西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

中学校長会が日程の検討開始&教育委員会も協議予定。中学校の卒業式日程見直しが前に進みそうです!

2023-06-30 10:35:02 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

大学生時代を京都で過ごした私にとって、天下一品は思い出の味そのもの。
今でも時々、無性に食べたくなるわけですが、そんな私にとって「天下一品史上最強こってり」という煽り文句は、もう食べないわけにはいきません。
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というわけで遅ればせながらいってきましたが、ん~、やっぱりオーソドックスな奴の方が個人的には好きやな...
過ぎたるは及ばざるが如し、ってやつですかね。

さて本題、中学校の卒業式日程についてのご報告の続きですよ。
それでは、どうぞ。
 ↓
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【質問】
早急に、卒業式の日程を公立高校入試後に改めるべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁】
卒業式の日程については、教育課程の運営に係るものであり、学校長が判断することであることから、市内の中学校において日程を統一しております。 
近隣他市町で入試後に卒業式が行われるという発表がなされる中、中学校長会では4月より卒業式の日程の検討を始めました。
アフターコロナにおいて、生徒や教員にとってゆとりのある年間の教育課程の編成を目指して、授業時数を確保しつつ、総合的に判断することとしております。

教育委員会としましても、管理職や教員の代表と事務局で構成する教育課程検討委員会の場で、協議する予定としています。
第2学区内で卒業式の日程が異なっているという現状も踏まえ、変更が必要であると判断されれば、その時期も併せて、検討してまいります。
 ↓
【意見要望】

同じ第2学区の宝塚市・川西市・三田市・猪名川町の子供たちは、受験直前の大事な時期に勉強に集中できる。
ところが西宮市の子供たちは、同じ時期に卒業式がある。
子供達にとって高校受験は人生を左右する一大事であり、この違いは非常に大きく感じるだろうと思います。
結果が思わしくなかった子供たちの中には、日程のために人生を狂わされたと感じる子も出てくるのではないでしょうか。
教育委員会と各学校には、このことの重みを十分ご認識頂きたい。
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●中学校長会が卒業式の日程の検討を始めたこと
●教育委員会としても今後、協議する予定であること
-----
ご答弁がありました。

芦屋市も今年度になってから他自治体の様子を見て、日程変更を決断しました。
今回も後手に回っていることは非常に残念ですが、今からでも遅くはありません。
子供たちが受験直前の時期に勉強に専念できる環境であってほしい。
より落ち着いた、解放された気持ちで卒業式の日を迎えてほしい。
卒業式が、より良い形で記憶に残る一日となってほしい。
そう思っています。
是非とも再来年ではなく、来年3月の卒業式日程を公立高校の入試後に改めて頂きたい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇

一年前より、やや前向きな答弁に変わった印象ですが、いかがでしょう?
今後の展開を見守りつつ、しっかりおしりを押していきたいと思っています。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


キャッシュレス決済×ポイント還元・商店街×プレミアムつきお買い物券発行・省エネ家電買い換え×ギフトカード支給等が行われそう。6月議会で諮られる、市民生活支援策をご紹介します。

2023-06-28 18:09:01 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

昨日で6月議会の一般質問は終了し、明日・明後日は常任委員会。
一般質問終了後、議会のザックリした流れは
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●全議員が集合する本会議で、各議案等を付託する委員会を決定
  ↓
●各委員会で議案等を審議
  ↓
●本会議で、議会全体としての賛否を決定
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という流れになります。
全ての議案を、全議員(41人)で審議すると収拾が付きませんし、ある程度分けた方が担当分野が狭くなることもあり掘った議論が出来る。
なので、議案等は5つの委員会に分けて付託され、各委員会で所属委員8名によって審議されるのが、今の西宮市議会での流れです。
そういうわけで本日のメイン業務は、明日諮られる議案等についての調査・調整。
が、ちょっと行き詰まってきたので、委員会で審議される話の一つについてご紹介をば。

明日からの委員会では複数の議案等が審議されるわけですが、その中で、とりわけ市民生活に直接影響するのが「電力・ガス・食料品等価格高騰支援に係る補正予算」。
これ、「インフレが進む中、国から交付金が支給されることを受けて、市としても市民生活を支援するための策を講じます!」という内容ですね。
財源は全額、国県が持つ形になっており、市の負担はないことから、ほぼ間違いなく可決されるはずです。
その一覧表はこちら。
 ↓


