アミノ酸で知られる調味料には、色々な種類があります。
イノシン酸はカツオに含まれる旨み成分の1つですし、グア二ル酸は椎茸の旨み成分です。イノシン酸・グア二ル酸などを調味料として食品に加えた場合は、食品表示で「調味料(アミノ酸)」などと表記します。食品に複数の調味料を加える場合、それぞれの調味料を別々に計量して原料に加えますが、実際、アミノ酸の添加量はそれほど多くないため、入れすぎなどの間違いが起きないように各アミノ酸の計量を正確に管理しなければなりません。
複数のアミノ酸成分を持ったものに、酵母エキスがあります。酵母エキスは、カツオや椎茸などの旨みを出すことが出来ます。複数のアミノ酸の相乗効果によって食品の旨みを引き立てるほか、塩なれ、酢のかどを抑えたり、匂いのマスキング(隠す)、食品中の食塩の量を減らせることも出来ます。添加量は、食品に対して0.1~2%程度です。
その他、ビールを製造したときに出る副産物のビール酵母は同じ酵母の仲間ですが、これは栄養が豊富ですので調味料には用いられず、健康食品や魚の飼料などに使用されることが多いです。
今年一年、ブログにお付き合いくださり、誠に有難うございました。
弊社ホームページ http://www.sankou-shokai.co.jp/