Kは6時半に起きた。熟睡であった。
昨夜は、パジャマのパンツを着ないで寝てしまった。
いつもは、パジャマパンツを脱がせるのを超嫌がる。
今朝は脱がせる手間なし、着替はスムースにいった。
朝食は、ナタデココヨーグルトにカシスを混ぜたもの、
トースト、紅茶、リンゴ。おいしいと食べてくれた。
8時半、Kをそっとトイレに誘導した。
Kは一昨日から着用の紙パンツを下げて、座った。
「はいどうぞ。うれしい・・」、ひとしきりひとり言。
しばらくして出てきたが、おしっこは出ていなかった。
Kは、おしっこを出したいのに、どうすればいいの?
そんな苦しさを訴えてるような感じがした。
きょうは5月13日、日曜日、母の日。
「おかあさん、おめでとう」、娘からの電話。
「うん、ありがとう」Kはうれしそうな顔をした。
トースターで焼いていた便秘予防の焼き芋ができた。
それをふうふう云いながら、二人で食べた。
洗濯機に柔軟剤を入れるのを、いつも忘れるので、
タイマーをセットしておいた。
11時半、Kの様子がおかしくなってきたのを感じた。
自分で作ったキルト製の小さな座布団を胸に抱えて、
トイレの方に向おうとしている。
私は、Kの後ろに立って、そっと背中を押してやり、
トイレの中へ誘導した。Kは何の抵抗もみせなかった。
私は「南無阿弥陀仏。どうか出ますように」と祈った。
Kは「みんなやってくれるのよ。どうなっているの。
あっ、それ!早くしてよ・・・」ひとり言を云った。
Kに、おしっこが出るという確信を得た言葉であった。
「しゃーっ」という排尿音を聞いて、ほっとした。
私の日記帳の排泄記録欄に、「11-尿」と書き込んだ。
ほどなくして、「顔を洗おうか?」と声をかけた。
「洗ったからいいよ」って断われることもあるので、
探りを入れながらの誘いであった。
すると、Kは「何かやんなくちゃなぁー」と笑った。
「そうだよ、何かやんなくちゃなぁ」私も笑った。
私は、一山の特殊なブラシでKの歯と歯間の歯垢を、
取り除いてやる。「80歳で20本の健康な歯を残す」、
これが私の願いである。
次に、Kに歯ブラシを持たせ、私が歯みがき(クリーム)
をつけると、Kは自分で上手に歯を磨いた。
水道栓を開け、ブラシを洗った。
「クチュクチュペっをしようね」と私。
Kは水を口に含んで、口の中でがらがらとやって、
ぺっと吐き出す。
「もう一度」と私。Kは云うとおりにできた。
「目を洗おうか?」と私。「顔を洗おうか」というと、
戸惑うことがあるため、こう云うようになった。
タオルを渡すと、Kは上手に顔と手を拭く。
「化粧水をつけよう」と私。Kの両手を広げさせ、
そこへ私が化粧水を乗せる。
「さっ、顔につけよう」と私。Kの顔を指差す。
ここでもわからなくなることがあるので、注意。
顔に化粧水をつけるときの顔、仕草はまさに女性。
昨日、訪問美容師さんにカットしてもらった。
「顔もきれいになったし、髪もきれいだし、美人だよ。
俺が歯を磨いたら、キッスしてやる。待っていて」
「・・・」Kはうれしそうに居間に戻った。
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昨夜は、パジャマのパンツを着ないで寝てしまった。
いつもは、パジャマパンツを脱がせるのを超嫌がる。
今朝は脱がせる手間なし、着替はスムースにいった。
朝食は、ナタデココヨーグルトにカシスを混ぜたもの、
トースト、紅茶、リンゴ。おいしいと食べてくれた。
8時半、Kをそっとトイレに誘導した。
Kは一昨日から着用の紙パンツを下げて、座った。
「はいどうぞ。うれしい・・」、ひとしきりひとり言。
しばらくして出てきたが、おしっこは出ていなかった。
Kは、おしっこを出したいのに、どうすればいいの?
そんな苦しさを訴えてるような感じがした。
きょうは5月13日、日曜日、母の日。
「おかあさん、おめでとう」、娘からの電話。
「うん、ありがとう」Kはうれしそうな顔をした。
トースターで焼いていた便秘予防の焼き芋ができた。
それをふうふう云いながら、二人で食べた。
洗濯機に柔軟剤を入れるのを、いつも忘れるので、
タイマーをセットしておいた。
11時半、Kの様子がおかしくなってきたのを感じた。
自分で作ったキルト製の小さな座布団を胸に抱えて、
トイレの方に向おうとしている。
私は、Kの後ろに立って、そっと背中を押してやり、
トイレの中へ誘導した。Kは何の抵抗もみせなかった。
私は「南無阿弥陀仏。どうか出ますように」と祈った。
Kは「みんなやってくれるのよ。どうなっているの。
あっ、それ!早くしてよ・・・」ひとり言を云った。
Kに、おしっこが出るという確信を得た言葉であった。
「しゃーっ」という排尿音を聞いて、ほっとした。
私の日記帳の排泄記録欄に、「11-尿」と書き込んだ。
ほどなくして、「顔を洗おうか?」と声をかけた。
「洗ったからいいよ」って断われることもあるので、
探りを入れながらの誘いであった。
すると、Kは「何かやんなくちゃなぁー」と笑った。
「そうだよ、何かやんなくちゃなぁ」私も笑った。
私は、一山の特殊なブラシでKの歯と歯間の歯垢を、
取り除いてやる。「80歳で20本の健康な歯を残す」、
これが私の願いである。
次に、Kに歯ブラシを持たせ、私が歯みがき(クリーム)
をつけると、Kは自分で上手に歯を磨いた。
水道栓を開け、ブラシを洗った。
「クチュクチュペっをしようね」と私。
Kは水を口に含んで、口の中でがらがらとやって、
ぺっと吐き出す。
「もう一度」と私。Kは云うとおりにできた。
「目を洗おうか?」と私。「顔を洗おうか」というと、
戸惑うことがあるため、こう云うようになった。
タオルを渡すと、Kは上手に顔と手を拭く。
「化粧水をつけよう」と私。Kの両手を広げさせ、
そこへ私が化粧水を乗せる。
「さっ、顔につけよう」と私。Kの顔を指差す。
ここでもわからなくなることがあるので、注意。
顔に化粧水をつけるときの顔、仕草はまさに女性。
昨日、訪問美容師さんにカットしてもらった。
「顔もきれいになったし、髪もきれいだし、美人だよ。
俺が歯を磨いたら、キッスしてやる。待っていて」
「・・・」Kはうれしそうに居間に戻った。
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463さんの優しさ、愛、・・・・・。
どうしたら・・こんな優しさ出るのですか?
私は・・・・?強くなれない、向き合えない。
優しくなりたい。
紙パンツの着用には、いろいろな考えがあります。
できることならば、着用しないに越したことはない。
そう思いますが、仕方がないということもあります。
幸いに、Kは抵抗もなくはいてくれました。
それでよかったと思っています。