西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

残業時間が多い部署と少ない部署で、ここまで差があるのはあかんでしょ。何年も前から言ってることですけどね、これ...

2018-09-27 09:47:11 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

大ファンな高山勝成選手に関するグッド・ニュース。
まさに「意志あるところに道は開ける」ですね。
素晴らしい!
そして、ご協力いただいた皆様には本当にありがとうございました!!

  ↓
元プロボクシング世界王者・高山勝成のアマ登録認可へ 日本連盟理事会で内定

さて本題、一般質問のご報告の続きです。
それでは早速どうぞ!

------------------------------
【質問】
組織の人員バランス適正化についてです。
資料④に役職についていない主事級職員が5名以上在籍する部署のうち、残業時間が少ない上位10部署と、多い上位10部署をまとめました。
ご覧ください。
  ↓

  ↑
資料に示した通り、一月当たりの超過勤務時間が多い部署では30時間を超えているのに対して、少ない部署ではほとんどありません。
もちろん超過勤務時間と業務量は、必ずしもイコールではありません。
例えば選挙管理委員会の残業時間の多寡は選挙の有無に大きく左右されますし、選挙がない時の業務量を考えると、むしろ今の職員数は多すぎると私は考えています。
しかしながら選挙管理委員会については一旦、措くとして、このように部署ごとに残業時間が大きく異なる現状には問題がありますし、こうした状況の是正は人員の適正配置、ひいては人員規模の適正化に直結すると考えます。
そこでお聞きします。
残業時間の多寡も参考に各部署間での異動を実施し、適正な人員配置に努めるべきと考えるが、どうか?
  ↓
【答弁】
行政ニーズが多様化・複雑化していく中で、それに伴う業務量の増加等に見合った適正な職員配置を行っていくことについては、これまでも、市としてその重要性を強く認識し、十分に意を用いてきたところであります。
従来、人事異動の際には、各局の現状のみならず、将来的な行政需要の増減などについても詳細なヒアリングを実施し、それらに的確に対応できる事務執行体制を構築するため、各局に組織の見直しについても依頼を行うことによって、職員配置の適正化に努めてまいりました。
しかしながら、それにもかかわらず、現状では、議員ご指摘のとおり、部署ごとの超過勤務時間数に、乖離がみられることについても、市として十分認識しているところであります。
それぞれの部署における業務内容が多岐にわたるため、超過勤務時間のみでは判断できないところもありますが、今後も継続して業務の効率化と平準化が図られるよう超過勤務時間の多寡についても強く意識し、適正な人員配置に努めてまいります。
  ↓
【意見・要望】
この問題については約3年前の2015年12月議会でも指摘しました。
  ↓
【ご参照】
「業務量に応じた適正な人員配置を徹底する」ことが重要なのは、誰が見ても当然の話な訳で。@2016年1月のブログ
  ↑
以来、継続して予算要望でも取り上げてきましたが、きちんとした対応がなされてきていないことは資料④に示した実績からも明らかです。
「ご指摘の通り、部署ごとの超過勤務時間数に乖離がみられることについても、市として十分認識している」「業務の効率化と平準化が図られるよう超過勤務時間の多寡についても強く意識し、適正な人員配置に努めてまいります」
との答弁でした。
速やか、かつ抜本的な対応を要望します。
------------------------------

といいながら数年前に比べると、部署ごとのデコボコも少しマシになっている気はするんですけどね。
とはいえ、まだまだ部署ごとの差は大きいわけで、改善に向けて、しっかり取り組んでいただきたいものだと思います。

さあ今日はこれから建設常任委員会。
委員長としての職務を果たすべく、今日も一日、頑張ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


ついに決まった「かぶとやま荘」の閉鎖。だったら同じ理屈で「リゾ鳴尾浜」も閉めたらいいやん!と思うのですが...

