産興商会のブログ

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蕎麦の日持ち2

2020年10月16日 | 日記

 蕎麦は小麦粉を使って作るラーメン・うどんと違って経験上、日持ちする期間が少し短くなると思います。

 お土産用として販売されている生うどん・生ラーメンはアルコールを少し練り込めば日持ち期間を延ばす事が出来ますが、蕎麦にアルコールを添加すると匂いがおかしくなるため、蕎麦にアルコールは使用できません。

 一般的に蕎麦の日持ちにはpH調整剤が使用されます。これは蕎麦のpHを少し酸性側に傾けることで菌の繁殖を抑えますが、生蕎麦・茹で蕎麦の両方に使用する事ができます。pH調整できる酸性のものとして果実酸などが使用できますが、醸造酢などを入れているお店もあります。醸造酢の主成分は酢酸ですが、酢酸は酸味が多いので、加工して酸味を感じさせず酸臭だけを残した酢酸ナトリウムを主成分に使ったpH調整剤も販売されています。

 うどんにはpH調整剤は使用できますが、酸性のpH調整剤はラーメンには使用できません。ラーメンにコシ・風味を出すために使用される「かんすい」はアルカリ性のため、酸性とアルカリ性が中和されて互いの効果が無くなるためです。もしラーメンの保存性を高めるには貝殻焼成カルシウムのほか、捏ね水に入れるかんすいの量を増やして麺のアルカリを高める方法もあります。

 

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