老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」

2015-10-12 11:34:53 | 戦争・平和
以下は知人からメールで送られてきたメッセージです。本人の了解を得ましたので、そのまま紹介させていただきます。

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その番組は日本テレビが日曜深夜(通常24:50~25:20、今回は25:10~26:05)に放映している"NNNドキュメント'15"で、今回の題材は南京事件(大虐殺)を取り上げた「しゃべってから死ぬ 封印された陣中日記」。日本兵が書き残した陣中日記を元に、旧日本兵へのインタビューや残された写真、現地取材を交えて当時何が起こっていたのかを検証するという内容でした。

南京事件は1937年に日本軍が中国人捕虜や民間人を虐殺した忌まわしい事件ですが、番組で取り上げたのは主に捕虜の虐殺について。

揚子江の河原で大勢の中国兵捕虜を機関銃と銃剣で殺戮した状況をリアルに再現し、それが数日、数カ所にわたって行われていたことをしっかり検証していました。その現場のおぞましさは耳を覆いたくなるほどで、徴兵された一般人が戦争という狂気に巻き込まれることの恐ろしさをまざまざと見せつけられた思いです。

ユダヤ人虐殺のホロコースト、アメリカの原爆投下、そしてこの南京虐殺。
いずれも断罪されるべき大虐殺ですが、それを認めているのはドイツのみ。その後70年以上経ってもこの戦争犯罪を認めようとしない2国がタグを組んで、為政者の身勝手な正義とその周辺の経済的利益のために、ますます世界で争いを助長させていくのではないかと思うと、吐き気がします。

折しも、10月2日に中国政府が南京虐殺(と従軍慰安婦)をユネスコの記憶遺産に登録を申請。日本政府はそれに反発しながら、一方でシベリア抑留を記憶遺産に登録申請しています。記憶遺産というものは政治利用される宿命なのかも知れませんが、なんとご都合主義なことでしょう。このようなタイミングでこのドキュメントが日テレで制作放映されたのは皮肉なことです。

それにしても、このようなドキュメントが日テレで作られていることに日テレ社員の良心を感じると同時に、日曜の深夜に放映される番組というところに上層部の意図を感じると言ったら穿ち過ぎでしょうか。

NHKも良質のドキュメントを多く作っていますが、BSで流すことが多いですよね。

結局、政府の意向に反する番組は、視聴者の目に触れにくいように番組編成されているということなのでしょうね。
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「護憲BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子

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ユネスコ世界記憶遺産 (おとなのおやつ)
2015-10-16 06:36:44
   輝けば 南京虐殺 照らし出し

 「女性が輝く時代に」は安倍首相から耳にタコができるほど聞かされましたが、ユネスコ世界記憶遺産に「南京大虐殺の文書」を登録させたイリナ・ボコヴァ氏は「アンネの日記」なども登録しスペイン語、フランス語、英語、多分ロシア語も話せるまさに「輝く女性」なのですね。
 右翼の人たちの掲示板を見てみると、「南京大虐殺」ではなく「南京事件」だったと記されている。
 家に隣の小父さんが入ってきて台所を使うので、文句を言ったら蹴飛ばされたりしたとき、それが一度蹴られたことだとしても、ボコボコに蹴られた!と私は言ってしまうかもしれない。隣の小父さんが入ってこなければ起きなかったことだから。
 軽はずみに無責任に隣国へ押し入り、そして戦に負けるとき、その国は原爆を落とされ「南京大虐殺」を結局世界中に記憶されることになる。
 「女性が輝く時代に」と首相は嬉しそうに言われますが、桜井悪子氏のように自分を褒め、持ち上げてくれる女性だけではないということ、本格的な「輝く女性」が出現したとき、悪者として扱われるのは隣国と戦争をしたがる首相ご自身のような人だということ…気づかないままの方なんかなぁなどと私は思います。
 イリナ・ボコヴァ氏、2017年から国連事務総長に選出される考察が大ということだそうですね。

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