2018-09-25 11:45:56 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

長男が通う中学校の運動会を皮切りに、えべっさんのだんじり警備&高木秋祭りの準備、次男・三男を連れての公園遊び等々、怒涛の勢いで過ぎ去った、暦上は三連休な日々。
  ↓

  ↑
スマホを忘れたので、写真は諦めていたのですが、たまたま実家周辺で出くわした母が写真を撮っていてくれたようで、ありがたや。
証拠写真として置いときます。

さて本題、今日は西宮市社会福祉協議会が保有する施設である「かぶとやま荘」についての話など。
この施設、西宮市社会福祉協議会のHPによると『「社会福祉の向上・充実を図るため、市内の60歳以上の人、障がい者(児)及び母子・父子家庭の人、また、それらの団体や介護者(介護を必要とする人のみ)の皆さまに一日の憩いの場として、気軽に利用していただくための日帰り保養施設』とされています。

ちなみに、施設のイメージは、こんな感じですね。
 ↓
【パンフレット表面】


【パンフレット裏面】



で、この施設ですが、
------------------------
●建築後40年近くが経過しており、今後、多額の修繕費が必要となる
●ピーク時と比較して利用者数は大幅に減少しており、昨年度の利用実績は実人数で約2000人に留まる
●運営費の赤字部分は全額、市が補てんしており、その金額が毎年5000万円以上に上る
------------------------
といった問題があるんですよね。
さらに、ごく近くには類似した県の施設である「六甲保養荘」まで存在しますし。
  ↓
ひょうご憩いの宿 六甲保養荘/

で、この9月議会で「かぶとやま荘」について、「平成30年度を持って廃止することとした」という報告がありました。
「近年スーパー銭湯やカラオケなど民間施設が増えていることに加え、高齢者の趣味や娯楽の多様化が進むにつれ、利用者が年々減少していることから、利用者ニーズの低い事業と考えられる」というのが主な理由だそうな。
妥当な判断だと思います。

で、こういうことを考えると、つくづくとリゾ鳴尾浜もやめるべきでしょ...と思うんですよね。
なにしろ
--------------------
●近年スーパー銭湯やジムなど民間施設は増えており、市が多額の補助を行ってまで、こうした事業を行う必要はない
●今後、多額の維持・修繕費が必要となる
●近隣に尼崎スポーツの森「アマラーゴ」があり、プールも重複している
--------------------
など、やめる理由には事欠かんわけで。
今回の台風でも大きな被害を受けていますし、こういう施設を実質公営で続けていく必要なんか、どこにもないでしょ...と思うんですけどね。
つくづく、役所ってのは一度始めたことは、そう簡単にはやめんもんやな...と。

というわけで、リゾについても引き続き、厳しい姿勢で意見を続けていきます。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


「仰る通り、うちの課数は多い。是正に努めます...」と答弁した市。ならば今後の推移をきっちり追いかけます(^^)v

2018-09-21 10:51:10 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

ふと読みたくなって「限界集落株式会社」を再読。
この本、個人的にツボに来るところが色々あるんですよね。
  ↓

  ↑
エンタメ小説なので、最後はすべてがうまくいくのはご愛敬。
とは言うものの、結局まちおこしってのは、当事者たちの熱意はもちろん、適切な戦略と、その大元になる知識が必要不可欠なんやろうな...と改めて。

さて本題、一般質問のご報告の続きです。
前々回のブログで、西宮市役所の課の数は他市に比べて、ずぬけて多い!という話をしました。
  ↓
【ご参照】
西宮市の課の数は他市の倍!こんだけ課数が多ければ縦割りにもなるし、管理職ばっかりで人件費も高くつくわけで...
  ↓
というわけで、今回は、その内容を踏まえての具体的な質疑の内容をば。
なお当局答弁の、私的に重要でない部分は小さいフォントにしてますので、そこらへんは読み飛ばして頂いても結構かと。
それでは早速どうぞ!

