身体の保護等緊急の場合に講ずべき措置についての協議・調整を行」う会議
(↑「 」内は西宮市HPから引用)
●GIGAスクール構想は、児童生徒向けに1人1台端末を配備するとともに高速大容量の通信ネットワークを整備することで、個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で実現させる構想
-----
です。
というわけで、そこでの議論を聞いて思ったことなどをつらつらと。

「個別最適化された学習」が必要!というのは、そら、そうやろな…と思うんですよ。
-----
●児童・生徒によって学力・理解度に差があるため、多くの児童・生徒がついてくることができるよう授業のレベルを中間あたり(か、もっと下)にあわせている
→当然、ドリルや課題もそうなる...
→が、それでは全く不足だという層も、それでもついていけないという層も一定存在する
●教師の中にも、授業の上手い下手がある
-----
という状況があるというのは、誰もが認める客観的な事実なわけで。

一方で、GIGAスクール構想が求めているところを現場に落とすなら、
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●質の良い授業動画をレベルに応じて数パターン用意し、児童・生徒はその動画を見て学ぶ
→加えて、個別に用意したドリルで理解度を測る
→児童・生徒の理解度に応じて教師が指導する
-----
という形をとることで「個別最適化された学習」が可能になると思うんですよね。
そして、その授業動画・ドリルも、学校が個別に作る必要なんてないのでは?と。
教育委員会か、それが無理なら、どこかの学校で作ったっていいし、なんなら外注してもいい。
教師の負担が大きいのが課題...という話自体がナンセンスでは???と思うわけで。

そして、この形を前提に考えるなら、教育行政が直面している重要な課題の一つである「今後コロナによる影響が一層拡大した時に、どのように対処していくのか???」にも方向性が見えてくると思うんですよね。
既に安井小学校や名塩小学校で感染者が確認され、休級や休校も発生しています。
きわめて緊急性が高い課題であることは言うまでもないでしょう。
(なお生徒の感染を受けて、PCR検査を受けていた名塩小学校の他の児童・教師については陰性であった旨、本日、報告がありました。)

上の形でいくなら、リアルタイム&双方向でのやり取りを前提としたオンライン教育に比べれば、相当、実現へのハードルは低くなるはずです。
緊急対応が求められる場面が多くなるであろうことを考えると、そこは、かなり魅力的と言えるかと。
また
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●ネット環境が整っていない家庭に対しても、DVDを配布する等で一定の対応が可能
●複数の学齢児童・生徒がいる家庭でも時間をずらしての対応が可能になる
-----
という点からも、きわめて有力な選択肢の一つと言えると思っています。
だからこそ、市としての基本的な方向性を定め、その方向で迅速に進めていくべきだと思うのですよ。
そこを明らかにしなければ、具体的な話なんか、どこまでいっても進めようがないわけで。

ちなみに私「リアルタイムで双方向のオンラインが一番!」的な話については、強い疑問を持っています。
理由は、教育業界では「教育内容をちゃんと理解できているのは小学生で7割・中学生で5割・高校生で3割=これが教育の七五三問題!!!」と言われているくらいだから。
様々な意味での実体験も含めて、必ずしも現在、学校で行われている授業の質が高いとも、学校での授業という形態が良いとも言い切れないと思うんですよね。。。
 ↓
【ご参照】
教育界の「七五三」という言葉を知ってる?

なんだか、とりとめもない内容になったような…
この話、もっと色々と言いたいこともあるのですが、長くなりすぎるので、今日は、この辺でやめておきます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


市内公立小学校で新型コロナ感染者が確認されました。以下、情報共有します。

2020-07-26 09:01:15 | 主張・広報と活動のお知らせ

昨日、市内公立小学校において、新型コロナウイルス感染症感染が確認されました。
詳細状況は以下の通りです。
 ↓

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医療機関で受診した結果、風邪と診断されたというのは厳しいな…

なお今後については
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●保健所による積極的疫学調査の結果、該当児童が所属する1学級の児童39名及び職員3名の計42名を濃厚接触者と認定
→全員を対象にPCR検査を実施
→現時点で、健康状態に問題のある児童や職員の報告はなし
●該当児童がPCR検査を受検したとの情報を受け、昨日、教室等の消毒作業を実施
→引き続き、保健所と連携しながら適切な措置を講じる
●該当児童の所属する1学級を7月27日(月)から7月31日(金)まで学級閉鎖鎖
→濃厚接触者は経過観察のため自宅待機
-----
とのこと。