で、これだけだと不親切なので、その中の3つについてピックアップ。
まずは「キャッシュレス決済を活用したポイント還元による消費喚起事業」。
概要は「物価高騰の影響を受けた市民や事業者に対し、その負担を軽減するため、キャッシュレス決済ポイント還元事業を実施する」というものです。
具体的な内容はこちら。
  ↓


次に「商店街お買い物券・ポイントシール事業」。
同様の理由から「商店街等が取り組む期間限定のプレミアムつきお買い物券・ポイントシールの発行を支援する」という内容です。
詳細はこちら。
  ↓


最後に「省エネ家電買い換え促進事業」。
「一定の省エネ基準を満たした家電製品購入者に購入金額に応じてギフトカードを支給する」という内容です。
詳細はこちら。
  ↓


他の内容に興味おありの場合、ご遠慮なくお申し付け下さい。
合わせてご紹介させて頂きます。

というわけで、今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。


近隣自治体の多くで、中学校の卒業式日程が見直されています。そんな中、西宮市だけはこのまま!なんて、あり得ないでしょ...

2023-06-27 08:44:34 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

お陰様で昨日、新任期初の一般質問を終えることが出来ました。
傍聴に来て下さった皆様、インターネット中継・さくらFMをご視聴頂いた皆様、気にかけて下さっていた皆様、全ての方々に心から御礼申し上げます。
というわけで本日からのブログのメインは、その内容のご報告シリーズですよ。
それでは、どうぞ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【質問】
中学校の卒業式日程についてです。
資料①をご覧下さい。
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西宮市立中学校の卒業式は例年、公立高校入試日の直前に挙行されます。
この日程について
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●入試が気になって、落ち着かない
●体調を崩しやすく感染症も広がりやすい時期で心配…
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という声を多く耳にします。
そこで私は昨年6月議会において、市立中学校の卒業式日程を公立高校の入試後に改めるべきという内容の質疑を行いました。
 ↓
(ご参照)
公立高校入試の直前に、中学校の卒業式が行うのは全国的にも少数派。日程変更を検討するべきです!@2022年7月のブログ
「卒業式日程の決定権は学校にあり、市として強制的に変更できない。でも地域や保護者から、学校へ声が上がってくるなら大切に受け止めるべきと思う...」だそうです。@2022年7月のブログ

残念ながら本市では、その後、見直しに向けた動きは見られませんが、神戸市では今年3月の卒業式日程が、公立高校の入試後に改められました。
また芦屋市、宝塚市・川西市・三田市・猪名川町も来年3月の卒業式日程を公立高校の入試後に変更する意思を示しています。
近隣市で見ますと西宮市・尼崎市・伊丹市が従来通り、公立高校入試の直前に卒業式を挙行する一方で、神戸市・芦屋市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町の卒業式は公立高校入試後と、対応が大きく分かれることになりました。

さて、この件で私がとりわけ重く受け止めているのは、西宮市と同じ第2学区に属する宝塚市・川西市・三田市・猪名川町が卒業式日程を入試後に改めたことです。
入試直前に卒業式がある西宮市の子供達が、入試が終わるまで卒業式がなく、直前日程を高校受験に向けて集中できる他自治体の子供と比較して不利になることも懸念されます。
このような現状には、大きな問題があります。
それでは以上の内容を踏まえて質問します。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

一年前と大きく変わったのは、複数の近隣自治体で日程の見直しがなされたこと。
この状況の中、「西宮市はそのまま!」ってのはあり得ないと思うんですよね...

というわけで次回以降のブログにて、具体的な質疑の内容についてご報告します。
それでは今日のブログはこれにて失礼いたします。


今この瞬間は、そこまで悪くない。けれども今後、一気に財政状況が悪化することも危惧される。これが西宮市財政の現状です。

2023-06-23 18:13:38 | 市政全般に関連すること

昨日から6月議会×一般質問スタート。
とりわけ今回がデビュー戦となる新人議員さんについては、興味・関心のありどころや質問のスタイル、キャラクター等、見えてくる部分が多いと感じていまして、なかなかに興味深い。
そう考えると「自分の質疑以外には興味がない!」ということを「自分の質疑以外は、すべて欠席!」という態度で示している方には驚きしかありません…
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さて本題、来週月曜日に一般質問の出番を控え、今日が3月議会で行った代表質問のご報告の最終回ですよ。
それでは、どうぞ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇
最後に予算全体について申し上げます。
私は2023年度予算について具体性に乏しく、小粒な内容だと感じています。
新規施策や示された方向性に目新しいものは少なく、言葉は踊っているものの、それに伴う内実は乏しいというのが率直な感想です。