---------------------------

【質問】
①適切な課数・組織体制を検討し、組織の適正化に努めるべきと考えるが、どうか?
②職員数が少ない課の現状・必要性を検証するとともに、課の統廃合を進めるべきと考えるが、どうか?
  ↓
【答弁】
本市では、子ども・子育て支援新制度など、国の新たな制度等に柔軟に対応するとともに、本市独自の課題や行政需要にも対応していくために、各局等から適宜ヒアリングを行い、毎年度必要な組織改正を行っております。
その結果、本市における課の数は、平成30年4月1日現在、市長事務部局で138課となっております。
これに、教育委員会、上下水道局など他の行政委員会、公営企業等を合わせますと、市全体で211課となります。
他の自治体においても、各々が抱える個別課題や行政需要に的確に対応するため、本市と同様、弾力的な組織編成を行っているところであり、職位の構成についても、本市のように最高位に局長を置いている市もあれば、部長を最高位としている市もあるなど、一概に各市統一的な取扱いとはなっておりません。
また、各市の職制を示す行政職給料表における等級別基準職務表を比較しても、本市が8級制であるのに対し、9級制としている市もあるなど、本市における「課」が所掌する業務内容の位置づけや、課長以下の職制、或いは執行体制が各々の自治体間で異なることから、組織について、単純に課の数だけをもって、他市と比較することは困難であると考えます。
しかしながら、課の数ということで比較した場合、他の中核市よりも多い傾向にあることについては市としても、認識しているところであります。

議員ご指摘のとおり、本市では課単位で予算・決算などの庶務的業務が発生します。
また、課と課の間で業務内容に共通性や繋がりがあっても、それぞれの組織体制や業務手法の違いなどにより、迅速な連携処理がしにくいケースが考えられます。
それらを解消するため、現在、庶務的業務の一部、例えば予算経理事務を一つの課がまとめて行うことで 業務の効率化を図ったり、局内の課にグループ制を敷き、常に連携していくことで、業務の円滑化を図るなどしておりますが、単に課の数が多くなれば、非効率となる部分が生じることは否めないと認識しております。

このため市といたしましては、ヒアリング等を通じて、各課の業務内容の確認や精査を行い、現在の課の数及び組織体制について、適正で、かつ効率的な体制となるよう見直しを図ってまいります。
またその中で、職員数が少ない課につきましても、業務の性質及び量などを検証しつつ、統廃合を含めた再配置を検討してまいります。
他の任命権者についても、同様に、適正な課の配置や組織体制となるよう、検討を働きかけてまいりたいと考えております。

  ↓
【要望】
もう一度、資料③をご覧ください。
  ↓

  ↑
本市の課数は211で中核市の平均課数は116.2。
本市以外で最も課数が多い鹿児島市でさえ、課の数は171と本市より約20%も少なくなっています。
色々と仰っていましたが、まずは本市の組織・体制が、他市と比べて著しく非効率的であるという事実を真摯に認め、重大に受け止めるべきです。

「課の数ということで比較した場合、他の中核市よりも多い傾向にあることについては市としても、認識している」
「課の数が多くなれば、非効率となる部分が生じることは否めないと認識しております」
としたうえで、
「各課の業務内容の確認や精査を行い、現在の課の数および組織体制について、適正で、かつ効率的な体制となるよう見直しを図ってまいります。またその中で、職員数が少ない課につきましても、業務の性質及び量などを検証しつつ、統廃合を含めた再配置を検討してまいります。」
とのご答弁でした。
高く評価します。
市全体として、組織の適正化に取り組むことの必要性を強く指摘するとともに、ご答弁いただいた内容をしっかりと進めるよう要望しておきます。

---------------------------

そもそも、西宮市の人件費は他市に比べて著しく高い水準にあります。
  ↓

  ↑
当たり前のことですが、課の数が増えれば課長の人数も多くなります。
課長が多くなれば、その上の部長の人数も増えるし、さらに、その上の局長の人数も多くなります。
というより他市を見れば、そもそも部長が一番上で、局長は存在しない!という市も沢山あるわけで。
こういう管理職だらけの組織になっていることも、本市の人件費が高止まりしていることの大きな理由の一つだと思うんですよね。

今回、市は私が指摘した事実を認め、その改善に努めることを約束しました。
ならば今後は約束した通り、話が進められていくかをしっかり追及しなければなりませんね。
がっつり追いかけます!