ちなみに国立感染症研究所HPに記載されている濃厚接触者の定義は
-----
●「患者」(「無症状病原体保有者」を含む)の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者。
・ 患者と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに患者を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)
-----
となっています。
今回の場合、暑さ対策のためマスクを外して体育の授業を行ったことから同じクラスの児童全員を濃厚接触者とし、全員をPCR検査の対象とした、ということになるそうです。
児童・保護者の安心という観点から、よい対応だと思います。

これだけ感染範囲が広がってきている以上、いつかは起こり得ることだったのでしょう。
そして今後、誰の身にも起こり得ることだと思います。
だからこそ多くの方には過度に騒ぐことなく、冷静に対応してもらいたい、と心から思います。

取り急ぎのご報告でした。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。


土曜授業は最後の砦。西宮市の授業時間確保のための方策について確認しました。

2020-07-23 17:30:51 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

同僚の菅野議員からお借りした「女帝 小池百合子」読了。
「なんか、有吉佐和子氏の『悪女について』を思い出すな~」と思ってたら、同様の感想を持っている方、沢山いらっしゃるようですね。
立場や関係性によって個人の評価や見え方が違うというのは、ある意味、当然な話であり、私ごときが真実を知る由もありませんが、そういう面は横においても、なんせ面白かったです。
四連休、暇を持て余している方などいらっしゃれば是非どうぞ。
 ↓


さて本題、今日は、学校の授業時数確保のための方策について。
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●3/3~5/31までという長期間、学校が休校になった
 →加えて、夏休み期間中の授業も午前中のみとなった
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こともあり「9月以降に1日当たりの授業時間数が増えたり、土曜授業が出てきたりするのでは?」と懸念する声を複数頂いております。
というわけで今日は、そこらへんについて。

結論から言いますと
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●現時点では、授業時数の増加や土曜授業の設定は考えていない
 →ただし育成センターでの感染者発覚に伴い、一時、休校措置が取られた安井小を除く
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というのが、教育委員会の姿勢です。
その理由は「もともと西宮市では、かなり授業時数を多めに設定しており、授業時数に余裕があるから(^^)v」というもの。

授業時数の確保という観点から、一つの基準となるのが文部科学省が定めた授業時数です。
例えば、小4~中3の場合の年間授業時数は1,015時間と定められていますが、本市の中3を例にとりますと
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●学校の授業がある週数は概ね42週/年
 →1週間当たりの授業時数が25時間(=1日5時間×週5日)あればクリア可能
 →本市の場合、1日6時間×週5日が基本なので、かなり多めの授業時数が設定されている
 →なので「現時点では、夏休みの短縮&午前授業で必要な授業時数はクリア可能
 →土曜授業や7時間授業は考えていない!
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ということになるのだそうで。

一方で、育成センターでの感染が確認され、休校を余儀なくされた安井小学校では、従来のままでは授業時数が不足することになります。
また今後、同様に授業時数が不足する学校が出てくることも懸念されるでしょう。
こうした学校においては、授業時数の確保策として
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①週時数の見直し(5時間で終了の日を6時間とする)
②1日の時数の見直し(1時間を40分程度で7時間とする)
③長期休業期間に授業日を設ける(今後は冬季なので、12/28あたり???)
④(小6、中3限定だが)卒業式の日程を見直す(数日、伸ばす)
⑤土曜日を授業日とする
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といった対策が考えられるとのこと。
なお、これら対策の中でも優先して検討される可能性が高いのは①②のどちらかであり、とりわけ⑤の土曜日授業は極力、避けたい…ということになるようです。
しかし、こういうことを考えるにつけても、やっぱり夏休み期間中は、通常の給食を提供したうえで、午後まで授業を行うべきだった…と思えてならないんですよね。
そうすれば一定の余裕を持つことも出来たと思うのですが…

以上、同様のご質問を複数頂いたこともあり、ブログにてご報告させていただきます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


失敗は、今後に活かしてこそ糧となる。というわけで私なりに、頂いたご意見等の整理をば。

2020-07-20 16:37:59 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

夏季休業期間中の給食提供については、様々なご質問・ご意見・ご提案等を頂きました。
で、その中には
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●「同じ事を疑問に思っている方が、他にもいらっしゃるやろうな...」と思う質問
●「そこらへんを是正したり、実現出来たらいいな...」と思う提案
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もあったんですよね。
「ポールウインナー2本!」という話は、最早どうにもできません。
でも、せっかく頂いた内容にお答えするとともに、改善に向けて動いて行けるなら、それはそれで意味のあることとも言えるかな...と。
というわけで、今日のブログでは、そこら辺のご紹介等していきたいと思います。

