魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

と言えば

2012年09月10日 | 占いばなし

インドと言えばガンジーのように、「・・・と言えば」パッと思い浮かべること。仏教やマハラジャなど人によりまちまちだろうが、ガンジーのように、まあ一般的と言っていいであろう象徴がある。

こうした「イメージ」は、星占いでは第10室が表す。第10室は最も高い位置にあり、目立つところだ。職業や父系、名誉を表し、その人の本質ではなく、社会的立場、社会的顔を表す。

例えば、牡羊座にとって第10室はヤギ座であり、父の職業やファザコンのイメージがあり、職業としては一般的に、政治家や経営者などヤギ座のイメージになる。
牡羊座は欧州だが、父たる主のキリスト教の顔で、政治経営に長けているイメージだ。

日本の第10室はカニ座で、中国の第10室は牡羊座だ。
日本人は、日本の伝統文化が中国からの影響であることを強く認識しているが、世界からの日本のイメージは「古い伝統の国」になっている。これを、中国人は「うちが本家なのにパクられた!」と思うらしい。

一方、カニ座の中国の顔は、むしろ牡羊座の「荒野」やリーダーのイメージとなり、粗野で原始的な独裁帝国のイメージの方が強くなる。

カニ座は「家系」や生い立ち先祖を意味するので、中国の実質は、家族社会や文明の源流で、カニ座は「食」と「繁殖」も表すから中華料理や人口が本体なのだが、イメージとしては、北京原人や兵法、帝国、独裁の方が先に立つ。

日本の天秤座は「美と調和」で、美しく平和的で他人思いの穏やかな国なのだが、イメージとしては中国的で、伝統や家父長文化、人口、飲食、器用を日本と思われやすい。

実際のその人と、周囲の評判イメージとの違いを知ることは、他人の本質を知ることであり、同時に、自分が他人からはどういう存在であるかを知るのに役立つ。

ちなみに、双子座のアメリカは、第10室が魚座になり、映画と音楽、麻薬と禁酒法のイメージがある。
また、水瓶座のロシアは第10室がサソリ座で、赤や謀略暗殺、秘密のベールなど、よく解らない印象がある。
サソリ座の朝鮮半島は、第10室が獅子座となり、独りよがりのイメージ。作り話と声に酔い、英雄主義で常に自分は英雄、娯楽と激情。

最初に、インドと言えば「ガンジー」を上げたのは、山羊座インドのイメージ第10室は天秤座であり、ガンジー本人が天秤座であることが象徴的だからだ。本質は狡猾なヤギ座のインドであるにもかかわらず、天秤座の、平和主義と公平さのイメージが天秤座のガンジーによって生まれているのも面白い。