というわけで今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。


JR西宮駅すぐの一等地に、平屋しか建てられない土地を大量に作ります!←・・・こんな提案には到底、賛同できません!+1

2018-09-19 15:09:14 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

また、こんなニュースが...
しかし、ほんま、なんちゅう。。。
  ↓
元西宮市議の男性 預かり金の一部を不正流用か@サンテレビ

  ↑
なお当該人物は、7年以上前の西宮市議会議員選挙で落選しています。
そういう意味で「市議としての適格性については、既に、市民による適正な判断が下されている!」と言えるかな、と。
そんなこんなもあって、個人的に、彼については「元議員」というよりは「市民オンブズマン兵庫の世話人代表」であるという意識の方が強いんですよね。
ちなみに市民オンブズマン兵庫のHPによると、この件が報道される直前に「体調不良」を理由に辞任しているそうな。
これじゃ「政治・行政の見張り番」という看板にも泥が付きまくりなわけで、つくづく多くの方にとって迷惑な話やな...と。
  ↓


さて本題。
本日は9月議会×定例会の6日目、様々な議案についての賛否を問われることになりました。
で、まずは、私が所属する会派・ぜんしんが反対した、議案第527号「西宮市地区計画等の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部を改正する条例」制定の件についてのご報告をば。


えらい長い名前ですが、これ要するに

----------------
●JR西宮駅南西地区について
●卸売市場部分の容積率を300%から80%に引き下げ!
●その部分の容積率を隣接地に移転し、高層ビルを建設!!
----------------
ということを主な目的とした条例ですね。
これによって事実上、卸売市場部分の土地には2階建て以上の建物は建てられなくなります。
そういう事実も踏まえて、私が議場で述べた反対理由は以下の通り。
  ↓
■■■■■■■■■■■■■■

会派・ぜんしんは議案第527号「西宮市地区計画等の区域内における建築物等の制限に関する条例の一部を改正する条例」制定の件について反対します。
以下、理由を申し上げます。

当該条例はJR西宮駅南西の現在地で卸売市場を再整備することを前提に、卸売市場部分の容積率を現在の300%から80%に引き下げると共に、その容積率を隣接部分に移転するものです。
しかしながら私共は、そもそも卸売市場の継続性・流通拠点としての必要性に強い疑問を持っており、再整備事業自体に反対する立場にあります。
 ↑

(反対している理由の詳細については以下のリンク先をご覧ください。
 市政報告53号(2018年4月発行)×左面 )


当該条例は、なにがなんでも現在地で卸売市場を再整備しようとするがために、当該土地の価値を大幅に棄損させる内容です。
この条例が可決された場合、将来、卸売市場の経営が行き詰ったとしても、土地本来の価値に相応しい形で、土地を活用することは不可能になります。

厳しい財政状況の中、多くの大規模事業について、その必要性・優先順位等を精査することもなく、ただただ前に進めようとする市の姿勢は、将来に大きな負の遺産を残すものであり、私どもは、そのような市政運営を見過ごすわけにはいきません。
以上の理由から、会派・ぜんしんは議案第527号に反対します。
以上、反対討論といたします。

■■■■■■■■■■■■■■

なお残念ながら当該議案は賛成29:反対9:退場1の賛成多数で可決されてしまいました。
反対したのは私が所属する会派・ぜんしんと、維新プラスの議員でした(退場は無所属議員)。
可決されてしまったのは残念ですが、これからも是々非々の姿勢で賛否を示していくことで、少しでも市政を自分が良いと信じる方向に持って行くことが出来るよう頑張ります。

で、もう一つの報告事項は、阪神西宮駅への観光案内所設置について。
一度は葬り去ったかに見えた当該案について、どうも市は諦めていないような...という展開があったのは既報の通り。
  ↓
【ご参考】
柿の葉寿司を売ることが出来る場所で、限定されて販売できなかった商品ってなんなんやろ。つくづく、私には産業文化局の言っていることは理解できません...@2018年8月のブログ

で、危惧していた通り、9月議会の補正予算で再度、同様の内容が提出されてきました。
ただし新しい内容には
---------------
●【前回】全額市負担で整備⇒【今回】初期費用の一部を民間事業者にも負担してもらう
●【前回】目標数値自体、設定しない⇒【今回】目標数値を設定し、クリアできない場合には閉鎖も検討する
---------------
といった形で、私達の主張が反映された点もあったことから、今回の提案には賛成しました。
ただ今回の一連の過程で、行政との間の信頼関係は、根本的なところが壊れてしまったと思っています。
とても残念なことですが。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


西宮市の課の数は他市の倍!こんだけ課数が多ければ縦割りにもなるし、管理職ばっかりで人件費も高くつくわけで...

