蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

千葉ロッテマリーンズ 2017年シーズンを振り返って

2017年12月23日 | 野球
千葉ロッテマリーンズ 2017年シーズンを振り返って

ロッテファンになってから約20年。最悪のシーズンでした。(以下、敬称略)
夏場以降タレて最下位とかならまだしも、シーズン開始からぶっちぎりで最下位独走とあっては野球自体から興味がなくなりそうになりました。
オープン戦首位だったのですが、たまたま過去同じことがあった年はやはり最下位だったそうで、選手や首脳陣も「今年はいけるぞ」と思って開幕したらSBに3タテくらって「ああ、やっぱりだめか」なんて挫けてしまったのでしょうか。そのSBにデスパイネを引き抜かれたのがすべてだったようで、軸がいない打線のもろさが露呈されてしまいました。やはり1発の怖さがある打者がいないとピッチャーは楽なんでしょうな。ペーニャが打ち出したらそれなりに形になってきたのもその証でしょう。

① 投手
WBSのせいなのか、そろそろ打たれる時期?に来ていたのか、石川の不調が痛すぎました。変に考え込まないでゆっくり休んで、来季は(多分涌井がいないので)エースとなってもらいたいです。

自慢だったブルペン陣もクローザーの益田が不調でガタガタになってしまいました。大谷、南もそうなんですが、絶対的な球威かもしくは決め球がないと、連年で好調を維持していくのは難しいのでしょうね。
その中で内が通年投げ切ったのは立派でしたが、来年以降の反動が心配でしかたないです。

涌井、二木は勝敗数ほど内容はひどくなくて、シーズン前半にもう少し援護があったらリズムができて10勝くらいはしてもおかしくなかったようにおもいます。
リリーフではさっぱりだったのに先発するとビシビシ投げられる酒居を見ていると、やはり(先発/リリーフに対する)適性とかがあるのでしょうか。昔、斎藤コーチが古谷を先発転向させてプチ覚醒させたことを思い出しました。その適性がそちらにあるのか微妙なのがチェンですが、先発に左が皆無なのでそちらでがんばってもらいましょうか。(リリーフにも一人しかいないけどね)

② 捕手
あまりに打たれるので田村がリードに自信喪失してしまったそうですが、特に楽天戦で感じたのですが、相手の研究がかなり上回っていて読まれているような印象がありました。
しかし、その田村も終わってみれば昨年並みの成績が残り、課題の打撃も捕手としては合格ラインでしょう。あっけない凡退も多いのですが、得点圏では「何とかしよう」という意欲が感じられました。
吉田は、特定の投手との相性が良さそうだったり、忘れた頃に長打を打ったりしていいのか悪いのかよくわからない人、という印象ですが、さすがに来年はそれなりの結果を出さないとそろそろ厳しいでしょう。

③ 野手
2016年はショートでベストナイン、今年はコンバートされたセカンドでゴールデングラブ、なのに来年はサードにコンバート。加えてそのサードにはドラ1ルーキーが来る可能性があり、さらにキャプテンも外されるとあって、鈴木がなんかとてもかわいそうです。性格的に表面に出すことはなさそうですが、煮えくり返るよね、普通。鈴木は今年もそれなりの率を残し、なぜか大谷、岸という球界屈指の好投手にめっぽう強い(今年も岸は完全にカモにしてた。8回裏の逆転2ランは今年唯一の良い思い出だ)のに不憫だなあ。腐らないでがんばって!

それ以外の野手はコメントするようなこともなかったかなあ、という程度だったかも。あ、加藤は来年飛躍してほしいなあ。

④ 編成・用兵
もう外国人選手のことは言い尽くされていますが、監督自ら文句を言っていたようにサントスの獲得は間が抜けてましたね。

どこのチームも似たようなものかもしれませんが、投手ばかり取っていて外野手がいなくなったらやたらと外野手を指名し、そうこうするうちに内野がガタガタになったので内野手ばかりが入ってくる、みたいな悪循環に陥っているような気もしますが、中村、平沢、安田というメンツは、まあ前評判ベースではこれ以上ないくらいの人たちを取ってきているので、あとは本人たちに力を出してもうらしかないです。

成績が最悪だったので首脳陣への風当たりも強烈でしたが、伊東監督は少なくとも戦術面ではすぐれた指揮官だったよおうに思いました。

今年初めてコボスタに行きましたが、球場周辺のムードがとても良かったです。野球に興味がない家族を連れてきても喜んでもらえそうな印象がありました。マリンは球場周りが広すぎてピンボケな感じがします。
これもどの球団も同じかもしれませんが、試合ごとにチケット代が大きく変動するのは、わかりづらいです。前売りがふるわない試合は思いっきりディスカウントしてくれるとかがあればまだしも、値上げのカモフラージュにすぎない感じ。

⑤ 来季の展望
涌井が残っても、不動のエースというほどの活躍は見込めそうになく、クローザーは行き当たりばったりになりそうだし、外国人も来てみないとからないし、「右を向いても左を見ても・・・」という感じですなあ。
そんな真っ暗闇のなかであえて期待できるかもしれないポイントをさがすと、
・FA権目前の角中がキャリアハイの大爆発(実現すると出て行ってしまいそうですが)
・ドラ1内野トリオが覚醒(安田はまだ寝てないか)
・西野復活
・二木が岩隈的大エースに成長
くらいでしょうか。昨夜の夢のようなものばかりで恐縮です。
とにかく、順位はどうでもいいので、なんとか勝率5割近辺でおさまるようにお願いいたします。

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