金木犀、薔薇、白木蓮

本の感想、ときどき映画。
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122:石崎洋司ほか 『Fragile こわれもの』

2007-11-12 10:14:22 | 07 本の感想
石崎洋司ほか『Fragile―こわれもの (teens’ best selections 10)』(ポプラ社)
★★★★☆

【収録作品】
・石崎洋司「Fragile―こわれもの」
・島崎夏海「忘れ物」
・令丈ひろ子「あたしの、ボケのお姫様。」
・花形みつる「アート少女」
・石崎洋司「流星群」

児童文学作家によるアンソロジー。
自分の大切なもののために闘ったり、傷ついたりする
センシティブな少年少女たちの物語。
安心して読める、ハズレなしのアンソロでした。
4編とも舞台が横浜なのは、なにか意味があったのかな?

石崎洋司さんは前回の「チェーンメール」に続き、
ひんやりとした感触の、突き放したような文章だなあという
イメージなのだけど、青い鳥文庫で人気らしい
「黒魔女さんが通る!!」シリーズの人なのね。
いったいどれだけ作風を変えているのか、
気になるところ。
「流星群」より「Fragile―こわれもの」が好きでした。
たぶん、男の子の書き方が好みじゃないんだな。
なので男の子視点になるとイマイチに感じられる。

令丈ヒロ子さんは青い鳥文庫で人気の
「若おかみは小学生!」シリーズの人(これも未読)。
むかし、それと知らずに「料理少年Kタロー」シリーズを
読んでおりました。
「あたしの、ボケのお姫様。」はお笑いコンビを
組むことになったふたりの女の子の、明るくポップな物語。

島崎夏海さんと花形みつるさんは初めて読んだ作家さん。
「アート少女」がちょっとコミカルでおもしろかったな。
芳子の書き方がなにか取ってつけたようだったけれど。

コメント
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