2018-09-13 13:59:45 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨今、頻発する自然災害。
西宮でも台風による甚大な被害が発生したわけですが、その後の復旧対応って、結局は多くが人海戦術に頼らざるを得ないんですよね。
停電対応なんかは、まさに、そう。

そういったことを考えた時、少子高齢化がこのままガンガン進行し、そこに対するきちんとした対処策を考えていなければ、
--------------------
●そうした作業に携わることが出来る人材が枯渇し
●そうした対応に必要なノウハウが伝承されなくなる

--------------------
ということが起こりえるんやろうなあ...と。
そうなってくると同じような災害が起きた時、今回の台風からの復旧対応とでは比較にならない緩慢な対応しかできない...みたいなことが起こりかねんな...と思います。
・・・なんか、背筋が寒くなる未来予想図やな。。。
そら、こういう本も売れるよなあ...

  ↓


さて本題、一般質問のご報告の続きです。
前回ブログでは
---------------
●西宮市の財政は、きわめて厳しい状況にあること
●その要因の一つが、人件費の高さであること
●というわけで、人件費削減にも寄与する、本市の課題を指摘し、改善を求めますよ~!
---------------
という展開を考えていることを述べました。
というわけで、前回の続きです。
それでは早速どうぞ!

■■■■■■■■■■■■■■■

まず組織的な課題について、二点あります。
一点目、組織の規模、具体的には課の数についてです。
本市では課ごとに予算・決算作成、照会対応、休暇処理等の庶務的業務が発生することから、これらの業務を担当する庶務担当職員が課一つにつき、必ず1名必要となります。
つまり課が多いほど必要な庶務担当者の数が多くなり、課が少なくなるほど庶務担当者の数は少なくてすむということです。
また課が多くなりすぎると部署が細分化され、組織の縦割りが進みます。
小さすぎる部署では仕事の属人化が進みますし、業務を適正に配分することも困難になります。

それでは本市の課数は適正な状況にあると言えるのでしょうか。
資料③で本市と中核市54市のうち、問い合わせに返答のなかった尼崎市・豊田市・枚方市・盛岡市の各市および災害対応のため問合せ自体、行わなかった倉敷市を除く計49市の課数を比較しました。
ご覧ください。
  ↓

  ↑
西宮市の課数211に対して、中核市の平均は116.2と約半分程度。
本市の次に課の数が多い鹿児島市でさえ、その数は171に留まっており、本市の課数は中核市中、ダントツの多さです。
こうした点から考えると、本市の組織構成に問題があることは明らかです。
そこで二点、お聞きします。

■■■■■■■■■■■■■■■

きっかけは、市の職員さんとお話ししていた時に、先方から何気なしに出てきた発言でした。
興味があったので調べてみたのですが、正直まさかここまでとは...

上の質疑の中でも、課数が多すぎることによる問題点は列挙していますが。
そもそも、課が多ければ、課長が多くなる。
課長が多くなれば、その上役である部長も局長も多くなる。
ということは、役所全体が管理職だらけ!という構図になりがちだということであり、そういう頭でっかちな組織って問題ありだと思うんですよね。

というわけで、この内容を踏まえた具体体な質疑の報告は次回以降のブログにて。
それでは失礼いたします。


きわめて厳しい状況にある本市の財政状況。まずは職員数の削減に取り組むべきです!

2018-09-11 17:57:20 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

お陰様で本日、一般質問終了。
傍聴にお越しいただいた皆様、インターネット中継等をご覧頂いた皆様、お気にかけて頂いていた皆様、本当にありがとうございます。
お陰様で自分なりに精一杯、充実した内容にできたと思っています。
心から感謝!です。

さて、というわけで今日からのブログは本日の一般質問のご報告が中心になろうかと思います。
今日のブログは、その第一弾としての導入部分。
それでは早速、始めます!

