K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

「平成」から「令和」へ

2019-04-28 13:36:43 | ケア日記

時間は新元号「令和」へ進んでいく。

私たち夫婦にとって、平成はどんな
時間(とき)だったのだろうか?

平成15年(2003年)、妻のKがアルツ
ハイマー型認知症と診断された。

平成の後半は、妻を介護しながら過ご
した時間だったと思う。

初めてのことばかりで、苦労したこと
もあったが、過ぎてしまった今、思い
返してみると、辛かったことはすべて
消え去って、むしろ幸せな時間だけが
残っている気がする。

平成の前半は、どこへ行くのも妻と一
緒であった。

上のイラストにあるように、私たちは
おそばを食べにわざわざ車で軽井沢に
行ったりしていた。

それは、新婚旅行の初夜が軽井沢であ
ったことに、多分由来している。

妻と一緒に過ごした時間(とき)を思
い返せば、私は妻から有り余る愛情を
もらっていたように思う。

上のイラストの食事風景は、平成26年
5月、自宅で私が妻の口に運んでいる
ものである。

私は、妻からもらったいっぱいの愛情
にお返しするつもりで、在宅介護して
いて、二人っきりのその時間は、幸せ
な時間であった。

今は、イラストに見るように、病院で
お世話になっていて、毎日車を走らせ
て見舞いに行っている。

以下は、最近アイフォンのメモ帳に書
きとめたものからの一節である。

目を開けていた。少し遠目に、私の顔
を見て、一瞬あっと驚いて、眼球がぎ
らっと光り、突如うめき声をあげた。

興奮しているように見えた。

普段は、私の顔が見えていないのか、
全く反応しないのに、この日の光景は
尋常ではなかった。

私を分かってのうめき声だと思った。

「お父さんだよ、覚えてるでしょ?」
何度も言ってみたが、それには反応が
なかった。

そして、ほどなく目を閉じて眠った。

あのうめき声は、蜃気楼だったのか、
そう思って、私は帰宅した。



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