老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

たくらみ?

2012-09-26 09:55:24 | 安全・外交
流水さんの今週のコラムに関連して。元より、今回の尖閣諸島問題は石原都知事の立場をわきまえぬ自己中心的プレイが発端だと思います。それがここまで緊迫した情勢になり、野田総理・前原会長・石原都知事が引いてしまった・・・とは、シャレにもなりませんね。

しかし、もっとコワイシナリオを想定している知識人がいます。東京新聞「本音のコラム」に元外務省主任分析官・佐藤優氏(鈴木宗男さん事件で有名)が執筆しています。

++++++ ここから +++++++++++++++
「たくらみ」

 明確な証拠をつかんでいるわけではないが、一部の外務官僚がよからぬことをたくらんでいるのではないか、という気がしてならない。
 このままの状況が続けば尖閣諸島で日中間の武力衝突が発生する。領土は国家の礎だ。憲法9条で戦力の不保持と交戦権の否認が定められていても、国家は生き残るための本能を持つ。
 尖閣諸島周辺に中国の軍艦が出動すれば、日本はそれを力で排除する。彼我の力関係を冷静に考えた場合、米軍が出動しなくても「尖閣沖大海戦」では日本が勝利する。
 そうなれば「日本の領土を守れ」というスローガンで、オスプレイの沖縄配備、米海兵隊普天間飛行場の辺野古移設の強行に加え、普天間基地の閉鎖延期、さらに先島への自衛隊配備が迅速に行われる。防衛官僚は、手の込んだ謀略は苦手だ。
 他方、自らが戦場に赴くことがなく、安全地帯である外務本省にいる一部の勇ましい外務官僚は、旧陸軍参謀のように沖縄の地図を見ながら、この人たちが信じるところの国益を実現するために尖閣諸島をめぐる武力衝突を望んでいるのではないか。
 だから外務官僚は中国と武力衝突を阻止するための協議を行わないのだ。仮によからぬたくらみが実現した場合、沖縄の日本からの分離機運が確実に強まり、日本国家は分裂の危機にひんする。
+++++++++ ここまで ++++++++++++

同氏が作家を名乗っている以上、多少のデフォルメや妄想があるかもしれませんが、そういった体質・気質は戦後日本の官僚に脈々と引き継がれている感じもします。

なによりコワイのは、政治家・官僚の思惑が各々の思いもしない悪い方向へ進み、満州事変→太平洋戦争の悪夢が再現されること。野田総理以下、民主党・自民党の無能な政治家を見ていると「シビリアン・コントロールがあるから大丈夫」などと能天気なことは思っていられません。

だから、今の憲法は絶対に変えてはいけないと思うのです。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-09-26 13:48:47
オスプレイ ━┳━MV22: 事故率 1.93 ← 海兵隊採用で日本配備予定
         ┃ (参考4月モロッコで演習中の事故前 MV22: 事故率 1.12)
         ┗━CV22: 事故率 13.47 ← 新型で、先日事故
ハリア━━━━━━━━ AV8B:事故率 6.76 ← 事故が多いことで知られる垂直離着陸機
米海兵隊大型輸送
ヘリコプター ━━━━ CH53D:事故率 4.15 ← 2004年普天間で墜落事故
海兵隊所属航空機━━━━━ :事故率 2.45
(ヘリを含む平均)

フィリピン航空━━━━━ :事故率 2.47 
コリアンエアー━━━━━ :事故率 2.58
チャイナエアライン━━━━━ :事故率 7.16 ←HOT!!!
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