■■■■■■■■■■■■■■■■

本題に入る前に若干、説明をさせて頂きます。
資料①をご覧ください。
  ↓

  ↑
「毎年必ず出ていく支出」が「毎年入ってくる自由に使える財源」に占める割合を表す指標である経常収支比率の推移を、本市と類似都市平均で比較しました。
本市の経常収支比率は96.3%と、人口・規模等が類似する都市の平均値91.9%に比べて高い水準にあります。
経常収支比率は財政の自由度を示す指標であり、この数値が高いほど財政の硬直化が進んでいることを示します。
資料①から、本市の財政状況が類似都市と比較して硬直化していることは明らかです。

こうした状況を生んでいる要因の一つが本市における人件費の大きさです。
資料②に「市民一人当たりの市職員人件費」をまとめました。
ご覧ください。
  ↓

  ↑
市民お一人お一人が負担している西宮市職員の人件費は71,499円。
これは人口・規模等が似ている類似都市の平均値57,606円と比較して約25%も高い金額です。
経常収支比率96.3%のうち約30%は人件費であり、人件費を類似都市平均並みに引き下げれば、経常収支比率も他市並みの水準まで下がります。
逆に言うと、本市は類似都市平均に比べて人件費の水準が高いために経常収支比率が高止まりし、財政に余裕がない状態が続いているとも言えるのです。
こうした点からも人件費の削減が急務であることは明らかです。


さて人件費を削減するには、職員数の削減が効果的です。
しかしながら市は、一昨年12月議会・昨年3月議会において職員定数を計150名増員させる議案を提出するなど、むしろ職員を増員する方向に大きく傾いています。
また、さらなる増員を企図しているとも聞きます。
しかしながら現状を考えた時、職員数を増員する余裕などどこにもなく、むしろ削減に向けて努力するべきであることは明らかです。
そこで今回の一般質問の大きい一問目として、「効率的かつ効果的に職務を遂行する市役所を実現するために!」という観点から、職員数の削減にも寄与すると思われる、具体的な課題について質疑してまいります。

■■■■■■■■■■■■■■■■

と、ここまでが前振り部分です。
というわけで、ここから先の具体的な質疑については明日以降に。
私も調べた結果に驚いた内容が出てきますので、是非是非ご覧くださいませ。

それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


ICTの活用で、効率化できる業務って、ありますよね。なんでもかんでもAIとまとめる風潮には、ちょっと異論もあるわけですが。

2018-09-06 09:28:38 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

「台風一過!」というには、あまりにも深すぎる傷痕...
正直なところ、台風によって、ここまで広範囲かつ長時間にわたって停電が発生するなどということは考えていませんでした。
つくづくと自然の猛威を感じるとともに、出来る限りの備えをしておくことの大切さを感じますね。
一日も早い復旧・復興を心から願います。

とは言うものの、議会は通常運転。
本日から9月議会×一般質問が始まります。
というわけで、今日のブログは、そちらで取り上げることも考えていたものの、時間の関係もあり割愛した「AIによる保育所の入所選考」についての話です。
まずは具体的な内容のご紹介から。


保育所への入所希望者増加に伴い、保育施設への入所を希望する児童を対象に、

----------
●どの児童が入所可能か?
●どの保育所に割り振るか?
----------
といったことを判定する入所選考にかかる事務負担が、膨大なものになっています。
例えば、さいたま市では、この業務を実施するために毎年、約30人の職員が休日返上など数日間かけて行っているそうな。
ところが「AI入所選考ツール」で入所を判定する実証実験を行ったところ、僅か3秒で作業は完了したとのこと。
また選考結果も職員が手作業で行った場合と、ほぼ完全に一致したということです。
スゴイですね、この効果。
業務の効率化という観点からは、こういうシステムの活用も検討していくべきだと思っています。
もちろん、費用対効果という観点を十分、重視した上での話ではありますが。

ただ、ここらへんの話を「AIによる保育所の入所選考」「AI入所選考ツール」と、エーアイ、エーアイ言うことには、個人的に違和感があるんですよね。
だって、これって、言ってしまえば
------------
●きっちりと整理された条件に基づいて
●入所選考を実施するシステムがある
------------
というだけのことですもの。
それって、そこまで大げさに言うほどのことではないような。

