西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

不祥事を起こした職員は、厳しく処罰する。働かない職員には然るべき評価をくだし、人事・給与にも反映させる。そんな当たり前の形で、市政を運営するべきです!

2019-07-03 17:47:49 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日は総務常任委員会。
入札情報漏洩事件についてはマスコミさんの関心も強かったようで、NHKのニュースでも取り上げられました。
こちらについては色々思うところもあるので、また改めて取り上げようと思います。
と言うより、今まさに取り上げている一般質問のご報告も、ある意味これと通底する内容かと...

 ↓
官製談合受け職員倫理研修強化を@NHK WEBニュース

 ↓
【もひとつご参照】
内部だけで対応を検討したってアカンでしょ。不正行為の再発防止のためには、豊富な知見を持つ第三者こそが中心となるべきです!@2019年2月のブログ

というわけで、今日は先日のブログの続きです。
なお意見・要望中の「 」内は、いずれも当局答弁からの引用です。
それではどうぞ。

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【質問①】
職員の不祥事に対して、厳しい姿勢で臨むことが不祥事の発生抑止につながると考える。
そうした認識を持ち、不祥事発覚時には、より厳しい姿勢で処分に臨むべきと考えるが、どうか?
 ↓
【答弁①】
~前略~
今般の本市職員の不祥事が続発している状況を踏まえ、制度面での厳罰化に留まらず、ご指摘の運用面についてもより厳しい対応をとることも検討する必要があるものと考えております。
今回の職員手当等の不正受給事案を含めた不祥事につきましては、言うまでもなく公務員としてあってはならない行為であり、こうした市民の信頼を損なう行為があった場合には、社会通念を逸脱しない範囲で、公平公正に事案審査を行いつつ、厳しい姿勢で対処してまいります。

【質問②】
他にも、通勤手当の不正受給が行われている可能性がある。
全職員を対象とした調査を再度実施するべきと考えるが、どうか?
 ↓
【答弁②】
再発防止のための効果的な調査を行うという観点から、実施時期やその手法など早急に検討し、改めて調査を実施したいと考えております。

【質問③】
約束した内容を反故にした結果、10年前と同様の不祥事が発生したことについて、どう考えているのか?
また今後、同様の事例の発生を防ぐため抜本的な対策が必要と考えるが、どうか?
 ↓
【答弁③】
~前略~
今回の、通勤手当の不正受給事案が発生したことに関しましては、市といたしましても非常に重く受け止めております。
議員ご指摘の複数回の調査や、年ごとの調査実施時期の変更について検討する必要性があったのではないかと考えています。
今後の対策といたしましては、例えば、職員が通勤手当の申請をする際、定期券等の確認をおこなうなどの方法が考えられますが、不正防止と事務効率の両面の観点から、他市の取り組み事例を研究し、認定の基準も含めて、通勤手当にかかる運用方法の見直しについて検討してまいります。

【まとめて要望】
「全職員を対象とした調査を再度実施するべきではないか?」という質問に対しては、「実施時期やその手法など早急に検討し、改めて調査を実施したいと考えております」とのことでした。
当時から危惧していたことが実際に起こったこと、それが私が指摘し、約束した内容が反故にされた結果であるということに、なんとも表現しがたい思いでいます。
今度こそ、答弁にあった通り「不正防止と事務効率の両面の観点から」「認定の基準も含めて、通勤手当にかかる運用方法の見直しについて検討して」頂きたい。
厳しく反省を求めると共に、強く要望しておきます。

「不祥事に対して、より厳しい姿勢で臨むべきではないか?」という質問に対しては「制度面での厳罰化に留まらず、ご指摘の運用面についてもより厳しい対応をとることも検討する必要があるものと考えております」「社会通念を逸脱しない範囲で、公平公正に事案審査を行いつつ、厳しい姿勢で対処してまいります」とのことでした。
先程の人事評価の話にも通じますが、不祥事発覚時に甘い処分に終始することが、職員に、どのようなメッセージを送ることになるのかをよくよく考えるべきです。
これだけ頻繁に、呆れるような不祥事が発覚するのは、はっきり言って異常です。
このような状態の中で、なにか、これさえすれば正常化するというような特効薬など、どこにもありません。
市は、なにかと言うと「あらゆる対策を実施する」と仰いますが、実際に出てくる話は、研修の充実・倫理意識の向上といった内容が中心です。
勿論、それですべての問題が解決するのであれば、それに越したことはないでしょう。
しかしながら現状を見る限り、それだけでは不十分なのは明らかです。

不祥事を起こした職員は、厳しく処罰する。
きちんと働かない職員には然るべき評価をくだし、人事・給与にも反映させる。
そういう当たり前の形で市政を運営しなければ、今の非常事態を脱することなどできない。
たるみにたるみ、緩みに緩んだ綱紀を粛正することもできない。
そういう感覚を持つべきです。

そして不祥事の再発防止策は精神論や個人の倫理観に頼ったものではなく、制度面での対策を講じることにこそ重点を置くべきです。
この点、強く指摘しておきます。

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こんな話を何度も取り上げなければならないこと自体、なんとも切なく、悲しい話だと思っています。
状況の抜本的改善につなげることが出来るよう、微力を尽くしてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。