まずは「で、9月以降の給食の献立はどうなるの?」というご質問について。
夏休み期間中の簡易給食の話が話題になっている感が強いですが、実は6月の学校再開以降、西宮市の学校給食は、普段より簡素化されたものになっています。
これは文部科学省から「配膳の過程での感染防止のため、品数を減らすことが望ましい」的な通知が出ていることを受けたものです。

(ただし、文部科学省からの通知は「配膳の過程での感染防止のため、可能な限り品数の少ない献立(例えば,主菜と具沢山の汁物等)で適切な栄養摂取ができるようにすること」を求める内容となっています。
なので、単に献立から一品を減らすに近い形となっている西宮市の運用については、やや違和感を感じています...)
が、こちらについては「9月から通常通りの献立に戻します!」とのこと。
こちら、妥当な判断だと思います。

ちなみに上に関連する形で「献立の多様性をもっと増やせるといいのですが...」という趣旨のご意見も頂きました。
これも、そうできるなら、それに越したことはありませんが、西宮市の給食は、釜での調理を基本としていることによる制約が大きいというのが現状です。
例えば、2015年7月に公表されている「西宮市学校給食審議会答申書」には「献立の多様化のためには、焼き物料理等が可能なスチームコンベクションオーブンの導入が望ましいが、財政面での負担も大きいため、将来的な課題と十分に認識しておくべきである」と記載されていますね。
ここは今回、夏休み期間中に通常の給食を提供できない大きな理由の一つとなった「夏の調理場が、アツすぎる...」という問題なども含めて、きわめて政策的な課題ですね。。。

一方で、西宮の学校給食についての児童・生徒の評判はおおむね良好と言ってよいように思います。
以下ちょっと古いですが、平成27年に全小学校校の5年生1クラス(1,321人)と全中学校の2年生1クラス(707人)を対象に行ったアンケート結果。
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●「給食は好きですか?」という質問に対して、とても好き・好きの合計が小学校で68.5%、中学校で67.6%
●「給食の味についてどう思いますか?」という質問に対しては、とてもおいしい・おいしいの合計が小学校で93.1%、中学校で88.9%
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となっており、とりわけ味についての評価は、かなり高いと言えるかと。
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で、ここからは関連して、ご提案頂いた意見のご紹介。
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●西宮市の場合、午前7時に暴風・大雨警報のいずれかが発令された場合、給食は中止。その後、警報解除で登校した場合でも給食は実施しない。
→が、芦屋・尼崎・神戸市等では警報が解除され、登校した場合、給食は提供される。
西宮でも、警報解除で登校した場合には給食提供できないのか?

●アレルギーがあって、牛乳は呑めない...
豆乳との選択制を取っている自治体もあるが、西宮ではできないのか?

●地産地消の取組を、もっと強化できない?
箕面市の取組とか、ステキ。。。
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といったあたりが「今後の改善策として活かせるのでは???」と思った内容でした。
きっと他にも色々あるのでは???と思いますし、ご意見ある方いらっしゃいましたら是非是非お寄せ下さいませ。
上の内容も併せてパッケージで提案等できれば...と思っております。

「ピンチをチャンスに変える!」とまではよう言いませんが、せめて少しでも改善のための機会にできれば...とは思うんですよね。
皆様のご意見お待ちしております。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


なにかとガチガチな運用にしたがるお役所。でも法と条例が定める中で、もっと効率的にできる手法や、制度を改善するという方法もあるわけで。

2020-07-17 12:48:03 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

前回ブログで取り上げた「HPに明記された方針と実際の対応が大きく異なるのは非常にまずいですよね...」という件、指摘の結果、改善される方向となりました。
遅きに失した感は否めませんが、それはそれでよかったな...と。
 ↓


さて本題。
-----
●電話以外でも、学校に欠席連絡できるようにすることが重要と考え、教育委員会と協議を進めてきた
 →結果、夙川小学校で今年からアプリを導入。アプリでの欠席連絡が可能になった。
-----
ことは既報の通り。
 ↓
【ご参照】
【提案実現】まずは夙川小学校で試験実施。学校への欠席連絡を、アプリでできるようになります!@2020/6/4付・ブログ

この話、そもそも共働き・ひとり親家庭が増える中、そういった家庭への負担を減らすことができれば...という思いからスタートした話なのも既報の通り。
とはいうものの、これによって学校側の業務負担が減らせるかも...というあたりも魅力的だと思っていました。
その方が、学校も積極的に導入に向けて取り組んでくれるはずですし。
 ↓
【ご参照】
欠席連絡が目的ならノートでなくてもいいですよね???ここらへんも共働き家庭の負担軽減のため、色々と考えるべきだと思うのです。@2019/6/27付・ブログ

ところが当初、市から提案を受けた内容は
-----
●欠席連絡のためにアプリを利用するためには、利用する児童の「名前・学校名・学年・クラス・出席番号」を事業者に知らせなければならない
 →そのためには、情報を事業者と共有することについての同意を保護者から取り付ける必要がある
 →なので、以下の用紙を毎年、全児童に配布し、それを回収しなければならない!
-----
というものでした。
 ↓

 ↑
いやいや、年度初めの忙しいときに
-----
①この手の用紙を配る
 ↓
②回収漏れがないかを確認する
 ↓
③漏れがあれば、保護者に連絡する!
 ↓
②に戻る
-----
てことをやるのって、むちゃくちゃ手間でしょうよ。。。

いわゆる個人情報保護法や、それに基づく個人情報保護条例に定められた、保護されるべき情報をザックリまとめると「氏名、生年月日、その他の記述等により、特定の個人が識別されるもの」となります。
これに基づいた市の解釈では
-----
●「名前・学校名・学年・クラス・出席番号」は保護されるべき個人情報に該当する
 →現行の制度では、同意を取らざるを得ない...
-----
とのことでした。

でも、この解釈に基づいた運用って、明らかに非効率だと思うんですよね。
それに、これらの情報を「特定の個人が識別されるもの」と位置付けるのも、ちとビミョーな気がします。
なので例えば、上の用紙に「事業者への情報提供を拒否する場合のみ、必要事項に記載して提出してください」という形にするなど、もっと簡易な運用に改めることって、できないのか???と。
ここらへん、個人的に積極的に活用すべき!と考えている、いわゆるナッジ理論に通じる話でもありますね。
 ↓
【ご参照】
【ナッジ理論とは?】行動経済学で人の動きを思いのままにする方法

こうした考えを踏まえて協議した結果、
-----
●夙川小学校については、上の用紙を配る形をとることを望んでおり、その運用で進める
 →ただし将来、広く学校に導入されることも見据え、より簡便な方法で同意を取れるような手法を検討したい
 →また、そのような手法を可能とするために、条例に基づく「個人情報保護制度」の改正を図っていく!
-----
旨、回答を得ました。
よい展開であり、運用見直しのために必要な具体的手法を検討する姿勢を示してくれたことを高く評価しています。

こういう風に、それぞれの業務の中で「もっと簡単にすればいいのに...」と思う運用を取っている事例、きっとたくさんあると思うんですよね。
実際、そういう声も耳にしますし。

こうした現状を改めるための取組、きわめて重要だと思っています。
私も及ばずながら、この方向での指摘・提言など行っていきたいと考えています。
 ↓
【ご参照】
職員が減ったのに1人当たりの残業時間も減・職場全体の労働時間は大幅減!という議会事務局の実績。こういう成果は当然、市全体に広げていくべきです!!@2019年9月のブログ

というわけで、今日のブログはこの辺で。
それでは失礼いたします。


今の西宮にはプリンシプル(by白洲次郎)が足りない! ~安井小学校は明日から再開されることになりましたが…

2020-07-15 09:13:18 | 主張・広報と活動のお知らせ

連続してご報告していた安井育成センター×新型コロナウイルス感染症の件、児童・生徒には感染がなかったことが確認されました。
これによって一時休校となっていた安井小学校は、明日7/16から再開されることとなりました。
以下、市からの報告内容です。
まずは最悪の事態が避けられたことに、ほっとしています。
 ↓


今回、市がとった
-----
●育成センター指導員の感染を確認
 ↓
●育成センター・学校の休止を決定
-----
という措置は、個人的には、なによりも重視されるべき児童・生徒の感染防止という観点から妥当な対応だったと受け止めています。
とはいえ、強く疑問に感じている部分もあります。
それは今回、市が取った対応は、市がHP上で示している対応方針とは異なるという点です。