AI(=人工知能)について明確な定義はありませんが、「現段階ではディープラーニング(≒ルールが設定されていなくても事例から自動的に学んでいく)こそがAI!」という考え方なんかは分かりやすいなあ...と思っています。
この本なんかは、もろ、そういう考え方ですね。
  ↓

  ↑
ちなみに私、
「AIが人の業務を代替する!」的な話は多いけど、「実際のところ、どんなことが、どこまでできるのか?」といったところにこそ、一番、興味を持っています。
そういう個人的に一番知りたいところが、この本は、
とても分かりやすかったんですよね。
昨今報道される「三大メガバンクが人工知能の活用で数万人規模のリストラを実施!」という趣旨の話について、「大規模なリストラの理由を人工知能のせいにしているだけ」と言い切っているあたりとか、なかなか刺激的でもあれば、興味深くもありました。
というわけで、興味お持ちの向きには是非どうぞ!

なんせ、しっかりアンテナを張っておくのが重要ですよね、この分野。
多くの自治体で、こうしたシステムの導入が進むことで、価格もより安くなるはず。
そうなれば費用対効果という観点からも、ペイしやすくなるはずなわけで。
しっかりアンテナ張っておこうと思います。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


年間2,000万円以上、安くなった機械警備業務。こういう成果を取ることこそ、議員の醍醐味だと思うわけで(^^)v

2018-09-03 16:59:05 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

時間当たり雨量30mm以上とか強烈やな...
明日の市内公立小・中・高・養護学校&幼稚園は全て休止とのことです。
皆様くれぐれも不要不急の外出は控えて、ご安全になさってください。
  ↓


さて本題、今日は手柄のご報告など。
私、過去に、市が保有する施設の機械警備業務(=警報装置を設置し、外部からの不法な侵入・盗難・事故等に備えるもの。SEC●Mあたりをイメージしていただくと、分かりやすいかと)の委託方法に問題がある!ということをツッコみました。

ザックリ言いますと、
---------------------
●市は警報装置の設置を義務付けたうえで、契約期間を一年としている
●が、このやり方だと
 ⇒一度、業務を請け負った事業者は、その後の入札に警報装置の設置費用なしで参加できる
 ⇒一方で現在、業務を請け負っていない事業者は、警報装置の設置費用を含めた価格を提示しなければならない
 ということになる
●つまり、現在、業務を請け負っている事業者は次回以降の入札に圧倒的に有利な条件で参加できる
●その結果、入札が適正に行われていないため、委託価格が割高になっている可能性が高い
---------------------
という構図ですね。
詳しくは、こちらの右上をご覧ください。
  ↓
市政報告@32号×2013年2月発行

で、上のリンク先の段階では
-------------------
●学校・幼稚園の機械警備業務が、単年度契約から5年契約に変更された
 ⇒その結果、従来の契約金額から年間・約800万円(約23%)安い金額まで契約金額が下がった
●今後は学校・幼稚園以外の施設でも機械警備業務の契約を複数年契約に改める
-------------------
ということになっていました。

そして、それから数年の間に、順次、市が保有する施設の機械警備業務は複数年化され。
この度、諸々の理由から「単年度契約せざるをえない!」という一部の施設を除き、ほぼ全ての施設で機械警備業務の複数年契約化が完了しました。
その結果、機械警備業務に関わる契約金額は上にあげた800万円に加え、なんと年間1,000万円下がりました。
ちなみに、従来は機械警備を行っていなかった留守家庭児童育成センターについても、この数年間で機械警備が導入されており、その分の費用が新たに年間600万円以上かかっています。
つまり、この見直しによる効果額は軽く年間2000万円以上。
元々かかっていた費用は年間7,000万円弱ですから、こら、すごい効果ですわ。
指摘を真摯に受け止め、着々と対応を進めてくれた担当部署にも、感謝しなければなりませんね。

にしても、こういう成果を、目に見える形で取ってくることが出来るあたりって、ほんま議員という仕事の醍醐味だと思うんですよね。
継続して、こういう成果を上げることができるよう、今後もしっかり頑張ります!

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。