☆ 昨日の復習
後手番中原先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜
昭和53年9月、有吉道夫先生と第17期十段戦です。
大山先生の中飛車穴熊です。
有吉先生は左美濃から銀冠に
あれ?さらに銀冠穴熊ですか?今風ですね。
でも大山先生が石田流に組み替えるのを見て、普通の銀冠です。角筋を通したまま穴熊にするほうが面白かったのに。
それから角筋を通して
銀も出て盛り上がります。このほうが有吉先生らしいです。
33角には角をぶつける。ここでは当然なのですが、ちょっとバランスが悪いと思うのです。
98香が損している感じだし、銀を上がって引いてで手損です。ここでは41角~23角成を狙いたいのですが、44角28飛36角でさばかれます。
よって52から角を打ち、(44角から飛車の取り合いもないことはないですが)44飛に35歩。これで34歩は42飛なので、34角成のねらいです。あまりぱっとしないですが。
大山先生は7筋を突き捨てて角を打ち
68銀と固めるのも有吉先生らしい手ですが、大山先生は4筋も突き捨てて角を成るものなんですね。これで46飛があるので
34馬で交換、角を打って
桂馬の取り合いです。と金ができるほうが良いものなんですが、穴熊は遠いです。
大山先生が桂を打てば
有吉先生も。でもこれはミスで、62歩同金寄74桂が手順というものです。48馬と使われて
44角に75馬がぴったり。有吉先生の調子がおかしいです。角を打たないで62歩75馬82桂成同金上61歩成、は空振りのようでも と金を作って勝負でしょう。
有吉先生の粘りです。底歩を打って
78銀と埋めて
86桂は攻防。これで難しいのかと思ったら、大山先生から端歩突きです。桂馬を打ったばかりですから、本当に驚きます。意味は、94同歩に97歩から95まで連打して香を吊り上げ、86馬から96桂。
有吉先生は底歩で受けますが、桂を打たれました。このとき78にあるのが銀ですからもろいのです。
54の銀をまっすぐ出る、ななめ駒を取れば詰めろです。
結局66の角を54の銀で取られたことになり
どうにも息苦しいです。困りました。
非常手段で竜を切って金を打ち
94の香を外すのですが、大山先生も竜を切って
飛車を打ち込みます。(金でもよいのですが)
投了図。
少し有吉先生の指し方がおかしかったのですが、それでも良い勝負でした。銀冠が優秀なのだと思います。
大山先生の終盤の94歩が見事。誰も予想していないでしょう。
タイトル挑戦失敗したばかりですが、大山先生は好調を保っているようです。でも穴熊は向いていないと思うのですが。
後手番中原先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜
昭和53年9月、有吉道夫先生と第17期十段戦です。
大山先生の中飛車穴熊です。
有吉先生は左美濃から銀冠に
あれ?さらに銀冠穴熊ですか?今風ですね。
でも大山先生が石田流に組み替えるのを見て、普通の銀冠です。角筋を通したまま穴熊にするほうが面白かったのに。
それから角筋を通して
銀も出て盛り上がります。このほうが有吉先生らしいです。
33角には角をぶつける。ここでは当然なのですが、ちょっとバランスが悪いと思うのです。
98香が損している感じだし、銀を上がって引いてで手損です。ここでは41角~23角成を狙いたいのですが、44角28飛36角でさばかれます。
よって52から角を打ち、(44角から飛車の取り合いもないことはないですが)44飛に35歩。これで34歩は42飛なので、34角成のねらいです。あまりぱっとしないですが。
大山先生は7筋を突き捨てて角を打ち
68銀と固めるのも有吉先生らしい手ですが、大山先生は4筋も突き捨てて角を成るものなんですね。これで46飛があるので
34馬で交換、角を打って
桂馬の取り合いです。と金ができるほうが良いものなんですが、穴熊は遠いです。
大山先生が桂を打てば
有吉先生も。でもこれはミスで、62歩同金寄74桂が手順というものです。48馬と使われて
44角に75馬がぴったり。有吉先生の調子がおかしいです。角を打たないで62歩75馬82桂成同金上61歩成、は空振りのようでも と金を作って勝負でしょう。
有吉先生の粘りです。底歩を打って
78銀と埋めて
86桂は攻防。これで難しいのかと思ったら、大山先生から端歩突きです。桂馬を打ったばかりですから、本当に驚きます。意味は、94同歩に97歩から95まで連打して香を吊り上げ、86馬から96桂。
有吉先生は底歩で受けますが、桂を打たれました。このとき78にあるのが銀ですからもろいのです。
54の銀をまっすぐ出る、ななめ駒を取れば詰めろです。
結局66の角を54の銀で取られたことになり
どうにも息苦しいです。困りました。
非常手段で竜を切って金を打ち
94の香を外すのですが、大山先生も竜を切って
飛車を打ち込みます。(金でもよいのですが)
投了図。
少し有吉先生の指し方がおかしかったのですが、それでも良い勝負でした。銀冠が優秀なのだと思います。
大山先生の終盤の94歩が見事。誰も予想していないでしょう。
タイトル挑戦失敗したばかりですが、大山先生は好調を保っているようです。でも穴熊は向いていないと思うのですが。