K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

「花みずきの家」にたどり着くまで

2006-07-26 14:10:02 | ケア日記
Kがアルツハイマー病と診断されてから、早いもので、
間もなく3年が経過します。

Kには、言いたいことが言えない、したいことができない、
などの症状があるため、不安と混乱の中で苦しんでいます。

私ができることは、Kの心を理解して、K主体の穏やかな介護に努め、
少しでもKの苦しみを減らしてやることです。

私の方は、年令的なこともあって、体力的にも精神的にも、
かなりきつくなってまいりました。

そんな折、家族の会や地域包括支援センターの方々からは、
一日も早く、介護保険認定申請をするよう、勧められました。

親しくしていただいている方からは
「お二人が共倒れすることを一番心配しております。
人間は自分自身の心が癒されないと、
人には優しくなれないような気がします。
上手に自分をリフレッシュさせ、
Kさんを受入れて限りある人生を共に過ごしてください」
とのお言葉をいただきました。

皆様からのこうした暖かいお言葉に後押しされて、
先般、私は介護保険認定申請の手続きを完了することができました。

早速、相談員のMさんから、今年の4月にオープンしたデイホーム
「花みずきの家」を紹介していただきました。

施設の資料には、特色として
「介護度が重く、対応が困難とされている方や若年性認知症の方、
大勢の利用者の中でのデイホームが向かなかった方など、
誰でも受入れます」と書かれていました。
利用定員10名というのも家庭的で魅力でした。
通所介護施設というイメージはなく、個人のお宅という感じがしました。
所長以下職員の皆さんがハートフルで、
Kがお世話になるところとしては最適だと思いました。

7月20日、相談員のMさんがKを「花みずきの家」まで
連れていってくださいました。
私はKと離れて、自分の時間を持つことができました。
遂にその日が来たという感動で、私は涙が出そうになりました。
午後2時過ぎに私が車で迎えにいきました。
Kの顔に多少の混乱を感じましたが、特に問題はありませんでした。
経験を重ねていけば、混乱も収まり、慣れてくれるものと思います。

7月24日、「花みずきの家」N所長さんに電話をしました。
Kは「帰りたい」と云うことが多くなりました、と相談すると、
所長さんは、「ご本人は自分の力を発揮したいと思っているのです。
自宅から外へ出ることも大切です。そのひとつとして、
通所施設に通うことで、いろいろなことを体験し、
気分転換をして、メリハリをつけた生活をすることは、
今のKさんにとって、とてもよいことだと思います」
とお話になられました。
私は、週2日のデイサービスをお願いすることにしました。

7月25日、10時半私が車でKを「花みずきの家」に送りました。
しばらく職員の方とお話をして、11時半に私はKを置いて、
いったん家に帰ることにしました。
久しぶりにひとりでの時間を満喫しました。
14時半に迎えにいきました。
初めての場所、人とに接触で、Kの顔にはまだ混乱が見受けられましたが、
とくに問題にするようなことではなく、私としては安心しました。
続いてほしいと思います。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よかったですね!! (cricket)
2006-07-26 20:36:06
 我が事のようにほっとしています。

昨年の5月、同じような状況で妻をディーに送り出した事を思い出しております。大丈夫ですよ。

きっと続きますよ。その時間を有効にお使いください。どうなるだろうと、息を詰めるようにしておりました。私は現在、ショートスティーのことで悩んでいますが、家族の会の皆さんからは「とにかく利用しなさい。自分の時間をもっと持ってください」と言われております。ではまた。
勇気づけられました (Route463)
2006-07-26 20:55:20
cricketさま



早速の励ましのコメント、ありがとうございます。

「大丈夫ですよ」の一言には、勇気づけられました。

cricketさまは、現在、ショートスティーのことで

悩んでおられるとのこと。

差し支えなければ、どんなことですか?
おはようございます。 (CHAN)
2006-07-27 08:31:01
さっそくご訪問していただきありがとうございました。

リンクさせていただいてもよろしいですか?

小規模なディのほうが心地いいと思います。

お互いに新鮮な生活でワクワクしてきますね。
良かったですね。 (にんじんクラブ)
2006-07-27 16:32:50
時折おじゃまさせて頂いておりました。



とても心配していましたが、良かったですね。私達もホットしました。



デイの方と良く連絡を取り合って、K子様が一番安心できる状態を見つけて行くことか、と思います。



ご自身も、お大切になさいますように
ありがとうございます (Route463)
2006-07-27 21:19:11
にんじんクラブさま

私のブログ「K-World」をご覧いただき、

ありがとうございます。

Kがデイサービスに馴染んでくれることを

願っています。
よかったですね (なお)
2006-07-29 11:45:07
デイを利用できるようになってほんとに良かったですね。

私も丁度1年前に主人を今のデイケアーに連れて行くようになったのです

はじめは慣れなくて大変でした私も一緒に行って1時間・2時間と時間を延ばしていきました。

週一回から2回になりお迎えに来て頂その車に乗るまで一ヶ月かかりました。

完全に今の状態になるまでは約三ヶ月でした

そしてショートもようやく慣れてきました。



奥様慣れるまでには時間がかかりますけれどあせらずに気長にやりましょう。

そしてデイに行かれたらゆっくりされてくださいね。

介護する側のためにデイ・ショートはあるのです

から
ショートスティ (cricket)
2006-07-31 14:55:37
 このところの妻は日増しに悪化の一途を辿っていて、目が離せずご返事遅れました。

 ショートスティhくぁ以前から頭にあったのですが、ディーサービスの時ですら大変だったのですから、これは不可能ではないか、という想念に囚われていたのです。もともと社交的ではなく、今では”父ちゃん、父ちゃん”と傍を離れぬ妻をみていると、果たしてひとりで見知らぬ場所で寝られるのか、と不安になるのです。

 先日、「家族の会」の集まりがあり、始めて参加しました。そこで同じような体験を持つ方と知り合いました。お話しを伺って、みんな大変な時間を必死に生きてこられ、今も戦っておられるのだなあ、という事をひしひしと感じました。

 意を決して近いうち「診断書」をとり、8月中にも試行してみるつもりです。一度でうまくいくとは思っていません。何とかしないと81歳の義母と私が参ってしまいます。妻に対する愛があるからこそ、そうしていかなければならないと思ってます。経過はまたご報告いたします。

 お元気にお過ごしください。

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