こうした予算編成にならざるを得ない背景にあるのが本市の財政状況です。
ごく単純化して言うと、基金はあるし、借金も少ない。
そういう意味で財政全体で見ると、決して悪くはない。
ただし収支構造の硬直度が著しく高いために、今ある事業に加えて、新たに事業を行う余地はきわめて少ない。
今後、既存の市民サービス、とりわけ医療・年金・介護といった分野の支出が拡大していく中で、基金の取り崩しが加速的に進み、一気に財政状況が悪化することも危惧される。
これが本市の財政状況だと思います。

私はトップダウンとかボトムアップとか、そういう言葉遊びには興味がありません。
今後、新たな住民サービスの充実に努めるために。
それ以前の問題として、既存のうち必要な行政サービスを提供し続けるために。
著しく硬直した収支状況の改善に取り組み、きちんとした成果を示して頂きたい。
私共、会派・ぜんしんは、そうした観点から、市政改善のための指摘・提案・問題提議等、私たちが必要と考える取組を今後も継続していきます。
このことを約束して、私、澁谷祐介の会派を代表しての代表質問を終わらせて頂きます。
ご静聴ありがとうございました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇

当たり前の話ですが、この質疑をした時点では選挙前だったんですよね。
なんだか遠い昔のような気がする…

こうして活動を続けていけていること、とてもありがたいことだと思っています。
お預かりしているご期待にお応えできるよう、改めて、しっかり努めてまいります。

次回からはおそらく一般質問のご報告シリーズが中心になろうかと思いますので、乞う・ご期待。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


残業削減のために重要なのは、業務手順や各人が担当している仕事量の見える化を進めること。そういう意識が弱すぎると思うんですよね...

2023-06-19 14:19:22 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

先日、熱心に地域活動をして下さっている方々との話の中で「どうすれば高齢者に災害発生時の情報を知って頂くことが出来るのだろう???」という話になりまして。
「一番確実なのは、ぼうさいネットに登録して、緊急時にメールが届くようにすることだと思いますよ」という話をし、ぼうさいネットのチラシもお渡ししたのですよ。
 ↓

 ↑
「これで上手くいくなら、いい感じ♪」と思っていたのですが、なかなか、そう簡単にはいかなかったようでして。
ここらへん、改めて、詳しい経緯をブログでご報告することになるかもです。

という前置きをして、代表質問のご報告の続きですよ。
今回含めて、あと2回ですので、お付き合い下さいませ。
それでは、どうぞ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【質問】
超過勤務時間縮減のためには業務プロセス分析の結果も踏まえて、業務工程の効率化を進めると共に、業務の可視化・マニュアル化を進めることが重要です。
また、それと合わせて個々の職員の業務量平準化を図るため具体的な取組を進めるべきと考えますが、市の見解はいかがでしょうか?
 ↓
【答弁】
これまで一部職員への業務の偏りを解消するため、課内でのチーム間の異動やジョブローテーションの活用、業務のマニュアル化などを促してきたところです。
また、業務プロセス分析を行い、業務プロセス等の集約化・省力化による業務の効率化を進めてきたところです。
さらに、今年度は、令和5年4月から、超過勤務時間の上限規制が本格導入されることを踏まえ、上限規制を超える恐れの高い部署に対して、個別にヒアリングを行い、対応策を検討してまいりました。
ヒアリングを通じて、繁忙期における課内での業務の平準化、他部署からの応援などを行うことに加え、人材派遣の活用など様々な対策を検討してきたところです。
引き続き、職員の超過勤務時間の状況も把握しながら、特定の職員に業務が集中しないよう各部署に働きかけてまいります。
 ↓
【意見要望】
答弁に会った内容は実施して頂けば良いと思いますが、ここには業務工程の標準化という観点が欠けています。
単純・定型的要素が多い業務でさえ、職員によって大きく進め方が異なり、そのために各人の業務負担や業務効率が大きく異なる事例が少なからず存在するという話を聞いています。
こうした例をなくすためには業務の標準化を進め、各職員の業務を、その流れに合う形に改めていくことが重要です。
施政方針の中でDXへの言及がありましたが、私は、こうした視点からの美直しこそがDXの中核であるべきと考えます。
そして、こうした取組を進めることこそが、市が常々、必要性を訴えている「人員捻出」のために必要だと考えています。
表面をなぞり、形だけを真似るような取組に終始するのではなく、もっと本質的な部分に光を当て、取り組む意識を持って頂きたい。
この点、強く要望しておきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇

