K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後18年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

妻Kは78歳で永眠致しました。

2021-12-20 18:39:16 | 永眠
長年連れ添ってまいりました妻Kは、 よい夫婦の日、令和3年11月22日、 78歳で永眠致しました。 家族思いの優しい人でした。 59歳でアルツハイマー型認知症を発症、 それ以降は闘病の日々でしたが、 それにも耐え頑張った妻には心からの 拍手を贈りたいと思います。 お世話頂いた皆様には、この場を借りて、 厚くお礼を申しあげます。 ありがとうございました。 最愛の妻を亡くして悲しいですが、 妻は . . . 本文を読む

6ヶ月ぶりのオンライン面会

2020-08-21 18:14:49 | ケア日記
妻は、入院中である。 コロナで2月末に面会禁止となった。 会いたくても会えないとなると、 なんだか生き甲斐を失ったようで、 気持ちが滅入った。 でも、どうすることもできなくて、 ただひたすらに、面会できる日を じっと待つだけになった。 やっと面会の順番が回ってきた。 LINEビデオ通話による面会である。 スマホ画面に、妻の顔が映った。 面会時間は、5分であった。 妻が会話できないので、 . . . 本文を読む

人生には我慢しなければならない時がある

2020-04-25 08:53:54 | ケア日記
楽しいこと、気持ちいいことって、 人生という長い時間軸で見ると、 ほんの一瞬に終わってしまう快楽 です。 一瞬の快楽を味わいたいがために、 人生を棒にふってしまうのはとても もったいない。 長い人生には、我慢しなければなら ないときがあり、それを乗り越えた 先には、楽しく羽ばたけるときが必ず やってくると知るべきです。 ここで言いたかったことは、コロナ ウイルス感染拡大を抑えるために発せ ら . . . 本文を読む

コロナの脅威

2020-04-13 13:52:07 | ケア日記
妻の顔を見ることができなくなって、 すでに1ヶ月以上になる。 夫婦の大切な時間を奪い取った憎い コロナの脅威はいまだ衰えを見せず、 ステイホームはまだ当分の間続き そうである。 家にいて、人と接する機会をゼロに できれば、人からうつされることも ない、そうすれば人にうつすことも ない。 コロナとの闘いに勝つ術はこれしか ない。 だけど、私は日常の食品の買い物、 薬処方箋の病院、気分転換と . . . 本文を読む

面会謝絶、病棟への立ち入り禁止

2020-03-28 20:59:38 | ケア日記
3月6日、妻が入院しお世話になって いる病院から、「新型コロナウイルス 感染症の感染予防のため、面会謝絶」 の報せが届いた。 これで、病棟への立ち入りが禁止と なって、家族として妻の顔を見ること もできなくなった。 これまで毎日のように病室を訪ねて、 妻の体調を私の目で確認してきた。 それがコロナによりに閉ざされた。 妻と私の間にある熱いつながりが無残 にも断ち切られた気がして、怒りが . . . 本文を読む

運転免許の返納について

2020-01-22 18:30:03 | 今週のランチメニュー
最近は妻との面会を終えて、4時半 を過ぎて帰路についても、まだ少し 日中の明るさが残っていて、1ヶ月 ほど前と比べて、対向車のライトの まぶしさに幻惑されることもなく、 安全に運転できるようになって、 ほっとしている。 昨今は、高齢者の運転免許返納が 話題になっているが、私としては 「安全運転」を肝に銘じて、もう しばらくは運転を続けたいと 思っている。 というのも、私はできるだけ妻を 毎日訪 . . . 本文を読む

今にも泣き出しそうになった

2019-09-30 13:14:31 | ケア日記
15時15分、間も無くおしめと体位交換 の時間、Kはこちらを向いていた。 半眼を開き、天井に目をやっていた。 目つきは、何の思いも考えもなく、 ただ生きているだけの石のように、 私には感じられた。 顔に触れ、軽く頬を叩く、それでも まだ半眼のまま、顔面に変化がない。 再度叩く。すると私のことをはっきり 認識したらしく、急に、まさに急に、 悲しい顔になり、今にも泣き出しそう になった。 こ . . . 本文を読む

幸せはどうして続かないの?

2019-05-08 00:23:43 | ケア日記
50年以上夫婦で過ごしてきた私たち、 思い起こせば、人生いろいろ。 1966年、縁あって夫婦となった。 お互い相手を敬い、愛を育んだ。 子育て時代、苦労もあったけど、 楽しくて、幸せなことのほうが、 多かった。 この種の幸せは、続かなかった。 2003年、認知症かもしれないと、 妻は感じていたのか、隠れて 泣いている姿を目にした。 「ぼくたちは、二人で一人、私が いつもそばにいて、お母 . . . 本文を読む

「平成」から「令和」へ

2019-04-28 13:36:43 | ケア日記
時間は新元号「令和」へ進んでいく。 私たち夫婦にとって、平成はどんな 時間(とき)だったのだろうか? 平成15年(2003年)、妻のKがアルツ ハイマー型認知症と診断された。 平成の後半は、妻を介護しながら過ご した時間だったと思う。 初めてのことばかりで、苦労したこと もあったが、過ぎてしまった今、思い 返してみると、辛かったことはすべて 消え去って、むしろ幸せな時間だけが 残っている . . . 本文を読む

毎日恋人に会いに行くわけは?

2019-01-28 19:00:03 | ケア日記
病室を訪ねると、妻は寝ていた。 いつも寝ていて、寝るのが仕事みたい。 それが彼女にとって一番楽な方法なん だろうね。だから寝ていていいんだ。 「寝たきり」という言葉があるけれど、 こういう状態のことを言うのだろう。 ただ妻の場合、自力で寝返りを打つこ とができないので、寝たきりランクで いえば、最上位に当たると思う。 しばらくして目を開けてくれた。 目線が私のほうに向かってきているよ う . . . 本文を読む