できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

10月7日のプリキュアの話です。

2018-10-07 09:17:49 | プリキュア話

おはようございます。

つい先ほど今朝のプリキュアおわりました。またいつもどおり、今日のコメントを。

まずは、この話から。今月末に劇場版映画が公開されるので、それに向けた物語の展開がはじまりましたね。次回予告では歴代プリキュアせいぞろいみたいな話がでていましたし、今日登場したクライアス社のドクター・トラウムは、プリキュアたちがいっそ赤ちゃんだったら勝てるのに…みたいなこと言ってました。映画の予告では、歴代プリキュアが赤ちゃんみたいに小さくなるようですよ。

続いて、本編の話です。今回の話は、夏休み中の出産ネタの回につながる話でした。さあやちゃん(キュアアンジュ)はその出産ネタの回のときに、産婦人科医の仕事に感動していました。そのさあやちゃんは大女優のお母さんにあこがれて、自分もテレビCMやドラマに出たりしているのですが…。今回、医療物のドラマにでることが決まって、役作りのために、夏休みに行った産婦人科で体験活動をするという、まあ、そんな展開でした。

その産婦人科でのさあやちゃんの体験活動にかぶせて、いろんなエピソードが今回、展開されまして…。たとえば、こんな感じです。

・2人めの子どもを産むために帝王切開を予定しているお母さんと、「もうすぐお姉ちゃんになるから」といって、お母さんに甘えたい気持ちをがまんする幼い女の子を出す。

・帝王切開での出産前のお母さんの不安に、さあやちゃんはネット情報を検索して「大丈夫だ」と伝えようとするけど、産婦人科医は「きっと、そんなネット情報で誰にでもあてはまることではなくて、このお母さんだからという不安がある」という話をする。

・そのとき、さあやちゃんは幼い女の子のことを思いだす。その女の子と話をすると、ドジだけどやさしいお母さんが大好きだけど、弟が生まれるからもう自分だけのお母さんじゃなくなる…と泣く。

・一方、そのお母さんは産婦人科医に、最初の子ども(=その女の子)が生まれてから失敗ばかりで、申し訳なく思っていると伝える。

・そのお母さんがいよいよ病室を出るときに、さあやちゃんがその女の子を連れていく。女の子はお母さんに「ぎゅっとして」という。お母さんは涙を流しながら抱きしめる。その様子を見て、産婦人科医が「失敗はしていなかったよ」と伝える。

・無事に出産後、お母さんが生まれたばかりの弟を抱っこしているところに自分もくっついて、その女の子が「お姉ちゃんだよ」という。

・体験活動を終えて病院を出ようとするさあやちゃん+他のプリキュアのところへ、「さあや先生!」といってその女の子がお礼を言いに来る。さあやちゃんは医者の仕事にあらためて何か感じるところを抱く。

まあ、ざっと、今回はこんな物語の展開でした。

このままだと、年末までのどこかの回で、さあやちゃんはきっと、医者になるか、役者になるか、どちらをとるのか? それとも両方を目指すのか? というような回がでてくるのではないかな…と思いますね。

それと、今回の物語のように、さりげなく「弟や妹が生まれるときの姉・兄になる子どもの気持ち」と、「そういうときのお母さんの気持ち」をちりばめているのが、やっぱり、プリキュアらしいですね。こうやって親子双方に何かぐっとくるものを描いているんですよね、上手に。

そして、「ある回で展開された物語が、別の回の物語の伏線になる」というかたちで、1年間の流れが作られている…というところでしょうか。なにしろ、夏休みの出産のときに「うるさい」と言われたドクター・トラウムですら、今回は猛オシマイダーを「静音」モードかなにかで出撃させていましたので…。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする