産興商会のブログ

日常での出来事、その他

ラクハートと寿司シャリロボット

2017年10月31日 | 日記

 昔、メーカーの人に聞いた話ですが、パンの型には、ラクハートと呼ばれる食用油と除菌アルコールを混合したものを使っているところもあるようです。

 パン型とパンを綺麗にはがすために、食用油を含んだ製品をスプレーしていますが、除菌効果のあるアルコールを混合していますので延びが良く、少量の使用で済むようです。

 ラクハートは、寿司のシャリ(酢飯)を握るロボットにも一部使用されています。いずれも、機械と食品の接触する部分にあらかじめスプレーしておき、スプレーした後に機械を動かします。うどん・ラーメンの生地はミキサーで捏ねることが多いため、ミキサー部分にあらかじめスプレーした後に小麦粉・水などの原料を入れて捏ねると、作業後の清掃が簡単になります。一部の冷凍食品では、プラスチックトレーから食品を剥がしやすくするためにも使用されています。

 除菌目的だけの場合は、通常の除菌アルコールの方が良いと思います。手指にラクハートをスプレーすると、滑りやすくなってケガの元となる可能性があります。

 

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皮革製品とレシチン

2017年10月30日 | 日記

 皮革製品の手入れで、汚れを落とした後にクリームや保革剤を使用する場合があります。

 乳化性のクリームの主原料は水・油脂・ワックスですが、ワックスの代わりに大豆レシチンを使用できる場合があります。食べられるクレヨンの主原料はミツロウですが、これも天然のワックスです。ミツロウは常温で固体ですが、大豆レシチンはペースト状で使いやすく、同じく口に入っても安心な素材です。

 皮革クリームの油脂原料に加える大豆レシチンペーストの添加量は、油脂に対して1%ぐらいだと思います。革を柔軟にし、クリームが浸透しやすくなります。ワックスの現在の価格状況はわかりませんが、もし大豆レシチンが使用できれば安価に製造できる可能性もあります。

 大豆レシチンを味噌に添加すると、香りが飛びにくくなるようです。大豆製品の味噌・醤油と相性が良いかと思いますが、麹の酵素力増大・醤油酵母の対塩性増大にも効果があるようです。

 

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日持ち向上剤の種類について

2017年10月26日 | 日記

 弊社では、数種類の日持ち向上目的の食品添加物・調味料をホームページに掲載していますが、お客様にとっては、どの商品を使ったらいいのか迷われることがあるかと思います。

 日持ち目的の場合、大きく惣菜用・菓子用の2種類に分けることが出来ます。

 惣菜用の場合、原料で良く使用されるのは酢酸ナトリウムです。酢酸ナトリウムは幅広い抗菌効果を持ち、それを主原料に、他の物質を混合してオリジナルの製品を各メーカーは作っています。弊社で良くお勧めするのは、酢酸ナトリウムに特に日持ち効果の高い天然ポリリジンを混合した製品です。そして1~2日ほどチルド状態で日持ち延長したい場合は他の製剤をお勧めすることもありますし、漬物類などではソルビン酸カリウムも良く使用されています。

 ソルビン酸カリウムは、法律により使用できる食品と添加量上限に制約があります。菓子類の日持ちには、グリシンが主成分とした製剤が良く使用されますが、グリシンは長時間の加熱により茶色く変色する場合がありますので、加熱した最後に加えるなど、工夫が必要な場合もあります。もし、どの製品を使用すれば良いかご不明な場合は、使用する食品の種類と、保存状態(チルド・常温など)・日持ち希望日数(あるいは何日間日持ち延長させたいか)をお教えいただければ、最適と思える商品をご提案させていただきます。

 

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ビタミンCとローズマリー

2017年10月25日 | 日記

 最近、ビタミンCの供給が難しくなっているようです。

 中国で作られているビタミンCなどの原料は、中国の環境規制のため出荷が難しくなっているところもあるようですが、日本で一番ビタミンCが使用される食品は、清涼飲料水だと思います。

 清涼飲料水には、酸化(変色・酸敗)防止目的としてビタミンCなどが添加されます。ビタミンCは水溶性ですので油脂には溶けませんが、ローズマリー抽出物の製剤には水・油脂の両方に混合できる製品があるため、乳飲料などにも使用できます。植物ローズマリーの葉・花より抽出した成分で、ヨーロッパでは肉料理に用いられてきたハーブの一種です。若干の日持ち効果も期待できるようです。

 ローズマリー抽出物は、変色・酸敗を抑制しますので、冷凍魚介類・魚介類干物、あるいは畜肉にも使用できます。その場合は原料と混合できないため、ローズマリー抽出物を水で薄めた液に浸漬してから、冷凍・干物などに処理します。

 

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化粧品とBG

2017年10月24日 | 日記

 市販のハンドクリームには、BG(1,3-ブチレングリコール)と呼ばれる成分が入っていることが多いです。

 BGの主な目的は、保湿と防腐です。BGは食品添加物ではないので食品には入れられませんが、化粧品では良く用いられています。

 最近、口に入っても大丈夫なように食品添加物で代用して化粧品を作りたいとおっしゃるお客様がおられました。保湿で代用できるのは、グリセリン・ヒアルロン酸などが使えると思います。グリセリンは22kgの缶入、ヒアルロン酸は1kg入になります。香料には合成のものと天然のものがございますが、天然ゆず香料などが化粧品に合うかもしれません。

 そして化粧水など、水分の多いものは腐敗がしやすいですが、製品をパックして加熱などの殺菌処理が出来れば、ある程度の日持ちは出来るような気がします。

 

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