同じ仕事を担当していても、人によって担当している量も、進める手順も大きく違う。
しかも、その背景にあるのが能力差でなく、圧倒的なやる気の問題という場合もある。
ここがブラックボックス化している現状には、非常に大きな問題があると思うんですよね。
そして、そこをたださない限り、いつまで経っても効率的な組織など、実現できないだろうと思っています。

引き続き、こうした問題にも取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


「著しく危険、不快、不健康又は困難な勤務」に対して、支給されるはずの特殊勤務手当。でも見直すべき部分が沢山ありますよ!

2023-06-16 14:47:40 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日から6月議会スタート。
一般質問の機会を頂いており、そこを充実させねばならんのは勿論のこと。
他にも色々と気になる話があり、なにかと準備が必要だと感じています。
そこらへんの話も追々、ご報告していかねばですね。

さて本題、もうちょっと続く3月議会での代表質問のご報告の続きです。
今日の話題は、6月議会の一般質問でも取り上げる予定の特殊勤務手当について。
それでは、どうぞ。

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【質問】
特殊勤務手当のうち、じんかい処理作業従事手当、ポンプ場業務従事手当、税務事務従事手当等、給料との二重支給性が疑われるものや、必要性に疑問があるものについて見直すべきと考えますが、市の見解はいかがでしょうか?
 ↓
【答弁】
特殊勤務手当につきましては、これまでも近隣他都市の状況等を踏まえ、廃止や減額改正などの是正を行ってきたところですが、現在の給与水準との関連の中で、その必要性についても更なる検討を行う必要があると考えております。
 ↓
【意見要望】
質問で例示したうち、じんかい処理作業従事手当は、ごみ収集業務等に従事した場合等に支給される手当です。
そもそもこれは職員にとっての本来業務であり、特別な手当が必要という理屈自体、私には理解できません。
ましてや民間では2人で収集している地域もあるのに、市の直営地域では全て3人。
一人当たりの給与も民間に比べて大幅に高い。
これでは到底、納得できないというのが、普通の市民感覚でしょう。
ポンプ場業務従事手当についても同じことが言えますし、国民健康保険をはじめ、他部署でも同様の業務に従事している中、税務事務に従事する職員にだけ手当が支給されるのも理解できません。
「更なる検討を行う必要があると考えて」いる旨、答弁がありました。
これだけ財源がない、財政が厳しいというなら、早急に特殊勤務手当全体の見直しに取り組むべきです。
強く指摘しておきます。
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特殊勤務手当は「著しく危険、不快、不健康又は困難な勤務その他の著しく特殊な勤務」に支給される手当。
でも、もともと市職員の給料って、同業の民間職種に比べると圧倒的に高いんですよね。
そんな中、さらに手当を支給するという考え方自体、どうにも納得しかねるのですよ、私には。
 ↓
【ご参照】
しぶやの市政報告52号×裏面@2018/2発行


今の西宮市役所は、ここらへんの見直しに甚だ消極的。
でも、こういうところこそ率先して見直していくべきだと私は強く思っています。
そのつもりで、しっかり今後も取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


不祥事が止まらない、西宮市役所。人事評価制度を充実・徹底させることも、忘れてはならない重要な対策です!

2023-06-14 14:50:33 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

今でも、時々みんなで筋肉体操@NHKを見ている私としては、この人選はかなり魅力的。
やるな...
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さて本題、6月議会×一般質問の告知さえ終わったというのに、未だに終わらせることが出来ていない3月議会×代表質問のご報告の続きですよ。
実は、まだまだあるもので、ちょっとペース上げていかなければ...なかんじですね。
それでは早速、始めます。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【質問】
「限られた人的資源で新たな行政需要に的確に対応するため」「人事評価に基づく職員のモチベーション向上につながる仕組みづくりや、超過勤務時間の縮減など働きやすい職場環境の整備に取り組み、働き方改革を進めてまいります」とのことでした。
この分野については、以前から多くの提言・主張をしてきたところであり、その中から3点、取り上げます。

