金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
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大河ドラマ「光る君へ」#1

2024-01-07 21:28:45 | 大河ドラマ「光る君へ」

第1話はいろいろ説明しなきゃいけないことも多いし、

若干退屈ながらも丁寧に描いてるな~……と思っていたら、

ラストに衝撃の展開!!

「実は結構バイオレンスなんだよね」な平安時代、来たー!!!

道兼は創作の生け贄になったのだ……

 

「道長と紫式部が幼なじみ」に加えて「道兼が紫式部の仇」設定も

追加になったけど、私は、

「ドラマの中で整合性がとれてて、おもしろければOK」

というスタンス。

ストーリーについては、今後次第だけども、

独自性をちゃんと出してきたことについては評価する!

いろんな点で、しっかり説得力を持たせる丁寧な描き方をしているのも

二重丸。

 

【その他いろいろ】

・OP、音楽のことはようわからんけど、

 ビジュアルはエロチックで、

 紫式部や源氏物語のイメージには合ってたと思う。

 

・まひろ(紫式部)の子役は、鎌倉殿の大姫ちゃん。

 

・赤ちゃん定子、第1話から登場!

 

・息子三人の長所や短所はきちんと把握しつつも、

 嫡男の道隆を「けがれなきものにするため」に

 道兼を放置している兼家。

 こういう多面的な描き方は好きだよ。

 ひがみっぽく弱い者につらくあたる道兼に、

 「兄の犠牲になっている弟」という設定を加えることで

 キャラクターにも深みを与えていた。

 

・まひろの父、貧乏なのに他に女がいるのかよ! 

 とツッコミが入りそうなところ、母に

 「自分の里が豊かなら……」

 とちゃんと説明させていた。

 たぶん、全然知らない人には何のこっちゃだっただろうけど、

 「女の実家が男の生活の面倒を見る、という風習を

 ちゃんとわかって描いてますよ」

 という目配せになっていた。

 

・子どもが親や姉に敬語を使わないのが気になった。

 まあ、今の子どもは親に敬語使わないし、使えないけど。

 

・「この時間に呼び出すの止めて」と右大臣に言う

 ユースケサンタマリアな晴明。

 

・出自の差という乗り越えられない壁に加え、

 前半、丹念に貧乏暮らしを描いていたことで、

 「妻を殺されても、それをなかったことにする父」

 に説得力を持たせていた。

 

・今回の短いシーンだけで、「花山帝、やべーやつ」感が

 しっかり伝わってきた。

 

・鳥を逃がしちゃう、源氏物語を思わせるシーンを入れたのもイイネ!

 


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2 コメント

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Unknown (ゆきこ)
2024-01-08 08:11:15
最後のは衝撃展開だったわ。
そこまでは、まあほのぼの大河のありがちな第一話かなと思ったけど…

思いの外おんぼろなまひろの生家。
母の衣装と、為時が春宮のところに出仕するときの衣装だけが鮮やかすぎて、逆にすごい。
下級貴族ともなると、あんな感じなのかなー。
あの家で育ってきて、宮中に出るのは、それは気後れするだろうなぁ…

昨今の安倍晴明は無駄に美化されててナンジャコレが多いけど、
ユースケサンタマリアの晴明は病んでそうで、そうそう、きっとこんな感じ!とつい拍手を送りたくなったわ。

円融帝を見ていると「歌舞伎の人は天皇役がやっぱりそれっぽい。」雅な感じがいいわー。

とりあえず来週も見よう。
Unknown (rhodonite-garden)
2024-01-08 10:20:15
>ゆきちゃん

そうそう、安倍晴明が夢枕獏の呪縛から脱却した、
「サイキックじゃない、ちゃんと公務員やってる疲れたおっさん」
だったの、よかったよね。
序盤でサイキックやられたら、マイナス評価からのスタートになってたと思う。

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