産興商会のブログ

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和菓子の着色料

2017年06月07日 | 日記

 和菓子の中でも、干菓子・生菓子には、美しく見せるために着色料を用いているものが多くあります。

 それらに使用する着色料は、合成着色料が多いと思います。合成着色料の特徴としては、比較的、鮮やかな色が出せることです。和菓子には、昔から合成着色料が使用されることが多く、赤色3号は綺麗なピンクに、赤色106号は紫色に着色できます。もし天然着色料を使用して鮮やかなピンクにしたい場合はコチニール色素が使用できますが、餅などの原料が白い製品の場合は赤ビート色素なども使用できます。

 合成着色料の色数は、天然着色料と比べて少ないことも特徴です。青色1号と黄色4号を混ぜ合わせると緑色になりますが、天然色素メーカーはクチナシ青色素とクチナシ黄色素あるいはベニバナ黄色素を混ぜてグリーン色を作ります。おそらく、天然色素の方が微妙な色の違いを出せるのではないかと考えますが、もしお客様の商品にピッタリの色合いが見つかれば、より良い商品にすることが出来ます。

 天然着色料の原料は天然物なので、色の濃度が同じでも、メーカーによっては微妙に色合いが異なる場合もあると聞きます。原料の産地によっても色が違ってくることがありますので、天然着色料のメーカーは原料生産地の海外に視察していろいろ確認しているようです。

 

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