1つ目、目標管理制度の徹底について。
現在の目標管理制度には、
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●局・部・課の目標が明確に示されていないため、各職員の目標が組織目標に則っていない
●職位に応じて求められる職責・職務・資質が明示されていないため、目標の水準自体が職員によって大きく異なる
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という問題があります。
こうした点を是正すると共に、人事評価に同僚・部下も評価者となる360度評価の視点を加えること。
厳格な評価と、順を追った指導・研修等を行っても業務態度に改善が見られない職員については分限処分の対象とすることが重要と考えますが、市の見解はいかがでしょうか?
 ↓
【答弁】
人事評価制度は、組織の活性化と人材育成を目的としており、特に目標管理においては、組織目標と個人目標の連鎖が重要であると考えております。
年度当初には、上司との面談を通じ、それぞれの職位に応じた目標を設定することとしているところですが、今後も目標が連鎖するよう研修の機会等を通じて、周知してまいります。

議員ご提案の360度評価は、部下からの評価を通じて、被評価者の意識改革を促すことが可能となり、管理職のマネジメント能力の向上に有効な手法の一つであると考えております。
近隣他都市で実施している事例の研究を進めており、今後、本市の実情にあった手法などを検討してまいります。

人事評価の厳格化については、今年度から評価結果のフィードバック方法や評価基準の変更、下位評価該当者に対する処遇の厳格化などの見直しを行ったところです。
評価結果が一定の基準を下回るなど、職責を十分果たすことができない職員については、人材育成につながる指導・研修のスキームが必要であると考えており、他自治体の取り組みを参考に検討を進めてまいります。
また、研修・指導を行っても、なお改善が見込めない場合には、分限処分も含めた厳しい対応が必要であると考えているところです。
 ↓
【意見要望】
目標管理制度については同じ方向を向いていることが確認できたと感じています。
その方向で、しっかりと進めてください。
対して、職位に応じて求められる職責・職務・資質を明示するべきという問題には言及がありませんでした。
これについても取組の必要性を強く指摘しておきます。

360度評価についてです。
「部下からの評価を通じて、非評価者の意識改革を促すことが可能となり、管理職のマネジメント能力の向上に有効な手法の一つであると考えて」いる旨の答弁を頂きました。
私もそう思います。
上からの評判はよいが、同僚や部下からの評判は最悪…という人は、どこの組織にもいると思います。
また人間である以上、好きなタイプも、あわないタイプもあるのが当然だと思います。
そういう意味で、自分以外の関係者からの視点を持ち、それを意識して人事評価はもちろん、日常の業務に取り組むことが重要です。
答弁にあったとおり、具体的な手法の検討を進め、早期に導入していただくよう要望します。

職責を十分果たすことが出来ない職員については指導・研修のスキームを構築する必要がある、それでも改善が見込めない場合には、分限処分も含めた厳格な対応が必要と考えている旨、ご答弁頂きました。
従来に比べて、一歩踏み込んだ答弁と受け止めており、評価します。
甚だ勤務成績が悪いが、それが容認されているようにしか見えない職員が存在する。
こうした状況は、真面目に仕事に取り組む職員のモチベーションを大幅に低下させます。
また、こうした職員が少なからず存在することで、業務負担の著しい偏在が生じ、部署全体に悪影響を与えている事例もあると聞きます。
こうした状況を許してはなりません。
答弁の内容に則った対応をしっかりと進めて頂きたい。
この点、強く要望しておきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇

不祥事が続発する中、人事評価制度を実効性の高いものにしていくことは、きわめて重要。
この分野については個別・具体のご意見・ご相談等を頂くこともあり、それについてもなんとか出来る範囲で対応していきたいと思っています。
とは言え、相談者に関する機密性の保持や、それによって意図せぬ形で相談者に迷惑を掛けてしまう場合のことを考えると、やはり肝となるのは制度に魂を入れ、全体に広げていくことであるはず。
言うは易く、行うは難い、この分野。
少しでも良い方向に持っていくことができるよう、引き続き、努めてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


今任期初めての一般質問は、6/26(月)14:50頃から。気合を入れて準備します!