再三ブログで取り上げている通り、市は感染者等が発生した場合の運用を
-----
●市立留守家庭児童育成センターにおいて「児童もしくは指導員が陽性と判明した場合」→「当該校区の留守家庭児童育成センターは2週間の臨時休所とする」
●市立学校園において「幼児、児童、生徒もしくは教職員が陽性と判明した場合」→「当該学校園を原則2週間、臨時休業もしくは学年、学級など一部の閉鎖とする」
 →「閉鎖の規模、期間については、保健所と相談のうえ判断する」
-----
と定めています。
(「 」内は、下のリンク先より引用。)
 ↓
【ご参照】
「市立学校園」「市立保育所等」「市立留守家庭児童育成センター」「高齢者・障害者施設等」において感染者等が発生した場合の施設閉鎖等の目安について@西宮市HP
 ↑
今回の場合、
-----
●育成センター指導員の感染は確認されたが、安井小の児童・生徒・教職員の感染は確認されていなかった
  ↓
ルールに則るなら、学校を休業する必要はなかったはずだが…
-----
ということになります。
(論点の拡大・ズレが懸念されるので育成センターの即時再開については、今回のブログの論考対象外とします。)

この部分について確認したところ、市からは「今回の場合、警報が出て学校が臨時休校になっていたことや、校舎内に育成センターがあったことなど特殊要因が大きかった。今後もケース・バイ・ケースで判断する!」とのことでした。
でも、これって敢えて、悪い言い方をするなら「今後も行き当たりばったりで決める。泥縄な対応もやむを得ない!」と宣言したようにも見えるんですよね。
それって組織の対応として、どうなん???と。

繰り返しになりますが、私は今回、市が取った対応は妥当なものだと考えています。
一方で、保護者から「学校はどうなりそうですか?」という問い合わせを受けた際には「確定的なことは言えないが、休校にはならない可能性が高いと思います」と回答していました。
なぜなら、市がそうした趣旨の方針をHPに示しており、それに則った対応が取られるものと思っていたから。

その場その場の判断で、示している方針と異なる対応を取るのであれば、方針の信頼性自体が問われることになりかねません。
そして、それは、ひいては市の対応事態の信頼性を問うものにもなりかねません。
だからこそ、きちんとした原理原則(=プリンシプル)を示し、それに則った対応を基本とする。
その方針が、状況の変化等によって妥当性を失っていると考えるのなら、そもそもの方針自体を見直す。
そうした形を取るべきだと思うのです。
そうしてこそ系統だった対応が可能になり、失敗から学ぶことも可能になるのではないでしょうか。

時々刻々と変わる状況の中、誰もが納得する対応を取ることなどできないというのは、そうなのだと思います。
でも、だからこそ原理原則や軸となる対応方針を表に出し、それに対する意見を求めるとともに、それに則った対応をし、その正当性・妥当性を問う。
そして、それを改善し、その積み重ねをもって、より質の高い対応が可能になる。
大切なのは、そういうことではないかと思うのです。
この点、引き続き、追いかけてまいります。

というわけで、今日のブログはこの辺で。
それでは失礼いたします。


簡易給食にポールウインナー2本が追加されることになりました... 笑い話みたいやけど、これが今の西宮市政の現実なんでしょうね。。。

2020-07-13 13:46:33 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

数回にわたってお伝えしてきている簡易給食の件、8月17日(月)~8月31日(月)の間、従来の簡易給食の献立にポールウインナー等が追加されることになりました。
以下、報告を受けた内容です。
 ↓


こちらが変更後の献立表です。
 ↓


当初、給食を通常通り実施しない理由は
-----
●夏休み期間中に給食提供するためには3月頃に献立てを作り、4月半ばには業者選定して契約を結んでいなければならない
 →当時、ここまで休校が長期化することは予想できておらず対応ができていない
●調理室が暑くなりすぎるため、調理員の体調管理という観点からも給食実施は不可能
-----
と聞いていました。
そのこともあり、加熱調理を伴うメニューの提供はおそらく無理なんだろうな...と思っていました。
後手後手に回った結果、出来る対策としては、ここらへんが限界だった...と受け止めるしかないのでしょうね。

【ご参照】
「夏休み中、給食は出しません!」に、ものすごい違和感... 夏の暑い盛りに、子供たちを腹ペコで帰宅させて大丈夫なのだろうか。。。@2020.6.12のブログ

