金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
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124:小川洋子 『はじめての文学 小川洋子』

2007-11-16 19:16:09 | 07 本の感想
小川洋子『はじめての文学 小川洋子』(文藝春秋)
★★★★☆

【収録作品】
「冷めない紅茶」
「薬指の標本」
「ギブスを売る人」
「キリコさんの失敗」
「バックストローク」


「博士の愛した数式」「世にも美しい数学入門」しか
読んだことがなかった小川洋子。
「薬指の標本」は文庫になっているのを見て、
ホラーかスプラッタにちがいない……と
思い込んでいたのだけど、好み
詩的で美しい文章でつづられる静謐な世界。
ちょっと残酷で、エロチック。
「冷めない紅茶」と「薬指の標本」が好きでした。
結局なんだったの?という説明がなされないまま、
不思議が不思議のまま終わっていくのも、
もやもやするけど、印象的で良し。

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コメント (2)
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