2023-06-12 13:05:04 | 主張・広報と活動のお知らせ

今任期初めてとなる一般質問の日程が決まりました。
下に書かれている時間とは異なりますが、6/26(月)午後2時50分頃からの予定です。
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なお、現時点での質問予定項目は以下の通り。
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①公立中学校の卒業式日程について
②育休取得中の家庭の児童×留守家庭児童育成センターでの預かりについて
③公衆トイレの今後のあり方について
④災害発生時の情報発信のあり方と、災害状況の判断根拠について
⑤特殊勤務手当の見直しについて
-----
現在、鋭意、内容調整中。
全体として、実り多い質疑にできそうな感触を得ています。
乞う・ご期待。

持ち時間は52分ということになっていますが、こりゃ、その枠には収まりきらないかも…
ただ、その点については、同じ会派の先輩議員からご配慮いただけることになっています。
ここらへん、ほんとありがたい限りですね。

議員にとっての出番や役割は数あれど、本会議の場で行われる一般質問は、とても大切。
一言一句が議事録に残りますし、ここでしっかりした言質を取ることができれば、課題を前に進めていくことができます。
だからこそ、この場は議員に与えられたきわめて重要な役割の一つ。
ただ単に「言ったった!」だけでは勿体なすぎる。
頂いた職責に応えることができるよう、課題をしっかり前に進めるべく努めてまいります。

というわけで、しっかり準備を進めてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


重要なのは塀を高くして校門をオートロック化する等、ハード面での対応を充実させること。学校の安全性向上のための取組を進めるべきです!

2023-06-08 17:19:16 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

昨日付・神戸新聞WEBニュースの記事。
 ↓

 ↑
西宮市の公立小学校では平日午前中、警備員による校門警備が実施されていますが、中学校はその対象外です。
今回のこの件も「校門に警備員が配備されていれば起こらなかったのでは!?」という声もあるようです。
が、ことは、もう少し複雑だと思っておりまして。

公立小中学校の現状を考えた時、
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●正門以外にも出入り可能な門がある
●塀が低く、簡単に乗り越えられる
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等、不審者の侵入防止という観点からは、ハード面での問題を抱える学校が多いでしょう。
実際、今回事件が起きた中学校でも
-----
●業者が出入りする箇所が施錠されていない
●運動場の金網フェンスに破損がある
-----
等のハード面での課題があるという情報を頂いています。
こういう状況がある以上、正門前だけに警備員を配置したところで、果たして、どこまで実効性があるのか???という話になると思うんですよね。
また、その警備員の中にも高齢の男性が多く含まれているようです。
「安心」という面からの効果は一定あっても、実際のところ、どこまで「安全」が担保されているかという面では、疑問を持たざるを得ないと思っています。

そういう観点から、むしろ重要なのは
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●塀を高くし、門以外からは出入りできないようにする
●門を高く頑丈なものにした上でオートロック化する
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というハード面での対応を充実させることだと思っています。
そして、この点については教育委員会でも同じ問題意識を持っているようです。
ところが「お金がない(&行政課題としての優先順位は高くない...)」という理由から、ここに対する対応は放置されてきたというのが、実際のところだと思います。
ただ、こういう事件が実際に起きた以上、尚のこと、それではいかんと思うんですよね...

結局、なにをやりたいと思っても「お金がない...」ということがネックになる西宮市政。
だからこそ、このような財政状況を改善しなければならないと思いますし、そのうえで子供の安全にかかわる施策はしっかり推進していくべきだと思います。
そうした観点から、指摘・提案など進めてまいります。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


市の見解は「停職6ヵ月が妥当!」。でも、それって甘すぎるでしょ…

2023-06-07 18:18:41 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

統一地方選挙後、間もない4/26(水)に痴漢で現行犯逮捕された西宮市職員。
これに対して昨日、「停職6ヵ月の処分を下した!」との報告がありました。
こちら、昨日付の新聞記事です。
 ↓


以下、時系列に沿っての経過。

-----
4/26(水) 
・痴漢容疑で現行犯逮捕
・警察から市に在籍照会があり、市として当人が犯罪を犯して逮捕されたことを認識(ただし容疑等は、この時点では不明)
4/27(木)
・逮捕された副主査の親から有休申請があり、前日から有給休暇を取得


5/17(水)
・痴漢容疑で起訴
罰金30万円を即日納付(=法的には、罪を認めた)
5/18(木)・23(火)・26(金)
・市担当が本人から事情聴取
→上の新聞記事にある通り、本人は「自分は無実」と主張。市からは「それなら正式裁判に訴えないのか?」という話もした。
5/31(水)
・正式裁判請求可能な期限が到来
→本人が正式裁判へ進む意思を示さなかったことを確認したため、市として次の段階へ


