産興商会のブログ

日常での出来事、その他

タピオカドリンク

2019年08月22日 | 日記

 タピオカドリンクに使用されている黒い弾力のある粒々は、キャッサバから作られたタピオカでんぷんの粉から作られています。

 タピオカでんぷんは粉末ですので水分を加え、造粒機などを使って雪だるま式に球状にして、それを茹でて作ります。乾燥タピオカは茹でたものを乾燥したものですが、乾燥させるより冷凍する方が保管しやすいと思います。タピオカを加工し耐冷蔵性を高め、そして冷凍保存させるために耐冷凍性を持たせたタピオカ加工デンプンを使うと品質が安定します。

 造粒機はステンレス製の、金平糖を作る時のような機械ですが、熱は加えません。直径の大きい平らな円盤の上に水とデンプンを混合してそぼろ状にしたものを回転によって粒にしていくようですが、最近では台湾製の機械や押し出し式パスタマシンを用いても出来るようです。

 タピオカの黒いものは、カラメルシロップを添加しています。カラメルは砂糖を加熱して茶色く焦がした甘味のあるもので、ドリンクに入れると風味・味が良く食べやすくなります。赤・青・黄色に着色する場合は、天然色素がお勧めです。そして弾力を加えるにはグアーガム・キサンタンガムがお勧めです。

 

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赤ビート色素

2019年08月05日 | 日記

 野菜色素の1種である赤ビート色素は、赤ダイコンから作られた色素ですが、色合いは赤ではなく、どちらかと言えばピンク色に近いと思います。

 コチニール色素は鮮やかな濃いピンクになり安定性が良いと思いますが、野菜の漬物などには野菜色素の方が相性が良いと思います。

 野菜色素は全般的に熱に強くありませんので、加熱し続けたり食品のpHによっては変色する恐れがあります。加熱しないものとして漬物類のほか、イチゴのアイスクリームなど冷菓を着色するのにも赤ビート色素は使用されます。紅白餅などにも使用されますが、これはモチゴメを蒸す時間が比較的短いので、大丈夫なのだと思います。アイスクリームの黄色着色で良く使用されるのはベニバナ色素ですが、他の黄色着色料でしたらクチナシ色素やウコン色素などがあります。

 卵黄を使用した本格的なアイスクリームには、カロチン色素を加えることもあります。ウコンやカロチンは栄養的にも優れているようです。

 

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