昭和47年4月、高島弘光先生との第20回王座戦です。
大山先生の四間飛車に高島先生の玉頭位取り。これを位取り拒否に。
74歩を嫌って、77銀の前に75歩とする将棋のほうが多いのですが、たまにあります。若いころに内藤米長戦の名局集を並べたことがあります。端攻めから居飛車の内藤先生が作戦勝ちで快勝というもの。
大山先生は早めに84歩で備えたので、高島先生は窮屈な駒組みです。
後手の形がいいですね。作戦勝ちなので後手番ですが大山先生から動きます。
飛と角のさばき合いに。
この馬引きが気分いいです。ということは、最初の55歩に同歩のほうがよかったか。そのほうが55馬が安定しないので。
高島先生もどうにか手を作ろうと必死ですがもちろん大山先生は相手にせず。
それでもどうにか玉頭から手がかりができました。
これで勝負の形になりました。
でもこの底歩は本当に堅く見えます。
端攻めで寄せるのですか。これがよい感覚ですね。
高島先生の最後の突撃で
これが投了図です。
高島先生は攻め将棋なのに玉頭位取りで、大山先生相手では勝てる可能性が少ないように思います。流行だったのでしょう。相手が無意味に粘ることをしないので、形を作らせて端だけで寄せてしまうやりとりは、大山先生としてはどこまで意識していたのでしょうか。心理状態まで読み取っていたのでしょうか。恐ろしさを感じます。
これは先後逆にして並べてみてください。
#KIF version=2.0 encoding=UTF-8
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
開始日時:2016/01/10 16:47:28
手合割:平手
先手:高島弘光7段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 6八銀(79)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5八金(49)
18 7二銀(71)
19 5七銀(48)
20 4三銀(32)
21 7七銀(68)
22 7四歩(73)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 6六銀(57)
26 7三銀(72)
27 7五歩(76)
28 同 歩(74)
29 同 銀(66)
30 7四歩打
31 8六銀(75)
32 8四歩(83)
33 7六銀(77)
34 6四歩(63)
35 3六歩(37)
36 7二金(61)
37 6六歩(67)
38 5二金(41)
39 7九角(88)
40 4五歩(44)
41 6七金(58)
42 5四銀(43)
43 7七桂(89)
44 6三銀(54)
45 8九玉(78)
46 5四歩(53)
47 7八金(69)
48 5五歩(54)
49 2四歩(25)
50 同 歩(23)
51 3五歩(36)
52 5六歩(55)
53 3四歩(35)
54 5五角(33)
55 2四飛(28)
56 1九角成(55)
57 2一飛成(24)
58 5五馬(19)
59 5三歩打
60 6二金(52)
61 3一龍(21)
62 4三飛(42)
63 3五角(79)
64 4六歩(45)
65 5二歩成(53)
66 同 銀(63)
67 7五歩打
68 5七歩成(56)
69 7四歩(75)
70 同 銀(73)
71 5七金(67)
72 5三歩打
73 7三歩打
74 同 金(62)
75 7五歩打
76 6三銀(74)
77 7四桂打
78 同 金(73)
79 同 歩(75)
80 4七歩成(46)
81 6七金(57)
82 4一歩打
83 7五銀(86)
84 5七と(47)
85 同 角(35)
86 4九飛成(43)
87 7九角(57)
88 9五歩(94)
89 8四銀(75)
90 8三香打
91 7三金打
92 同 桂(81)
93 同 歩成(74)
94 同 金(72)
95 同 銀成(84)
96 同 玉(82)
97 8五桂打
98 6二玉(73)
99 7三金打
100 6一玉(62)
101 4二歩打
102 9七桂打
103 投了
まで102手で後手の勝ち
大山先生の四間飛車に高島先生の玉頭位取り。これを位取り拒否に。
74歩を嫌って、77銀の前に75歩とする将棋のほうが多いのですが、たまにあります。若いころに内藤米長戦の名局集を並べたことがあります。端攻めから居飛車の内藤先生が作戦勝ちで快勝というもの。
大山先生は早めに84歩で備えたので、高島先生は窮屈な駒組みです。
後手の形がいいですね。作戦勝ちなので後手番ですが大山先生から動きます。
飛と角のさばき合いに。
この馬引きが気分いいです。ということは、最初の55歩に同歩のほうがよかったか。そのほうが55馬が安定しないので。
高島先生もどうにか手を作ろうと必死ですがもちろん大山先生は相手にせず。
それでもどうにか玉頭から手がかりができました。
これで勝負の形になりました。
でもこの底歩は本当に堅く見えます。
端攻めで寄せるのですか。これがよい感覚ですね。
高島先生の最後の突撃で
これが投了図です。
高島先生は攻め将棋なのに玉頭位取りで、大山先生相手では勝てる可能性が少ないように思います。流行だったのでしょう。相手が無意味に粘ることをしないので、形を作らせて端だけで寄せてしまうやりとりは、大山先生としてはどこまで意識していたのでしょうか。心理状態まで読み取っていたのでしょうか。恐ろしさを感じます。
これは先後逆にして並べてみてください。
#KIF version=2.0 encoding=UTF-8
# ---- Kifu for Windows V7 V7.22 棋譜ファイル ----
開始日時:2016/01/10 16:47:28
手合割:平手
先手:高島弘光7段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 6八銀(79)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5八金(49)
18 7二銀(71)
19 5七銀(48)
20 4三銀(32)
21 7七銀(68)
22 7四歩(73)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 6六銀(57)
26 7三銀(72)
27 7五歩(76)
28 同 歩(74)
29 同 銀(66)
30 7四歩打
31 8六銀(75)
32 8四歩(83)
33 7六銀(77)
34 6四歩(63)
35 3六歩(37)
36 7二金(61)
37 6六歩(67)
38 5二金(41)
39 7九角(88)
40 4五歩(44)
41 6七金(58)
42 5四銀(43)
43 7七桂(89)
44 6三銀(54)
45 8九玉(78)
46 5四歩(53)
47 7八金(69)
48 5五歩(54)
49 2四歩(25)
50 同 歩(23)
51 3五歩(36)
52 5六歩(55)
53 3四歩(35)
54 5五角(33)
55 2四飛(28)
56 1九角成(55)
57 2一飛成(24)
58 5五馬(19)
59 5三歩打
60 6二金(52)
61 3一龍(21)
62 4三飛(42)
63 3五角(79)
64 4六歩(45)
65 5二歩成(53)
66 同 銀(63)
67 7五歩打
68 5七歩成(56)
69 7四歩(75)
70 同 銀(73)
71 5七金(67)
72 5三歩打
73 7三歩打
74 同 金(62)
75 7五歩打
76 6三銀(74)
77 7四桂打
78 同 金(73)
79 同 歩(75)
80 4七歩成(46)
81 6七金(57)
82 4一歩打
83 7五銀(86)
84 5七と(47)
85 同 角(35)
86 4九飛成(43)
87 7九角(57)
88 9五歩(94)
89 8四銀(75)
90 8三香打
91 7三金打
92 同 桂(81)
93 同 歩成(74)
94 同 金(72)
95 同 銀成(84)
96 同 玉(82)
97 8五桂打
98 6二玉(73)
99 7三金打
100 6一玉(62)
101 4二歩打
102 9七桂打
103 投了
まで102手で後手の勝ち