6/1(木)
・分限懲戒審査委員会を開催
→メンバーは正副委員長が両副市長、委員は上下水道事業管理者・教育長・病院事業管理者・政策局長・総務局長・消防局長の8名で、全員が(広義の)市職員
→この場で、停職6ヵ月という処分内容が相当と判断
6/2(金)
・市長に報告し、処分決定
6/6(火)
・本人に処分書を送付し、メディアに発表
6/7(水)
・停職6ヵ月の期間開始


-----

過去には現行犯逮捕後、2ヶ月半もの間、漫然と給料を支給し続けた事例もありました。
そのことを考えると、今回の事例は現行犯逮捕後、処分が下されるまで1ヵ月と10日で、対応に要した期間はかなり短縮されています。
そうした意味では、今回の事件発覚当初から厳しく意見してきた効果は一定あったものと受け止めています。
 ↓
【ご参照】
【ご報告】昨日の臨時議会で、所得の低い子育て世帯/住民税非課税世帯等に給付金を支給する事業が確定しました&職員の不祥事について@2023/5のブログ

一方で、今回の内容については4つ意見があります。
一つ目は、後日、申請された親からの有給申請を認めて、前日からの有給休暇を認めていること。
こういうのを認めるから、いろんな運用がゆるゆるになっていくと思うんですよね。
ほんま、理解できません、この感覚…
 ↓
【ご参照】
西宮市役所は「働かないおじさん」のパラダイス!? ~在宅勤務者の業務量の把握・進捗確認が必要です~@2020/4のブログ

二つ目は5/18(木)に本人に接見した後も有給休暇の取得を認め、給料を全額支給している点です。
地方公務員法には起訴事実を確認した後、給料を40%減額する「起訴休職」という制度が定められています。
これを適用せずに有給休暇取得を認め、100%の給料を支給し続けた点には強い違和感を持っています。

三つ目は6/1(木)の処分内容確定後、実際に処分を下したのが6/6(火)と日数を要している点です。
この間もずっと給料を全額支給していることを考えると、この期間は極力、短縮するべきだったという点にも、強い違和感を持ちます。

そして四つ目、なぜ、この事案が停職6ヵ月なのか、という点です。
報道内容等を総合すると、この件は
-----
●継続して痴漢被害に悩まされていた女子高校生が鉄道警察に相談
→相談を受け、鉄道警察が電車内で状況確認
→痴漢行動を確認した警察官が、ホームに降りてから声を掛けて現行犯逮捕
-----
という段階を経ており、誤認逮捕である可能性はきわめて低い(というか、ほぼない)と受け止めています。

また
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●継続して痴漢被害に遭っていた被害者が相談したことによって、行為を確認されたという経過
●即時罰金を納付していながら、罪は認めないし、被害者に謝罪もしない
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という経過からも、むしろ常習性・悪質性は高いと判断すべき案件だと思います。
が、これに対して、市は「裁判所が認定した事実(常習性には触れられていない)を懲戒処分の前提となる事実として認定したうえで、当該職員においては以前に処分歴はない反面、裁判所では犯罪の事実を認めながら市に対してはこれを否定していることを加味し、先行事例や他市事例を踏まえ、総合的に判断し、停職処分として最も重い6ヵ月が妥当」という判断を下しました。
いやいや、それって甘いと思うんですけどね...
市の懲戒指針でも痴漢については「免職・停職・減給」という内容が示されているわけですし、より踏み込んだ処分を考えるべきだったと思います。
こういう姿勢の甘さこそが、続発する不祥事の背景にあるのでは???と思わずにいられません。
そして、こういう姿勢で臨むから、「だから西宮市は…」という目で見られるんだと思うんですよね。
そこの深刻さをこそ、きちんと認識してもらいたいのですが…
 ↓
【ご参照】
またもや西宮市職員が逮捕されました... この背景には、どうしようもない組織全体の澱や澱みがあるのでは???@2020/9のブログ

真面目に、真摯に、仕事に取り組んでいる職員さんからすれば嘆かわしいにも程がある話だと思います。
ほんと、恥ずかしい話が多すぎる...

途方に暮れる思いも持ちつつ、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。