ちなみに後になって、「夏季休業期間に給食室の工事や備品・食器などの交換作業が行われており、給食室を利用できない学校もあります」という理由が追加されましたが、当初、通常通りの給食を提供できない理由として、この点は全くあげられていませんでした。
いい加減な情報提供はしたくなかったので、上のブログは十分ヒアリングかけたうえで「これが理由ということで間違いないですね?」と当局にも確認してもらいました。
その際にも、「これで間違いありません!」との返事だったのですが...
それやこれやを考えるにつけても、要するに、給食提供の必要性に対する認識が弱かったということこそが、今回の顛末の究極の原因なのだと思います。
そして、それは多くの保護者の感覚とも、近隣他市の当り前とも大きくずれていたということなのでしょう。
非常に、非常に残念です。。。

というわけで、取り急ぎの情報提供でした。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。


【続々報】市内育成センターの指導員から二人目の感染を確認。月曜日からの学校・育成センター再開は困難となりました。。。

2020-07-11 21:21:23 | 主張・広報と活動のお知らせ

安井留守家庭児童育成センター指導員の新型コロナウイルス感染症罹患確認を受けて、接触者に対しPCR検査を受検した結果、あらたにセンター指導員の1人が陽性であることが確認されました。
新たに確認された指導員は、症状が確認されていないとのこと。
なお現時点でのPCR検査結果の状況は以下の通りで、現時点で児童の感染は確認されていません。
(前回ブログまでは学校名を伏せていましたが、既に各種報道で学校名が明らかにされていることもあり、無用の混乱を避けるため学校名を明記しました。悪しからず、ご了解ください。)
 ↓


これを受けて、
-----
●月曜日からの学校・育成センターの再開も困難となった
●再開時期は今後、判断する
-----
旨、あわせて連絡がありました。
これは、新たに指導員の感染が確認されたことから、当該指導員と「接触の可能性があった児童及び指導員」を対象に、追加でPCR検査実施の必要が出てきたことを踏まえての判断とのこと。
これに関する詳細は、以下の通りです。
 ↓


危惧・想定されていたことではありますが、早期に学校休校という事態が起きてしまいました…
たいへんな状況ではありますが、子供たちの学力保障など、想定されていた事態にできる限りの対応を取ることができるよう願いたいと思います。
現場が大変であることは、私なりによくよく理解したうえで。

取り急ぎのご報告ブログでした。
それでは失礼いたします。


【続報】市内育成センターでの新型コロナ感染症患者の発生に関わる、今後の対応についてお知らせします。

2020-07-09 15:38:02 | 主張・広報と活動のお知らせ

本日、6月議会が終了。
「夏季短縮授業期間における学校給食の改善を求める決議」も、全会一致で可決・採択されました。
 ↓
【ご参照】
「従来の夏休み期間中、希望者に簡易給食を提供する以外は出来ません!」という教育委員会の姿勢に変化あり!?今後の推移を、しっかり見守ってまいります!@7/3のブログ

 ↑
これを受けて、本会議の最後に「決議を重く受け止め、なんとか出来ることを検討したい...」旨、市長からも発言がありました。
展開を見守ると共に、新たな情報があれば広報させていただきます。

さて本題、本日は安井育成センターでの新型コロナ感染症患者発覚に関わる続報です。
昨日のブログにて広報した内容に加えて、患者と確認された指導員の勤務状況等が、新たに発表されました。
新たに示された内容は、以下の下線部分です。
 ↓


また、今後の方針も示されました。
内容は以下の通り。
 ↓

 ↑
ポイントは
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●当該指導員が接触したと考えられる児童に対してPCR検査を実施
 →全員、陰性を確認できれば早期に学校を再開する
 →陽性患者が発覚した場合、別の対応が必要となる(その場合の対応は、現時点では未定)
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ということになろうかと。
昨日も取り上げた、西宮市HPに示された
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●市立留守家庭児童育成センターにおいて「児童もしくは指導員が陽性と判明した場合」→「当該校区の留守家庭児童育成センターは2週間の臨時休所とする」
●市立学校園において「幼児、児童、生徒もしくは教職員が陽性と判明した場合」→「当該学校園を原則2週間、臨時休業もしくは学年、学級など一部の閉鎖とする」
 →「閉鎖の規模、期間については、保健所と相談のうえ判断する」
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という対応とは異なるように感じる部分もありますが、そこは現場の状況も踏まえて検討した結果...ということになるようです。
(「 」内は、下のリンク先より引用。)
 ↓
【ご参照】
「市立学校園」「市立保育所等」「市立留守家庭児童育成センター」「高齢者・障害者施設等」において感染者等が発生した場合の施設閉鎖等の目安について@西宮市HP

という、取り急ぎのご報告でした。
事態に進展等あれば、また情報提供させていただきます。
それでは本日のブログは、これにて失礼いたします。