震災から4ヶ月が経過しました。
早かったのか、長かったのか。
それを語れるのは、震災前と変わらぬ暮らしができている私ではなく、4ヶ月前の日常に戻りたいと切に願う被災地の方々だけ…。
津波に流された3歳の孫を、4ヶ月間、懸命に探し続ける女性がいます。
ボランティアによって発見され、届けられた家族写真を胸に、幸せの意味を痛感する女性がいます。
見たくない現実と、見えない未来と、はっきりと見える4ヶ月前の平凡で素晴らしい日常の思い出の間で、立ち尽くすしかない男性がいます。
そして、それが自分の身に起きたのならばと考えただけで、涙が溢れる私がいます。
けれど、その涙はすぐに乾き、前を向き歩き出すことのできる私もいます。
被災された方々の、その悲しみを、その涙を、その日常を、その現実を、思い続けることができないのが、私という人間です。
そんな私が、「被災者に寄り添う」なんて口が裂けても言えません。
それでも、節目節目に思い出し、手を合わせ、その時その時でできることを一つ一つ実践し続けさせていただきたいと思います。
南無阿弥陀仏 合掌